日本国内での反響や注目度はいまひとつ盛り上がりに欠ける。夜のTVスポーツニュースやネットのスポーツ記事でも紹介される時間やスペースが小さい。
これが日本国内における全日本バスケに対する現状や現実の評価でもあると思う。この30年近く末端ではあるが、バスケの指導・普及に関わった人間からすると少し寂しさ感じる。
今回の女子バスケ世界最終予選グループAからDまでの試合すべて消化して、いよいよベスト8からベスト4への準々決勝が明日29日行われる。
まずは予選リーグ結果から
A組 1位トルコ(FIBAランキング21位) 2位日本(FIBA15位)
B組 1位チェコ(FIBA4位) 2位アルゼンチン(FIBA12位)
C組 1位クロアチア(FIBA31位) 2位韓国(FIBA9位)
D組 1位フランス(FIBA8位) 2位カナダ(FIBA11位)
明日の準々決勝は
① A組1位トルコ VS B組2位アルゼンチン ② A組2位日本 VS B組1位チェコ
③ C組1位クロアチア VS D組2位カナダ ④ C組2位韓国 VS D組1位フランス
この準々決勝一発勝負で勝った4チームはオリンピック出場である。
負けた4チームで①VS③、②VS④を行い、その勝ちチーム同士で最終1枠を決める決定戦がラスト1ゲームだけ行われる。
予選リーグ2ゲーム経て各チームの戦力状況からすると、
世間的予想では、①アルゼンチン ②チェコ ③カナダ ④フランス が抜ける可能性大きいと言われてるが・・・
わからないな。
特に、③はクロアチア、①は地元の利生かしてトルコかもしれない。日本と韓国だって、ディフェンスと3Ptシュートバンバン当たればひょっとすると感ある。
予選リーグこの8チームの結果スタッツみると、あまり差がないことがよくわかる。いずれもロースコアの勝負だから世間の予想通りに行かないゲームが4ゲーム中2ゲームくらいに起こるのではないかと予測している。
日本は予選リーグ初戦、対トルコ戦、動きが硬かった。トルコビッグウーマン2人にインサイド攻められ、コンパクトにしたディフェンスは外角の3Ptショット許し序盤、前半は明らかな苦戦強いられた。本来もっと入るはずの外角シュート、ミドルショットも外しまくり、第3ピリオドで唯一見せ場(6点差)あったものの、トルコの高さと勢いにやられた感じする。WJBLで絶好調だった大庭&藤原のスリーが深刻だ。そのかわりインサイド陣の間宮(C)と高田(PF)がよく健闘して10cmくらいの身長差克服できそうなインサイドプレイ見せてくれた。結果は、トルコ65-49日本と意外に差がついた。チームディフェンスに工夫が欲しい。ディフェンスRebもっと確実に取れる頑張りが必要だ。
大神の怪我からの不十分な復帰、ビッグセンター渡嘉敷の怪我によるメンバー外れが大きく響いた状況である。アジア最終予選時のチーム状況のほうが数段よかった。高さに対するスピード、様々なプレスディフェンスのチェンジングと世界ランク一桁の中国と韓国に善戦した。予選リーグ最終戦(対プエルトリコ)も厳しいのかなとみていたら、昨日は前半は同じようにショット不調で間宮と高田のインサイド1on1が素晴らしく、ファウルもらいFTでつないだ。プエルトリコのインサイドがあまり強くなくトルコ戦よりリバウンド取れていたのでなんとか30-28とゲームにはなった。プエルトリコはガード2人が得点源でハイピックやウィングから2メンピック、ドライブペネトレイトションはうまかったが外角ショットの正確性ないことに助けられた。吉田が相手のエースガードに良いディフェンスで頑張ったと思う。後半、やっと大神の1on1からのミドルが決まりだし、最年長アテネ戦士矢野(SF)のスリーや貴重なReb、速攻出始めて10点前後リードした。その間も間宮ハイポストからのゴールアタックドライブ、ミドルショット素晴らしかった。やはり日本はアウトサイドから大神のドライブ、間宮&高田のポストプレイ、矢野・田中・大庭・藤原のスリーショットがある程度揃うと勝負できる。
吉田も間宮も高校時代からたまにプレイ見てきたから、世界とここまで戦える選手になったかと妙な感慨ある。吉田は十代、コート上のおてんばガードで、どのゲームでも男の子のように暴れてた。得点能力あるガードだった。今は、PGとしてアシスト・ゲームメイクに開眼してる感じだが、昔のように得点取りに行くドライブ&ショットもっと見たいな。間宮は高校時代、線が細く気持優しいプレイでテクニシャンぽくみえたが、ミドルはよく入っていたな。間宮のインサイドワーク、急成長にはほんとうに驚かされた。高田とともに気持ちの強さがよくプレイに現れていて頼もしい選手になった。予選リーグ2ゲーム終了地点では、全選手中、間宮が得点王だよ。平均23.0点(1位)、9.5Reb(4位)と凄い活躍だ。
明日29日の準々決勝、勝てなかった4チームは過酷な敗者復活戦だ。最後1枠を30日1ゲーム(負ければ終了)、勝ち残った2チームで7月1日に運命のラストゲーム。最後2チームは1週間で5試合戦うことになる。まさに地獄のようなサバイバルゲームシステムだ。8か国どのチームも明日を最終ゲームにしたいだろう。
29日、日本時間22時45分からBS-1で生中継「日本VSチェコ」、応援しましょう!