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2012FinalsGame5~火の玉ヒート大爆発NBAチャンピオン、レブロンついに悲願達成

2012年06月22日 | NBAバスケ

 

 

 これほど短期間にチームって変貌するものなのか? これほど突き抜けるものなのか?

 Finals戦い抜いた両チームに共通したことでもある。

 

 劇的に飛躍的にチーム力向上したマイアミ・ヒート完璧な勝利であった。序盤から圧倒的に凄すぎて背筋にゾクゾク電気走るほどだった。

 

 

 

 

 2012Finals Game5 OKC・サンダー(1勝) 106-121 Miami・ヒート(4勝)

 

 ゲームのプレイ詳細はもういいかなというほどヒートが圧倒したGame5、決してサンダーが弱かったとか調子悪かったというレベルではない。

 ヒートは一昨日のGame4でチームバスケスタイルが異次元に入るきっかけになった。Game5では、もう序盤からチームバスケ全開、インサイド・アウトサイドのバランスいいショット、ファストブレイク、チームディフェンス、1on1、ドライブからの重層的見事な合せプレイ等々・・・何取り上げても素晴らしいプレイの連続だった。流れるような美しいチームオフェンスがフリーランスで展開された。ナンバープレイで決まった型のオフェンスではなく、ディフェンス対応を瞬時にとらえて、ディフェンスが一番守れないスペースを突く。単にパス回しでない必然のプレイが次から次へと起こる。スモールバスケットの理想形とでも言うべき淀みない流れだった。ディフェンスも集中してた。簡単ではないパスカットからまさに疾風怒涛の速攻、ゴールへ2人目、3人目が気持ち良い切れあがる。サンダーの若さあふれる必死さをかわすのでなく、真正面で受け止めて王道的にねじ伏せてしまう。ほんとうに凄いバスケットだった。

 

 

 

 

 

 この人、レブロン・ジェームスにはもう何も言うことないでしょう。26点・11Reb・13Astのトリプルダブル。13Astが象徴するように、彼のインサイドへのぺネトレイトやポストプレイから様々なプレイ発生してたくさんのGoodShotが決まった。破格な型破りフォワードPlayerだ。オールラウンダーという言葉では説明つかない選手になった。キャブス時代の破天荒な無理くりパワープレイからスマートなパワープレイへと変貌した。ファイナルMVPは誰一人異論ないでしょう。ゲーム終盤ベンチに下がって無邪気な野獣へと、23年前MJ初優勝のMJとは随分雰囲気違ったな。とにかく明るい笑顔で、感傷に浸り泣き続けたMJとは対照的だった。クリス・ボッシュも完全復活どころか、ピボットマンとして中での動き切れ味鋭かった。あと一人のビッグスリー、ウェイドは余裕あるプレイ振りだった。Game4でブレイクしたクリクリ目の童顔チャルマーズは、GoodPass出してたな。このシリーズ鳴りひそめてたM.ミラーは序盤から大噴火スリー連発。23分で3Pt:7/8、23得点ってどういうこと?イースタンPOシリーズでは一番スリー決めてたと思うけど。

 マイアミの最終スタッツ見て、改めて理想的なチームプレイ実感した。レブロン26点、ボッシュ24点、ミラー23点、ウェイド20点(8Rebと3BS)、バティエー11点(スリー3本)、チャルマーズ10点(スリー2本と7Ast)と、こんなにバランス良い得点分布、前回Game4と今回Game5は突出している。

 

 これでこれからマイアミ王朝時代はどこまで続くのだろう?

 レブロン(27歳)はこれから複数のチャンピオンリング手に入れられるだろうか?

 

 興味尽きないこと多いが順調にいけば、およそ4か月後始まる来シーズン、イースタン覇者マイアミとウェスタン覇者OKC中心に動き出すことでしょう。

 

 

 

 

 上に上がれば上がるほど勝者と敗者の姿は、残酷なまでに対照的だ。

 OKC絶対的エース、今やNBA次期MVP最有力候補ケビン・デュラントは、ゲーム後悔し涙に暮れた。タオルかぶりひたすら耐えても涙止まらないほど悔しかったのでしょう。サンダー選手の誰よりも本気で死ぬ気でマジで優勝しか考えていなかったから受け入れられないでしょう。ゲーム後、意を決するようにオフィシャル席前でレブロンに祝福言おうとしたらレブロンが強くKDを抱きしめた。耳元で何ささやいたのか・・・

 OKC・サンダーのことは、もう少し落ち着いたらウェスタンPOとファイナル振り返りまとめたいと思う。それほど魅力的な未来あるチームに確実に進化している。この2か月本当にサンダーバスケに引き込まれた一人である。にわかファンであるが感謝したい。