風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ 「太安萬侶(タイアンマンロ)って、誰ですか?」

2012年01月21日 | ☆政治・経済・世の中
子供の頃、昔の人はどんな風に暮らしていたのだろうか?

と思うようになったのも、小学校で文字を覚えて図書室で本を読みだしたせいだろう。

学校図書館というか図書室というものが、地域の自覚により随分ちがうものだということを大人になって初めて知った。

昭和30年代の宮崎県、延岡市のとある小学校は案外、本の数が多くて私には楽しみな処であった。

随分、保守主義なところで担任の先生が出張とかすると教頭先生が代わりにやってきて特別講義を聴かせてくれる。

「ばんばおどりにもありますね。~延岡七万石 城下町 昔をしのぶ お城山 鐘の音聞きに来ならんけ~。でありますから、この学校の敷地は内藤のお殿様にお借りしているのです。いいえ、延岡市全体の土地は内藤のお殿様にお借りしているのですよ。」

なかば本気で子供たちに教えていたような気がするけれども・・・。

チョット脱線しちゃった。

昭和34年に隣の鹿児島県から広まったという親子読書が宮崎県にも導入されたのか、学校から子どもが家庭に本を持って帰り母親が読む。読んだらマタ子供が本を学校へ持ち帰り次の家庭に渡されるという制度があったりして、読書への啓蒙運動が広まっていった頃なのでしょうか。図書室には本がドンドン増えていったように思う。

4年生の頃には毎日、朝、図書室で本を借りて休み時間に読んでしまい、下校するまえに図書室に行って借りた本を返して新たに別の本を借りて歩きながら読んでて帰宅した時には読み終わってしまい残念な気持ち。

5年とか6年には、装丁の美しい外国の童話集が導入されてズラリと並び、普段はそれほど本を借りない級友達も先を争って借りていた思い出がある。

その小学校高学年で、社会(日本の歴史)を学び始めた時に、非常に嬉しく思った。

それ以前から知りたかったからだろう。

祖母の家で「日本の歴史」というビジュアル系の綺麗な雑誌を叔母達が取り寄せていて、その挿絵に見入っていたからでもあろう。

縄文時代の厳しい成人式の抜歯の習慣や、弥生時代のコメ作風景や、コミュニティの暮らし。

大和朝廷のおどろおどろしい政変。万葉集の一番最初の歌である雄略天皇の相聞(恋)の歌。

籠(こ)もよ み籠持ち 堀串(ふくし)もよ
 み堀串持ち この岡に
 菜摘ます児(こ) 家聞かな 名告(の)らさね
 そらみつ 大和の国は おしなべて吾こそ居れ
 しきなべて吾こそ居べ 吾こそは告らめ 家も名をも♪

「そこの、草を摘んでるキミ・・・名前を教えてよ!
この国は、ボクが治めてる。ボクはこの国の王なんだ!
ほら、ボクが自己紹介したんだから、今度はキミがどこの誰か名乗る番だぞ!」


ドキドキわくわくしながら挿絵をながめたっけ。

で、中学校へ入学前には教科書のなかにあった、太安万侶(おおのやすまろ)や古事記、ひえだのあれとかキチンと覚えていたよ。

学研の雑誌のオマケの付録本にも、「中学校へ入るまえに覚えておこう。」として紹介されていたしね。

だから納得できない。全然、納得できない。

 論説委員・福島敏雄 「古事記」のおもしろさ 
 「タイアンマンロ」って誰

 昭和54年1月、奈良市内の茶畑から「太朝臣安萬侶」と刻まれた墓誌と墓が見つかった。新聞の1面に大見出しが躍ったが、後輩の記者に「タイアンマンロって、誰ですか」と訊(き)かれ、目をむくほど驚かされた。

 この記者は、記紀など読んだことも、教えられたこともないとつけくわえた。戦後の民主主義教育は、日本の神話を極端に忌避した。だがとりわけ古事記の神話は、ヤマトタケルの「語り」もふくめ、ギリシャ神話よりも、はるかにおもしろい。

 現代語訳だけでなく、マンガ本も出ている。若い人たちは当時の日本人が、いかに「清らかなる正実」を語りつごうとしたのか、その片鱗(へんりん)を味わってほしい。(ふくしま としお)

 


今時の若い人ならぬ、昭和54年に産経新聞に入社していたのなら既に50代だよね。

笑えちゃうな。新聞社に入社した優秀な人材であるはずべきの新人がコンナ酷い教養しか持っていないなんて

選別方法の不手際としか思えない。ふくしまさん、チト新人教育を厳しくするべきだったのではないですか

いつも中位の成績しか取らない私ですが、絶対にその頃は古事記とかひえだのあれ、おおのやすまろは教えられていました。

なんせ、学研の付録にも「中学へ入る前にコレだけは覚えておこう」ってあったもんね。

学研の付録は全国に流通していたはずだよね。

いいかげんな嘘にだまされないでふくしまさん

  参考:産経新聞、2012年1月21日記事論説委員・福島敏雄 「古事記」のおもしろさはこちらから読めます。




 
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