バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

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WカンファレンスFinals~ウェスタンGame3

2012年06月01日 | NBAバスケ

 

 若いママさん、娘?と小さな息子連れて手作りプラカード持ち上げて応援、羨ましい。 

 

 バスケゲームは、ディフェンスのあり方変るだけでこうも展開が激変するものだろうか?

 

 バスケレベル高ければ高いほどディフェンスが相手オフェンスのあり方を決定する。全く同じメンバーで1日おきに戦う状況の中、やはりサンダー浮上の鍵は攻守ともインサイドとミドルにあった。

 

 

 

 

 サンダー#2 201cm、98kg スイス国籍 タボ・セフォローシャ 2006年シクサーズが1巡目13位指名NBA入り、直後にブルズへトレード、ブルズではチーム3番手のSGとして出場恵まれず、2009年ドラフト1巡目指名権と引き換えにサンダーにトレード、現在に至る。

 

 

 

 

ウェスタンファイナル Game3 SA・スパーズ(2勝) 82-102 OKC・サンダー(1勝)

 

 サンダースターターSG#2セフォローシャ、彼のディフェンスがスパーズパーカーやジノビリの攻撃リズムにメスを入れたと感じた。開始直後から数分間での4スティール、これまでパーカーにやられたリズム乱すのに十分なディフェンスの読みと開始直後からエンジン全開体勢をスパーズに知らしめた。今日のサンダーディフェンスは、制限区域内への進入阻止とミドルショット簡単に打たせない頑張りを1ゲーム通しで見せてくれた。

 

 ペイント内でのスパーズ得点がGame1・2平均48点→Game3では24点とちょうど半減した。セフォだけじゃない。ウェストブルックもシュートタッチいまいちだが足でディフェンス頑張った。この2人でStl(スティール)が6+4の10Stl、スパーズチームで2Stlだからどれだけこのスティールが威力あったかわかる。本来スパーズお家芸パス回しがこのディフェンススティールにより滑らかに回らなくなった。自由自在のドライブがディフェンスに方向付けされたように誘導されゴールから遠ざかり、簡単なミドルシュートに結びつかない。その結果、スパーズ21TO(ターンオーバー)という信じられない結果で、OKCもっと信じられない7TOというボール回し、ドライブ、速攻に実に安定感あった。

 

 Game2とこれほど真逆な関係になるとは実に不思議だ。今日のサンダーオフェンスはアウトサイドショット爆発したわけではない。前半スリーは2/8、1ゲーム通しで6/22(27%)と調子悪いくらいだった。スパーズはチームFGが50%台から39.5%まで落ちて、スリー11/26(42.3%)と多く試投している。それだけサンダーディフェンスがボールを外へと追いやったとも言える。

 

 ペイント内での得点、ミドルショットの精度優れたチームがGame制する流れは同じなのである。これはまさしく昔から続くバスケオフェンスの本質である。確率高いショットをいかに数多く打てる状況を作り出すか、ディフェンスはそうさせないか。

 

 スパーズポポビッチHCはGame3前こんな発言している。

『第2戦では両チームともディフェンスで頑張ったとは思えない。今日の試合では両チームとも、もっと良いディフェンスを期待している。』

 

 皮肉にもホームサンダーがフィジカルにアグレッシブにディフェンス火が付いた。

 

 

 

 

 サンダー#9 セルジ・イバカ 208cm 100Kg 2008年NBAドラフト1巡目24位でシアトル・スーパーソニックスから指名されるが入団せずスペイン1部リーグでプレイ、2009年からOKCサンダーでデビューし現在に至る。脱力してるのか、お茶目なのか、意外と端正な顔してるな。

 

 

 

 

 出ました!ハーデンお得意のOKCポーズ?

 ウェストブルックがPGアシスト役意識したのか、パーカーみて学んだのか、自分よりショット好調なセフォ・KD・ハーデンに得点結びつくアシストした。

 ぺネトレイトドライブからディフェンス引き寄せて完全なオープンショット打たせた場面、何度も作ったからポポビッチHC驚いたんじゃないかな?

 

 これでサンダーは精神的に変な追い込まれ方なくなった。戦い方においても自信持ったのではなかろうか?

 

 今度はGame4のスパーズディフェンスが楽しみだ。ダンカン、ジノビリには目に見えない疲労という敵が現れてくる頃だ。

 ポポビッチどんな手打ってくるのだろうか?パーカーも黙ってないだろう。

 

 Game4をサンダーが獲った場合はGame7までもつれそうだ。そうなってもらいたい。イースタンファイナルより断然スピーディーでフィジカルなゲームを一つでも多く見たいと思う。