先週23日は、東京でも久しぶりに雪が降りました。1年で最も寒い時期になり、また私の教室では、そうした天候に反して、熱気と緊張の高まる季節となりました。
昨日1月27日(日)は、山登りを予定し、朝5時台・6時台・7時台と、どの時間帯に起きられたら、どの山に登るか前の夜に考えていました。当日起きたのは、結局7時ちょっと前で、疲労がたまっているのかな。(どちらかというと、精神的疲労)起きてから、やはり行き先は高尾と決まりました。
京王線新宿発8時20分の準特急に乗りました。先週は高尾メインルートを登ったので、今回は北高尾の稜線を歩くことにしました。北高尾は、登山道に雪が積もっていて、場合によっては凍結箇所もあることが予想されました。
高尾駅で降り、ちょうど出発するバスに乗って、霊園前で9時25分に下車。北高尾が初めてというおじいさんとしばらく一緒に歩きました。20分ほど舗装道路を歩くと、登山口に到着に到着します。
八王子神社・八王子城山への登山道入口
登山口から、八王子神社のある八王子城山に向けて階段を含む登りとなります。神社に到着し、家族の健康と生徒の合格祈願をしました。神社のすぐ脇に、大きな碑とベンチが設置されている、眼下に新宿までを展望できる場所があります。八王子城跡は神社から少し歩いたところにあります。そこには、その旨を記した小さな石柱があるのみです。
八王子神社
登り始めて、1時間ちょっとで富士見台に着きました。左にベンチがあり正面に富士山を望むことが出来ます。そのまま進むと高尾駅に下りることが出来ます。右に大きく下るルートが北高尾山稜です。
富士見台から見る富士山
ここから、登山道には雪が積もって、凍結箇所もあり、特に下りはスリップに注意して歩くことになります。北高尾山稜は、展望の大きく開けたピークは少ないので、景色を楽しむというより、どちらかというと、幾つものこぶが連なるアップダウンの多い稜線歩きを楽しむ(体力トレーニングする)ルートです。
スリップ注意の凍結した岩場・上の丸太は滑落防止用手すり
景信山の北側にあたる稜線では、日照が少ないせいか、真冬の冷気に包まれていて、ザックの外につけたペットボトルのお茶を飲もうとすると、それは凍る寸前の冷たさでした。
痩せた尾根伝いの登山道
関場峠を越え、凍結した堂所山の急坂を慎重に登り、雪に覆われた寒々した頂上に13時40分に到着。ここまでが、北高尾山稜です。今回は、20~30人の団体を除けば、出会った登山者はわずかでした。
雪に覆われた堂所山
堂所山から、高尾~陣馬の主脈縦走路に入っても、時間が遅かったせいか、行き交う登山者も疎らでした。また陣馬山までの登山道は、今日のルートでは一番雪が多く、20センチ以上積もっているようでした。
雪が積もった陣馬山への登山道
樹林に入ると、雪は少ないものの、登山道はアイスバーンになっていて、スリップに注意しなくてはなりません。14時20分明王峠到着。遅い昼食をとりました。あまりにおいしそうな音を立てて出来上がった鍋焼きうどんを、となりの登山者がうらやましそうにのぞき込みました。
寒い冬、山で食べる鍋焼きうどんは最高
明王峠正面に、西日に照らされた富士山が望まれました。山桜の咲く頃、この峠からは「富士に桜」の光景が見られます。先週は、ここから相模湖駅に下ったので、今回は陣馬山まで足を伸ばすことにしました。
明王峠から西日を浴びる富士山
15時15分陣馬山に到着。頂上は、予想に反して積雪はなく、登山者も疎らでした。陣馬高原下のバス停までは、①和田峠まで階段下りをするコースと、②緩やかな登山道を下りるコースと、③新たにつけられた樹林の中を抜けて、和田峠と陣馬高原下の中間点に出る登山道と3通りの道があります。
陣馬山頂上
今回は、③樹林の中を抜けるコースで下りました。樹林の中の登山道は、至る所で凍結していて、スリップしそうになりました。陣馬高原下のバス停に16時20分に着き、40分発の高尾行きのバスに乗り帰路につきました。
陣馬山山頂から、富士山に向かって傾きかけた太陽
東京近郊の山では貴重な、新雪をキュキュと踏みながら歩く楽しさ、若干凍結した箇所をギシギシと音を立てて通る楽しみを味わった山登りでした。他の登山者も、久々に降った雪の感触を味わうように、冬山歩きの楽しさを満喫しているようでした。1年で最も寒い時期、そのような時期に山に出かけた人にのみ許された、ご褒美のような楽しさだったことでしょう。
(標準参考タイム)霊園前バス停~0.30~登山口~0.40~城山~0.50~富士見台~1.15~ふれあいの道分岐~1.00~関場峠~0.45~堂所山~0.40~明王峠~1.00~陣馬山~1.00~陣馬高原下バス停(合計7時間40分) (今回の実際の所要時間・休憩を含まず)5時間50分