バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

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2012Finals Game2~繰り返される極端な流れ

2012年06月15日 | NBAバスケ

 

 

  ファイナル初体験の緊張感ではないだろう。Game1とは明らかに違う違和感が伝染してしまったかのようだ。

 

 ここは慣れ親しんだホームであり、いつもの声援・応援があり、いつものスターティングラインアップで臨んだのに・・・

 

 ヒートはボッシュCポジションにしていよいよスタメンビッグスリーそろい踏みだ。サンダーにとってこんな出だしってあるのかいっていうほどショット入らない。

 ヒートディフェンスがずば抜けてよかったという感じではない。KD2点のみがいったい何分続いたのだろうか。タイムアウトとるが流れ変わらず傷口広がる一方、ヒートは普通のペースで得点重ねる。バティエーは今日もスリーショットタッチ良さそうだ。

 

 最初は小さなあせりやフラストレーションであったはずであるのに、次々と積み重なり膨れ上がってしまう。チームでもっとも冷静でなければならないPGが完全におかしい。

 

 大黒柱KDは2ファールで引っ込まざるを得ない。1ピリ残り3分台だっただろうか、いつものように6マンで登場したハーデンがスリー決め一人でシュート沈める。

 

 

 

 

 2012 Finals Game2 マイアミ・ヒート(1勝) 100-96 OKC・サンダー(1勝)

 

 

 結局、1ピリの27-15が重くサンダーにのしかかるGame2になった。12点という得点差ビハインドよりPGウェストブルックの単調なゲームメイクとフラストレーションがチーム全体に尾を引いた形に見えた。結果論であるが、スコットHCは長くウェストブルックを引っ張りすぎたかもしれない。2ピリか3ピリで頭冷やす時間多く取った方が良かったのだろう。バックアップPGフィッシャーもこのPOで貴重な仕事してきたがショット決められなく流れ引き寄せられなかった。1ピリ&3ピリでのKDファウルトラブルによる交代余儀なくされたことも追い上げリズム遅れた原因になった。

 

 この際、1ピリGame2の救世主となったハーデンにもっとゲームメイク任せればとも思った。レブロンとウェイドはGame1で苦しんだセフォローシャディフェンスに落ち着いて対処した。レブロンはミドルポストあたりでの面取りポストプレイ非常にうまい。レブロンのインサイド1対1は有効なヒートオフェンスになったと思う。ボッシュより厄介だ。ボッシュは15Reb獲ってるが、今一つインサイドでの力強さ感じない。PGウェイドのチェンジオブペースと時折見せるペネトレイション、ミドル攻めるショットはサンダーにダメージ与えた。一番ダメージ与えたのはバティエーの3Pt6本(6/8)かもしれない。ウェイドとレブロンにディフェンス集中してる最中、アウトサイドで実に小気味いい合わせの動きして気持ちよくスリー打ってきた。今日のヒートオフェンスは、ウェイド、レブロン、バティエーがトライアングルポジション形成して安定した得点力に繋がった。

 

 

 

 

 しかし、4ピリ序盤から中盤へさしかかるKDのスリー、直後にDefRebから一人でそのままダンク、82-74の8点差にしてやっと本来のリズム取戻し、サンダー怒涛の追い上げで非常におもしろくなった。終盤2分切ってヒート珍しくドタバタしてKDスリーで2点差までいき、サンダー残り10秒で放ったKDの7FootJumperは惜しくも外れた。KDにマッチアップしたレブロンが一瞬ボール見失いKDに1対1やられた感じであったが明らかな接触ファウルコールなかった。最後は7秒、レブロンへのファウルゲームで2点差が4点差へ開いてゲーム終了。

 

 

 

 

 さあ、これで1勝1敗。サンダーは、このPOで初のホーム1敗。最後の最後ワンショット逆転できるところまでの追い上げは見事だったが、ゲーム序盤の入り方、作り方をGame3敵地で修正しなければならない。ウェストブルックにはよい試練であり、これまでの課題とは異なるゲームメイク力が必要になった。良くも悪くもスコットHCは彼を替えるつもりはないだろう。あとKDはレブロンとの1on1におけるファウル予防だね。今日は不運なルーズボールファウルもあったから心配いらないのかな。

 

 ヒートは貴重な敵地1勝を挙げた。この1勝がアドバンテージになったとは思えないが、Game3からの3連戦、十分戦える感じになってきた。

 

 Game4まで2勝2敗の予感するがどうだろうか?

 いよいよファイナルは非常におもしろくなってマイアミステージに移動する。