風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ 土地にまつわる怖い話。(高槻編)

2011年08月20日 | ☆ひやしんすの☆今日の出来事♪
高槻は、大阪の鬼門、京都の裏鬼門にあたるというので万博まではなかなか開発されなかったという処らしいです。

その大阪と京都に挟まれた地域が影響してか、街の人の気質も大阪人の開放的な面と京都人の偏狭(へんきょう)な処と、城下町の保守的な面が入り混じったところがありましたが、最近では都会とも田舎ともいえないという高槻のことを“とかいなか”というそうです。

結婚を機に高槻に住み始めましたが、私が結婚前に知っていた高槻という街の知識は、高山右近だけでした。

それでも西国街道筋の芥川宿の通りが、祖父母の住んでいた日向市美々津の街筋に似通っていて懐かしく、社宅暮らしの安心さからホームシックになることもありませんでした。

4階建の社宅では、同じ階段の4件が入居時期がほぼ同じの新婚さんでしたから気安く交流できました。夫の友人の奥さんも仲良くしてくれたので至って交際するのが大変な有様。寂しくなる時間もないのでした。

ただ、冬になって暗い雲が一日中流れるようになると、ああ~これが冬の雲なんだと暗欝なきもちになりました。宮崎の冬は真っ青な晴天が続きましたので。それで、福井の男性が、「高槻は冬も明るくていいね。もう裏日本には住む気がしません。」というのを聞き、不思議な気持ちでした。私には暗い陰気な高槻の冬は、雪に降りこめられる裏日本の人には明るく感じられるのですね。冬の季節を不快に思う気持は随分ながい間、続きました。

社宅では毎日、騒々しいほどの交流で人疲れするほどでしたが、同じ階段で赤ちゃんが次々に産まれては育っていく、その面倒を見る。夫の友人の奥さんとも友達になって子供を預かるという塩梅ですから疑似子育てです。

一番親しい友達の最初の赤ちゃんが、「お母さん。」と呼びかけたのがママではなく私だったりしてドギマギしたり、ちょっとした託児所みたいな感じです。そんな明るい生活なのですが、なぜか一人でうたたねしていたりすると金縛りにあう事が多かったのです。

金縛りじたいは結婚前から経験していたので別に気にしていなかったのですが、突然、寝ていたら男性の足の指が顔めがけてグッと突き出されてきた時はビックリしました。これは夢なんだ。夢なら思い切り噛んでやろうと噛んだら痛くない。親指を噛んで塩辛い味がしたときは恐怖心がつのりました。(凄いでしょ!)

あと、金縛りで男に首を絞められたこともありました。指の大きな太い5本指でグイグイ首を絞めてくるのです。1本ずつ指をなんとかしてふり解こうとして一生懸命でしたが、相手はじらすような締め方で、なかなか息が詰まるという感覚ではなく、あざ笑っていたぶってくるという感じでした。

金縛りは夫も一人でいるときに何度もあったそうです。(目が開かなかったと言っておりました。)

それと不思議でした。2DKの社宅のどこかしらに男性の気配を感じてしまうのです。あれ、幽霊とか女性なのになと思いましたがさりげなく男性がいるような・・・。

もっと恐かったのは、夢の中で物凄い形相をした女の首をみたときでした。

夜でした。掃わき出し窓の外に髪の毛を振り乱した女が、凄みをきかせ、こちらを凝視していました。あれほどの恨みと憎しみの籠もった怨念の形相は見たことがありません。

さらに恐かったのは、私が悪夢で目が覚めて胸をドキドキさせていたときに、夫が大きな悲鳴をあげて起きて、

「鍵しめてるか。窓の外に女の顔が!凄い形相で睨んでいた。」と叫んだことでした。

そうです。女は、中に入りたいのに入れず怒り狂っているような様子でした。

でも、同じ悪夢を同じ時にみて目が覚めたということがマタ恐ろしいと思いました。

翌日に社宅の友人にこのことを話すと、

「ア、ここは昔、女性の刑場が近くにあったらしいよ。極悪犯は斬首されていたらしい。」

というではないですか。さらに社宅の敷地の中まで昔は大きな寺院であったということも聞きました。



他の方のブログ「高槻の都市伝説、市民会館付近にある黄色い石の謎を探る」




 
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