若者による飲食店での迷惑行為が大きな話題となっています。ちょっとしたいたずらでは済まない大きな問題です。人の口に入る食品の衛生問題ですので、客の立場からしても、店舗の問題としても、対応を考えなければなりません。コンビニのおでんは、ちょっと不衛生だと思っていましたが、おでんの中に指を入れて具をツンツンする動画が出て、大きな問題となったことは記憶に新しい出来事です。日本では、性善説を信じて、無人店舗などが展開され、飲食店も客を信じて衛生問題をクリアしていると考えてきました。
こうした状況が明らかになって、客が安心して来店できるように、店側は費用をかけて対応を講じる必要があります。今回の迷惑行為は、「すみません」では済まない刑事・民事両方でその責任が追求されるでしょう。一生を棒に振るほど高額な民事訴訟となることも考えられます。
悪戯をしている若者の行為を、その友達が録画してSNS上に載せていたようです。SNSでは、派手な出来事を追いかけ、人の目を引くような情報を提供することが多く、そうした反応が愉快犯を喜ばせる原因となります。若者の悪戯に厳しく対応するのは可愛そうだといった意見もあります。しかし、食品の衛生問題や命の危険性のある行為は、厳しくその責任が問われて当然だと私は思います。世間を騒がせて快感を得るこうした快楽犯は、模倣犯も出てくる恐れがありますので、厳しく責任を問うことは、こうした犯罪を防止するのに役立ちます。
一つはっきりしていることは、仲間内で悪戯を楽しんでいるというよりは、SNSを使って多くの人たちの反響を求めている行為だということです。かつては情報を多数の人に発信することは、マスコミが行ってきたわけで、チェック機能もある程度完備されていました。しかし現在、一人ひとりが自分の思いや行いを、不特定多数の人に発信することが可能です。自分の行いが、社会にどのような影響を与え反響があるかを深く考えずに、注目を集めることだけを意識してSNSを使っている若者が多数いる事実があります。これは、ユーチューバーとかインフルエンサーと呼ばれる人たちの中に、低俗な発信者がかなり含まれ、そうした人たちが若者の軽率な行為を誘引していると考えられます。前回のグログでも、以下のようにSNSの問題点を指摘しましたが、十分に考えた行動をして欲しいと願っています。