「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:富士山の展望台・竜ヶ岳登山

2009年12月25日 | 日帰りの山登り

……日本人にとって、富士山は特別である
単にその均整の取れた姿と日本一の標高だけではなく
その情景に幾重にも重ね合わされた私たちの記憶が
富士山を不二の山とする……



私がそのように思う富士山の眺望を、竜ヶ岳は充分に楽しめる山の一つでした。



今年の私の登り収めは、富士五湖の一つ本栖湖を見下ろすように、なだらかな稜線を見せる竜ヶ岳(りゅうがたけ・1485m)。

冬至間近の12月20日(日)、師匠Y氏と乗り換えの高尾駅で待ち合わせ、富士急河口湖駅で下車。

駅前のバス停から本栖入り口まで、私にとって久しぶりの懐かしい車道をバスに揺られ景色を楽しみました。

子どもが小さかった頃は、笹塚に住んでいたので、甲州街道の上を走る首都高に入り、中央自動車道を使って頻繁にこの河口湖周辺で遊びました。

当日の天候は、西高東低の冬型気圧配置のため、午前中は雲ひとつ無い快晴で、午後に入って少し雲が出たものの、天候は終日申し分ない冬晴れでした。

逆に、私の故郷新潟市は、ここしばらくの天候で、久々に12月中にかなりの積雪があったようです。



一般道から湖畔周遊道に下りる階段から本栖湖と竜ヶ岳


本栖入り口バス停からしばらく歩くと、本栖湖を周遊する道に出ます。

観光のオフシーズンで、人気の少ない湖畔をしばらく歩くと、竜ヶ岳の駐車場と本栖湖キャンプ場に行き着き、頻繁にある道標にしたがって進めば、竜ヶ岳登山口にたどり着きます。

バス停から登山口まで、ゆっくりと歩いて30分ほどです。

登山道の周囲は、しばらく歩くと低木交じりの笹薮となり、視界が開け景色を楽しみながら歩くことができます。



富士山を間近に望む


石仏と富士山を正面に望む東屋がある場所を過ぎると、なだらかな道がゆったりとした気分にさせてくれます。

真っ青に晴れ渡った空に向かって、緩やかにのぼりが続き、長閑な冬日の登山を楽しませてくれます。



ゆったりと長閑な気分にさせてくれる山容の竜ヶ岳



冬至の高度を落とした冬日を浴びて快調に歩くY師匠


登山口から1時間40分ほどで、かなりの広さの平坦な頂上に到着。

頂上には、中高年のグループを中心に多くの登山客が、富士山の眺望を楽しみながらの食事タイムでした。

私たちも早速敷物を敷いて、正面の富士山を見やりながら、熱々のカップ麵を作って食べました。



竜ヶ岳山頂…富士山の展望台と言って良いでしょう

正午に近い時間ですが、冬至間近の太陽高度は低い
登山者の影が長いのが分かるでしょう

冬至の太陽の南中高度(およそ正午頃の最高高度)を計算してみましょう
この地点(竜ヶ岳)をおよそ北緯35度の地点とします
今、太陽は南半球の南回帰線(南緯23.4度)の真上を照らしています

小5の理科で学習する方法で計算します
(小4の図形の性質で出すことができます)
90ー(35+23.4)=31.6…冬至の太陽高度

すなわち、2組の三角定規のうちの細長い方の三角定規
およそ、この直角と60度の角がはさむ辺が人の高さとすると
直角と30度の角がはさむ辺がその人の影の長さの割合とほぼ一致
…計算して私も気づきました

夏至の頃には、南中高度は80度近くあったので
冬至の頃は、正午でも夏の夕方の太陽高度です




山頂から富士山を間近に望む


多くの登山者は、登りの道をピストンしてキャンプ場の駐車場に戻るか、下山路の途中から左手に分岐し、やはりキャンプ場に戻る登山道を利用して下山したようです。

また、あるグループは端足峠(はしたとうげ)まで下り、雨ヶ岳と左右の下山路の分岐点で、右手に道を採り、湖畔遊歩道に下って本栖湖キャンプ場に戻るルートを選択していました。



冬枯れの枝々が、真っ青な冬の空に向かって伸びている


私たちは、端足峠で下山路を左手に採り、山稜の南の中腹を大きく周回してキャンプ場に戻る下山路を選択して、途中のキャンプ場手前の根原から国道139号線バス停に出ました。

帰りは静岡県側の新富士から新幹線で東京に戻ることにして、バスの待ち時間を近くの富士山の展望の利く場所でホットコーヒーを飲みながら過ごしました。



終日楽しめた富士山の眺望…バス待ちの場所から


一面のススキ原が冬の地平に傾いた光線を受け光っていました。

午後に入っても霞むことなく、数日前の片山右京さんの遭難事件の巷の喧騒を知らぬかのように、富士山は冬日を浴びて静かにそびえていました。


バスを富士宮で下車してもよかったのですが、私たちは終点の新富士まで行きました。

暮れ往く富士山を望める駅中の飲食店で、地元の釜揚げ桜えびやカサゴのから揚げなどを酒の肴に、生ビールと焼酎で今年の山登りの打ち上げをしました。

日帰り登山と忘年会、おまけに新幹線利用の大名山行となった竜ヶ岳登山でしたが、最大の贅沢は無論名峰富士山を心行くまで堪能できたことでした。





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