バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

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2012FinalsGame4~逆転の構図、激戦の末ヒート王手、レブロン負傷?

2012年06月20日 | NBAバスケ

 

 

 バスケはチームスポーツである。チームのエース級がいくら頑張ってもチーム力拮抗してる場合、チーム総合力をバランスよく発揮できた方が勝つ可能性が大きい。世界一レベルのNBAファイナルでさえ、勝者はそうあって欲しいと思う素晴らしいゲーム見ることができた。内容濃いGoodゲームだった。

 

 Game1・2・3、この3ゲームもファイナルに相応しい凄い内容であったが、その流れから一変したようにみえたGame4はこのシリーズ一番の迫力、見ごたえある序盤・中盤・終盤になったと思う。サンダー勝って2-2振り出しにするのか、ヒート勝って3-1王手かけるのか、Game4の1勝が両極端の結果招く。

 

 

 

 

 2012 Finals Game4 OKC・サンダー(1勝) 98-104 Miami・ヒート(3勝)

 

 

 どこから書けばいいんだろう。あまりに面白いポイントがありすぎて迷ってしまう。 スターターはGame3と同じ。

  OKC・サンダー PGウェストブルック、SGセフォローシャ、SFデュラント、PFイバカ、Cパーキンス

  Miami・ヒート PGチャルマーズ、SGウェイド、SFバティエー、SFレブロン、PFボッシュ

 

 1ピリでは、これまでの流れが逆転した。これまで立ち上がり苦しんでいたサンダーがウェストブルック目の覚めるようなジャンパーで猛烈なスタートダッシュ。立ち上がり好調だったヒートはサンダーまさかのゾーンディフェンスにインサイド攻めきれなくアウトサイドショット落ちる。開始4分足らずで13-3となりヒートたまらずフルタイムアウト。レブロン&ウェイドで1ピリ中盤に15-10まで盛り返すがその後アウトサイドシュート決まらず27-12まで離される。残り3分切ってヒートは良い交代をした。ウェイドに変えてノリス・コール、彼のドライブレイアップと残り3秒での右コーナー3Ptショットはヒートを救うきっかけになった。結局このピリオド、サンダーゾーンDef予想以上に効いて、オフェンスリズムまでテンポ良くなり33-19とサンダー14点リードで終える。

 サンダーはゾーンDefを引っ張りすぎたかもしれない。トップレベルにおいてゾーンは一時的に有効であるが慣れてくると相手アウトサイドショットに火がつくこともある。それよりサンダー、フィッシャー・ハーデン・セフォ・KD・コリソンのスモールラインアップで臨んだ2ピリオフェンスに問題あった。

 

 2ピリでは、ハーデンの3Ptジャンパーミスにはじまり、直後にKDスリーミス→ハーデンのバッドパス(レブロンスティール)、片やヒートはノリスコールが1ピリに続き連続スリー成功→レブロン、ウェイドのレイアップでいきなり7点返す。OKC出だし1分30秒でタイムアウト。本日絶好調だったウェストブルックをどうして2ピリ頭から外したのだろうか?

 1ピリ12分間の圧倒的攻撃リズムを2ピリ出だし2分もしないうちに失ってしまう。タイムアウト直後あわててKDに替えて?ウェストブルック投入。さらにスモールにしてしまう。14点ものアドバンテージ獲ったチームがどうして遠目のショットばかり打ちに出るのか?さすがに目を疑い、どんな意図あるのか理解できなかった。十分なリードしてる時こそインサイド攻撃でしょ。イバカ1ピリ4分で2ファール交代わかるけどパーキンスとのどちらか出したかった。結局、2ピリ始まって4分近くノーゴール、0-13ランを喰らい33-32と振り出し、接戦に突入してしまう。この4分のラインアップは単にマイアミに追いつかれただけでなく、ジョーンズ、チャルマーズ、ウェイドのスリー(アウトサイドショット)に火つけてしまうことになる。何とかウェストブルックのミドルで49-46までもっていき前半終えた。1ピリ33点と最高のスタート切ったチームが2ピリ最低の16点に沈む。ただ単に若いからとは言えぬチグハグさがGame2からある短い時間突如として顔を出す。ウェスタンカンファレンスPOではこれほど極端な構図はあまり見られなかったと思うのだが・・・

 

 

 3ピリでは、ヒートオフェンスのバランスよく2ピリから元気出てきたボッシュ、レブロンがインサイド攻める。チャルマーズ、眠ってたバティエーのスリー炸裂してサンダー付いていくのが精いっぱいの苦しい展開続く。ウェストブルックとKDしか機能しないようなオフェンスになっていくような感じがした。このピリオド26-33で75-79とGame3までシュート入らなかったチャルマーズが躍動してヒートオフェンスはアウトサイドに厚みを増した。

 

 4ピリでは、序盤からチャルマーズがドライブレイアップ、スリーとリードしてウェイドスリーで79-85、開始3分でサンダータイムアウト。ここからウェストブルック孤軍奮闘一人で連続11得点して残り6分、90-90と勝負の山場迎える。レブロンドライブで足痛めてロストボール→フィッシャー拾いそのままゴールへレイアップ→ウェイドにブロックショットくらい→動けなくなりゴール近くにいたレブロンへパス→足痛そうに飛ばないゴールしたショット成功。まさかまさかのレブロン負傷?試合時間はまだ5分も残されている。どうやらふくらはぎをつったようだ。NBAでもそんなことあるの?KD2本のFTとミドル決めて94-92と久しぶりのリード。おまけにチャルマーズパスミスでサンダーボール、ここからサンダーいくような感じあったのだが・・・残り4分と1分休んだだけでレブロン再登場。「えっ!」大丈夫なのレブロンは?

 

 

 

 

 ウェストブルックがアウトオブバウンズをロストボールしボッシュレイアップで同点94-94、残り3分切ってレブロンキートップでボール保持、セフォが幾分下がり目のディフェンス、レブロン間髪入れずスリー成功、94-97→KDロストボール(ウェイドスティール)→ウェイドゴールしたシュート成功94-99、残り2分ちょっとでOKCタイムアウト。ウェストブルックの執念で1分切っても3点差の98-101まで持っていったが、チャルマーズがドライブレイアップ、FT2本沈めてヒート逃げ切った。

 

 サンダーは素晴らしいスタート切ったGame4であったが、ウェストブルックは鋭利な刃物のように切れまくっていたが周りがついていけなかった。KDは一番厳しいマークに合い、サンダーは3Ptショット(3/16の18.8%)絶不調に終わった。結果、得点がウェストブルック、KDに偏りハーデンの不調さらに際立つ状況になった。それでも、Game2から3、4と最終盤残り数分勝負に持ち込んでいる。このPOほとんど見られなかった勝負所ささいなミスが3連敗へと連鎖してしまった。

 

 

 

 そこを見逃さず勝負決めたヒート褒めるべきかもしれない。ビッグスリーだけでない、脇固めるメンバーが躍動し始めたヒートは、今シーズンあまり見られなかったチーム総合力発揮して大きな1勝、NBAチャンピオンへ王手かけた。ウェイドはこのPO苦しみながらも勝ちゲームに勝負強いゲームメイクした。しかし、両手パワーダンク見事にブロックされ腰強打したり、相当疲労蓄積してる。レブロンの状態も明後日までによくなる保証はない。マイアミホームでの最終Game5、あと1勝とはいえ、まだどうなるかほんとうにわからないと思う。

 

 

 

 

 Game5、サンダーはすべてを懸けて挑んでもらいたい。もともと若いチームで何も失うものない初ファイナル挑戦だったわけであるから。1勝3敗からNBA史上逆転優勝したチームはないらしい。

 

 過去にサンダーに似たチームがあったろうか?

 

 そういう意味でGame5勝利してOKCホームでGame6・7と戦えることできれば、過去にないことが起こり得ることだってあると思う。Game5のことだけ考えて突き進んでほしい。