バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

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2012Finals Game1~尻すぼみVS尻あがり

2012年06月13日 | NBAバスケ

 

 

 「三度目の正直」という言葉がある。かなり肯定的な感覚と努力は報われるんだという希望的観測がその奥底にある。

 その対極に「二度あることは三度ある」という言い方もある。どちらかというと否定的な感覚で悲観的響きを持つ。

 

 

 今日のファイナルGame1、特に最終クォーターのレブロン見て後者が浮かんだ。

 

 

 

 

 「悲願」という言葉はずーと思い続けて何度も跳ね返された経験に基づく強い願いを指すのだろう。サンダーKDのプレイは「悲願」とはかけ離れた、微塵も感じさせない「初志」であった。まさに”初志貫徹”。

 立ち上がりこそサンダーの面々は少し地に足がついていないような緊張感あったが、2ピリ終盤には精神的に違和感なくなったのではないだろうか。

 

 一方、ヒートはベンチのゲームプランであったのか、ウェイドの用心深さなのかわからないが、PGウェイドが広角にバティエーとチャルマーズを生かす。2人で5本のスリー成功には驚いた。キートップのウェイドからボールがよく回り簡単にワイドオープンなバティエー、チャルマーズにボール渡る。前半のマイアミはほんとうに軽やかなオフェンスだった。このPOでこれほど軽やかなヒートオフェンスあったのかな?

 

 

 

2012Finals Game1 マイアミ・ヒート 94-105 OKC・サンダー(1勝)

 

 ヒート 29 → 25 → 19 → 21  サンダー 22 → 25 → 27 → 31

 

 前半のサンダーは、アウトサイドショット不調、FT(フリースロー)までポロポロ落とす。それでもウェストブルック、KDの勢いあるボール運びやドライブに躍動感あったからそんな心配なかった。スパーズ戦で前半何度ももっていかれそうな10点以上のリード許す展開あったから、サンダーに変なあせりはなかった。PGウェイドのゲームメイクはよかったのだが、彼のシュートタッチは悪かった。ボッシュも同様に。2ピリ、3ピリと相当飛ばしたレブロンは3ピリまでにかなり消耗してるように見えた。3ピリまでならレブロンVSデュラントの1on1勝負はレブロンに軍配上がるが、4ピリは完全にKDがゲームをリード、ヒートにダメージ大きいプレイ連発した。4ピリのレブロンはセフォローシャのしつこいディフェンスに封じられてしまった感じする。4ピリ序盤にヒートオフェンスの足止まりサンダーに勝負の流れ簡単に持っていかれた。ウェイドが打開しようと少し暴れたがすでに時おそし、バティエー、チャルマーズはじめ前半よく決まったアウトサイドショットも不調に転じた。1ゲーム通しでサンダー勝因として、ルーズボール、リバウンド強かったことが挙げられる。KD、ウェストブルック、ディフェンスのセフォに次いで、ベンチ#4、控えC/PFのN.コリソン10Reb(うち5OffReb)、FG4/5は勝利にすごく貢献したと思う。

 

 

 

 

 

 終わってみれば、ヒートチームFG46.2%、3Pt:8/19(42.1%)、38Reb、10TO、サンダーチームFG51.9%、3Pt:5/17(29.4%)、52Reb、10TO と終盤4ピリだけ差がついた。

 

 結果スタッツみてもKDは素晴らしい仕事した。後半いつの間にかウェストブルックまで安定感あるプレイ振りに変身した。ヒートはやはり後半ビッグスリーが揃って仕事しないとこのシリーズは苦しいものになる。ショットタッチすごく良かったバティエーとチャルマーズにもっとシュート打たせればと思ったのだが・・・これでハーデン調子戻してくるとサンダーは盤石になる。

 

 サンダーはいいスタート切った。スパーズ戦同様、勢いと安定感は持続していてファイナルに相応しい面白いゲームになった。

 

 Game2、ビッグスリーは後半3・4ピリオドの戦い方、どう立て直してくるのだろうか?