「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教室:全国統一小学生テストを教室で実施

2014年05月31日 | 教室の風景



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 春と秋の年2回実施される、四谷大塚主催の「全国統一小学生テスト」(29日正午ですでにテスト受付終了)を、6月1日(日)にHPSの教室で実施します。全国的規模で行うこのテストは、四谷大塚の広告宣伝を兼ねて、無料で実施されます。

 ただし、このテストを実施する提携塾も、手弁当で行うわけで、会員および外部参加希望者のために、一肌脱ぐ体制で、このテストを行います。先週の25日(日)には、このテストのための対策授業を、HPSの教室で実施しました。

 私にとって、唯一の休日である日曜日が連続で出勤となると、20日間休み無しとなります。また、テストの2週間後の6月15日(日)には、帰ってきたテストの見直し学習指導を行う予定です。このイベントで、私の休みが3回つぶれることになります。教室の生徒にとっては、単にテストを受けるだけではなく、前後の日曜学習指導により、学習量の確保と学習の動機付けが眼目となります。



 このテストでは、科目ごとに点数・順位・偏差値・項目別のレーダーチャートなどの分析資料が、無料で提供されます。小6には、志望校判定も行われます。ただし、受験生にとって、本格的な模試ではありませんので、参考程度の資料と言って良いでしょう。

 ほとんどの学年で、マークシートを使った解答となりますが、そうした答案の書き方が初めての子どもたちも多いので、良い経験となるでしょう。全国規模のテストですので、必ずしも中学を受験する生徒だけではなく、公立中学に進学する子どもも多く参加します。したがって、問題の初めは、小学校で学習している程度の内容が多く含まれます。

 それだけですと、中学入試の対策をしている子どもたちにとっては、物足りないテストとなりますので、後半にちょっと骨のある問題も出題されます。今日は、前年度出題された小学4年の算数の応用問題を参考に載せますので、お子さんがいらっしゃったら、一緒に考えてみてください。



【問題6】
 金のコインが1まい、銀のコインが26まいあります。金のコインと銀のコインの重さはちがいますが、銀のコインの重さはすべて等しいです。この金、銀合わせて27まいのコインを、重さが等しいA,B,C,Dの4つの箱に分けて入れ、箱ごとの重さをはかりました。Aの箱にはコインが3まい入っていて、重さが41gです。Bの箱にはコインが6まい入っていて、重さは69gです。Cの箱にはコインが8まい入っていて、重さは81gです。Dの箱にはコインが10まい入っていて、重さは97gです。これについて、次の問いに答えなさい。

(1)金のコインは(  )の箱に入っていて、銀のコイン1まいの重さは(  )gです。

(2)金のコイン1まいの重さは何gですか。

(実際は、マークシート法による数字選択ですが、一般的な問題に変更してあります。)


 この問題を解くにあたって、注意すべき点は、それぞれの重さには、コインの重さ以外に、同じ重さの箱の重さが加わっていることです。例えば、A=コイン3まいの重さ+箱の重さ=41g、と条件を整理して考えます。また、金のコインは1枚だけですので、4つの箱のうちの、いずれかの2つの箱の重さの差と、入っているコインの数の差を関連付けて考えます。

 この問題は、あたえられた条件を整理して問題を解くことができるかを見る問題です。任意に2つの箱を選んで、そこに入っているコインの数の差と、重さの差を書き並べてみましょう。すると、銀のコイン1まいの重さが、簡単に計算できます。

 今回の問題の答えは載せませんので、お父さん・お母さんが解答して、お子さんに教えてあげてください。

(画像は、昨年度HPSの教室で実施したテスト風景です。)

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2 コメント

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昔も今もお世話様 (tsuguo-kodera)
2014-05-31 17:23:35
 そうなのですか、手弁当なのですか。
 お蔭さまで息子はお蔭さまで一人前に育ちました。勉強嫌いの孫は塾に行くのが好きのようです。私と同じように口先男ですが、将来が楽しみになりました。
 感謝感激雨霰。ありがとうございます。
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主催者も受験者にもメリット (マッキー)
2014-06-01 06:11:39
 プライバシーの権利が叫ばれて、個人情報について神経質に取り扱いをする時代です。かつてのように、名簿業者が、住民台帳を閲覧して、名簿を作るようなことはご法度となりました。
 ベネッセが最も活発に、様々なイベントを企画して、対象年齢の子どもの情報収集を行い、ダイレクトメール用の資料を入手しています。四谷大塚を買収した東進も、広告宣伝とそうした情報入手の一方法として、全国的なテストを無料で実施していると考えられます。
 テストを受ける側も、そうしたことを知りつつ、無料の全国規模のテストで、自分の学力が判定できる魅力を感じて、参加しているのでしょう。多くの学習塾は、四谷と提携しているので、子どもたちの要望を踏まえ、今回の小学生テストを実施しているのが、現状でしょう。
 秋には、小学生だけではなく、中学生と高校生を対象とする無料の全国テストが、それぞれ別個に行われます。ですので、もっと私の休日が、潰れることになります。
 そうしたテストに乗っかって、各塾の宣伝に繋げることができれば良いのですが、どの塾でもなかなか成果は上がっていないようです。
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