風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ 日本で最初の全盲の弁護士、 竹下義樹さん。

2012年07月15日 | ☆ 風信子の高槻情報
夫が知り合いのグループと久しぶりに高槻駅で会うというので一緒に街に出た。

そのグループとは大分前に、神戸の布引ハーブ園に行ったり、京都の仁和寺にお室桜を見に行ったりとして満更、知らない仲ではないので挨拶だけはしておこうと思い待ち合わせ場所へ夫と一緒に行った。

私はそれから駅前の西武デパートへでも行き買物しようとしたが、皆が熱心に誘うので一緒にお茶をすることになった。

またもや風信子の髪形が昔と違うのでスッカリ面影が違い誰だか分からなかったと言われてしまう。

前より若くなったそうである。

様々な話をしてから身体の不調に話が流れた。すると、一同の中のひとりの女性が、

「糖尿の持病があるし一番心配しているのは網膜はく離のこと。実は兄が網膜はく離となっているから以前からそれが気がかりで・・・」

というので成程、目の病気は大変であると頷けた。

喫茶店で3時間程も話して昔どおりの親しみもでてきて気楽になったのか、

「兄は全盲なんですけど、日本で一番最初に弁護士になったんですよ。」と話してくれた。

随分と驚いたが、話を聞きながら、そういえば・・・。確かネットをしながらそういう話題を眼にした事があったっけ。と思った。

「6法全書を友達がボランティアで点字に直してくれたり、読みあげてくれたりしてくれたんです。それで結婚は眼の健康な方としたんですけど、相手の女性の実家では許してくれなくて勘当されたんですよ。」

話だと結婚してから司法試験に合格するために長い間、頑張ったのも奥さんの実家になんとしても認めて貰いたいという気持ちもあったようである。

「最近は兄のことを本に書いてくれた方もいるらしいです。」

「兄は若い頃に目が段々と見えなくなったのですが、両親に心配かけたくないと内緒にしていたんです。それで夜になると私に教科書を読みあげてくれというのです。」

日本で最初に全盲で弁護士になった方の身内のかたと話したという経験もめったにないことだし驚いた。

帰宅して調べてみた。

驚いたことに、眼の見えないのに弁護士資格を得たかたは現在は4人もいるとのことだった。

しかし、最初に関門を通過した方が一番、大変であったろうということは想像できる。

全盲の弁護士 竹下義樹
小林 照幸
岩波書店


の本はまだ読んでいないが、その苦労はネットで色々な方が紹介しているので一部を紹介する。

ブログ:「さかえの時々論拠」によると、

 ■気になる本  - 全盲の弁護士竹下義樹 - 2007-11-11の記事から一部転載。
  昭和47年1月11日。京都弁護士会の先輩弁護士
に弁護士受験について相談します。先輩は、
「司法試験法では盲人は受験できないJいうことは
書いていない。法務省に問い合わせしてみては」
というアドバイスを得るのです。

 そして同年5月17日に法務省に文書で
問い合わせをしました。返事が文書できたのは
5月24日。その内容は、「盲人の受験については
実施方法その他諸般事情から、事実上実施は不可能
ですから、悪しからずご了承下さい。」という
内容だったのです。

 そして、点字サークルや大学、地域を越えて、
大きな渦となって拡大していくのです。強力な
支援者の方々によって。
「竹下義樹君を支援する会」として。

 大学卒業直前の昭和50年2月、地元京都選出の
国会議員が自宅に訪ねてきて、衆議院予算委員会の
参考人として出席するように求めたのです。

 2月22日、衆議院第一委員会室で予算委員会の
集中審議がなされました。ここで彼は
 「点字による司法試験の不合理について」
 試験時間の延長、試験には六法全書の持込みが
可能であったが、点字六法はなかったので
そのハンディが存在すること、等などを話したのです。

 委員会終了後、稲葉法務大臣が彼に近寄り、
「君の意見には感銘を受けたよ。頑張りなさい。」と
握手を求めてきたのです。

 ボランティアの方々はカンパ(募金)を募り、
点字六法は全51巻、金額12万円もしたものを
購入してくれました。

 同じ点字サークルで知り合った奥様との
駆け落ちに近い結婚。奥様は健常者ですので
それこそ、すばらしいサポートをしてくれてます。

               全文はココから~。
 


竹下義樹さんは現在「つくし法律事務所」という組織を作って活動されている。

昨年の2011年11月15日には視覚障害者の文化向上に貢献した人に贈られる本間一夫文化賞の受賞をされたらしい。

(そういうこともあって、妹の女性は兄の竹下氏の話題を持ち出したのかも知れない。)

司法試験といへば知能的にIQ135以上でないと無理という話を読んだことがあるが、全盲でなおかつ無理難題に挑んだということも素晴らしい。

ちょっと億劫なお茶会に参加してみて初めて聞くことができた話であった。

本も是非、読んでみたいものです。

資料:本間一夫文化賞を受賞する全盲の弁護士 竹下義樹さん




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