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「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:ミシュラン三つ星メインルート・富士山を眺めながら高尾山から陣馬山へ

2009年02月13日 | 日帰りの山登り
3週間休み無しに仕事をしましたが、受験シーズンですから当然と言えば当然。

精神的に疲れているときは、やはりアウトドアで体を動かすのが一番!

久しぶりの休み2月8日(日)に、今年2回目の山登りに出かけました。

どこへ行くか考えている余裕もない時は、勝手知ったる高尾山で決定です!

今年もミシュランで三つ星を与えられた山です。

メガロポリスの至近距離に、これだけの自然が残されているのですから、うれしい限りです。

高尾山系の山登りとしては、

◎展望は少ないけれども登りごたえのある北高尾ルート
2008.1.28北高尾山稜縦走…1年で最も寒い時期の山登り


◎最も整備され展望も良い高尾山~陣馬山メインルート
2008.06.04ミシュランの三つ星:陣馬山~景信山~城山~高尾山の山登り (今回の逆ルート)

◎それから南に位置する南高尾ルート
2008.02.18南高尾山稜…冬の日だまりハイク

この3つのルートに大まかに分けることが出来ます。
(興味ある方は、以前のブログを参照ください)

今回は、自宅から地下鉄新宿線に乗り、高尾山口まで直通電車がありますので、この電車を使い高尾山口からスタートして、高尾山・城山・景信山・陣馬山と歩くルートで山登りをしました。



日だまりハイクの登山道


8時45分ケーブルカー清滝駅すぐ脇の稲荷山ルート登山口からスタートしました。

ほぼ1ヶ月ぶりの山登りですので、やけに体が重く感じられます。

月2回の山登りをノルマとしていますが、この程度の頻度ですと体力は余り落ちないのですが、月1回ですと体重は増え筋肉は落ちるので、当然歩き始めると息が上がってしまいます。

稲荷山ルートは、高尾山へのルートとしては最も南面していますので、冬の日だまりハイクにはもってこいです。

このルートをノンストップで頂上まで登り、最後の階段を休まずに登りきれるか、私にとって最も簡便な体力測定ルートです。

9時40分高尾山頂上に到着。

天候は快晴で、天気予報では風がかなり強いとの予測でしたが、風も弱く絶好の山登り日和でした。

富士山は、終日綺麗に見ることができ、休憩地点では必ず南面した場所から望むことができました。

高尾山頂は、すでにけっこうな人出で、私は富士山の写真を撮って、5分ほど休憩してすぐに出発しました。

ミシュラン三つ星の高尾山は、高尾山頂付近が実は最も見る価値のないところかも知れません。

これからしばらくすると、桜の季節の休日には、ものすごい人出となります。

子供連れですと、頂上のビジターセンターの展示物や映画を見るのも、興味があれば楽しいと思います。



高尾山頂から富士山を望む


頂上から階段を下りて、モミジ台への登りの分岐点で、3つの道に分かれますが、間違っても右のルートをとらないこと。
まん中のルートがメインルートです。
一番左のルートが私のお気に入りのルートで、展望も良く途中東屋もあり、富士を望む場所もあります。

しばらくこの道を行くと、再びメインルートに合流した後、一丁平への道は、再び2つの道に分かれます。

この分岐は、私は右のルートをとります。

かつては、この道はメインルートに比べて、通る人が少なく、静かな山登りができましたが、最近はこのルートで歩く人が増えています。



富士見台からの富士山


トイレもある一丁平は、ちょっとした休憩地点です。

そこからしばらく行くと、城山へ登る左の道と右の巻き道の分岐点があります。
初めての方が、右ルートを行くことがありますが、ここはやはり、城山を経由して歩くべきです。



城山からの富士山


10時30分、城山到着。

富士山は、依然綺麗に望むことができます。

富士山を望むことができるベンチで、コーヒーを入れて飲みました。

この茶店のナメコ汁は、おいしいので賞味するのも良いでしょう。
また、温かくなると、山盛りのかき氷が販売され、これも召し上がってみることをお薦めします。

私のとなりのベンチの外人さんが、注文したおでんを食べて、カラシで顔を真っ赤にして笑いながら苦しんでいました。

カラシを、マヨネーズだと思ったのでしょうか。
いっぱい付けちゃえなんて、欲張りすぎたのかな。
あはは~。



冬枯れの木々


20分ほど休憩の後、城山から小仏峠を経由して、景信山へ向かいます。

この登山道は、粘土質の所があり、とても滑りやすいので、特に地面がぬれているときなどは、気をつけて歩かなければなりません。

子供連れで、ゆったりと山登りを楽しみたい方は、小仏峠から小仏バス停に下るコースがお薦めです。



登山道


11時25分、景信山山頂に到着。
景信山頂上には、トイレと茶店があります。

ここからの富士山の眺めも素晴らしく、小仏に下る場合でも、体力に余力があれば景信山を経由すると、およそ4時間程度かかり、充実した山登りとなります。

この茶店では、山菜の天ぷらも売っていますので、お好きであれば賞味されたらよいでしょう。


また、まず高尾駅から小仏バス停まで行き、そこから、このルートの逆を通り高尾山口駅まで下る方法もあります。

その場合、帰りに駅周辺のそば屋で、名物とろろ蕎麦を食べるというのも一考です。

できるなら、この駅周辺に日帰り温泉ができたら最高なのですがね!



冬枯れの樹


景信山山頂で15分ほど休憩して、明王峠へ向けて出発しました。
このルートには、小さなピークには必ず巻き道がついていて、巻き道を通ると、フラットなお散歩コースとなります。

体力と相談して、ピークを踏むか、巻き道を通るか判断するとよいでしょう。

堂所山は、その中でも大きなピークですので、ちょっと取り付く登山道は急ですが、初めての方は立ち寄ってみて下さい。

堂所山から北高尾山稜が続いていて、体力のある方は、高尾山口駅からスタートして、この堂所山でUターンし、高尾駅まで下るロング縦走コースもありますので、お試しください。


景信山から、50分ほどで、富士山を綺麗に望むことができる明王峠に到着。

明王峠から、相模湖駅まで下る登山道もあります。

今日のルートは、随所にバス停や駅に下る登山道がありますので、その日の体調に合わせて、計画を変更できます。



陣馬山への道

13時10分、最終目的地の陣馬山に到着。
少し遅めの昼食をとりました。

富士山は、午後の霞の中で、依然として綺麗に見えました。



陣馬山山頂から


13時40分、食事を済ませ、陣馬高原下バス停まで、和田峠を経由せずに、樹林帯を通る登山道を下山しました。

和田峠から陣馬山へは、急な階段を通る男坂と、左手から緩やかな登山道が続く女坂があります。

20年ほど前、この和田峠に車をおき、子供の手を引いてこの女坂を歩いて、よくこの陣馬山を訪れたものです。

この女坂から分岐して、比較的新しく陣馬高原下への登山道ができ、最近はこのルートを使って私は下っています。

最近の山行きで、私は運動をすると、右足の関節痛に悩まされる様になりました。

今回も、快調にここまで歩いてきましたが、陣馬高原下への下りでまたも関節痛が起き、脚をかばいながら、バス停まで下りました。

14:30分発のバスに乗り、高尾駅へ向かい、帰途につきました。





ちょっとした、関節痛を除いては、十分満足できた山登りでした。

冬枯れした樹林に、日が差し込み、青空にくっきりと枝を突き上げている風景が、私は好きです。

木々は死んではいない!

冷たい北風にじっと耐えながら、一斉に芽吹く春の訪れを待つ、その姿が私は好きです。


【標準タイム】
清滝登山口~1.10~高尾山~1.00~城山~1.00~景信山~1.10~明王峠~1.05~陣馬山~1.00~陣馬高原下
合計6時間25分


【今回の歩程タイム】
清滝登山口~0.55~高尾山~0.45~城山~0.35~景信山~0.50~明王峠~0.30~陣馬山~0.50~陣馬高原下
合計4時間25分




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マッキーの山登り:石割山…新雪を踏みしめ新春の富士山を仰ぐ

2009年01月15日 | 日帰りの山登り
11日(日)早朝起床して、東京駅バス停6:30発の高速バスに乗るために家を出ました。

久々の休み、今回の山登りは、山中湖周辺にある山々の稜線歩きです。
私には、今年最初の山登り(登り初め)です。

行程は、まず石割山に登り、石割山から山中湖と平行して連なる稜線に沿って歩き、大平山を経由して、ホテルマウント富士からバス停に下るコースです。

当日の早朝、私の山菜師匠Y氏と東京駅バス停で待ち合わせ、東名を経由して山中湖に至る高速バスを利用して出かけました。

交通費は、4枚綴りの回数券(2人往復)を利用して1人往復3000円で、とてもリーズナブルです。



早朝の東京駅高速バス停


11日は、西高東低の冬型の気圧配置で、日本海側では吹雪で、降雪量もかなりあったようです。

しかし、関東周辺では終日天候も良く、初富士を拝むには、申し分のない日和でした。

9日、都内では冷たい雨が降りましたが、その雨は山沿いでは雪となって大分積もっていました。

山中湖のバス停を降りると、除雪された雪が歩道に積もっていて、辺りは冬景色のリゾート地でした。

高速バスから降りて、山中湖を周遊するバスに乗り換え、平野バス停まで行きます。

そこからしばらく歩道を歩き、小さな駐車場がある登り口に到着しました。



登山道までの舗装道路


数台の車で、登山者が登る準備をしていました。

登山道は、石割神社の鳥居をくぐり、長く続く階段登りからスタートします。



石割神社の鳥居



鳥居をくぐると長い階段が…


途中、桂の御神木の先に石割神社があり、横にその名の由来となった真っ二つとなった巨岩があります。



御神木の桂の木



石割神社



石の割れ目を巡回できますが、割れ目は狭いのでメタボな人は…?


登山道の新雪は、登山者によって踏み固められていて、昨日今日だけでも、かなりの数の登山者が登ったことが分かります。



登山口から1時間30分ほどで、石割山山頂に到着。

そこは、富士山を展望する特別指定席であり、極めて贅沢な景色を楽しむことが出来ます。

朝の澄んだ冬の冷気を通して見る富士山は、幽玄にして荘厳な印象を一層強く感じさせます。



遮るもののない富士山


天候は無風で、新春の日差しと積雪の照り返しで温かく感じるほどで、私達はそこで、ちょっと早めの昼食に、富士山を見ながら熱々のカップ麺を食べました。



間近に見る霊峰富士山


新雪の踏み跡が、石割山登山道より少なくなった稜線を、雪の感触を楽しみながら歩きました。



富士山を見ながらの稜線歩き


大平山で、雲に覆われ始めた富士山を間近に見ながら、コーヒーブレイクを楽しみ、ホテルマウント富士を通り、朝高速バスを降りたバス停まで歩きました。

しばらくバス待ちの時間がありましたので、近くのイタリアレストランで一献やることに。



イタリアのビールで乾杯!


イタリアのビールとワイン、そしてつまみにちょっとしたオードブルを注文して、バス待ちの時間を楽しみました。



洋風ネギトロを、フランスパンにのっけて食べる



脱皮したばかりのような甲羅の柔らかい蟹のオードブル
これは、かの有名な料理かな?


【歩程】平野バス停~石割山~大平山~高速バス停:約4時間30分




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マッキーの山登り:2週間ぶりの休日の過ごし方(禾生駅→九鬼山→馬立山→御前山→神楽山→猿橋駅 )

2008年12月08日 | 日帰りの山登り
不意に私の頬を、風に吹かれた一枚の落ち葉が打った。

見上げれば、木々にわずかばかり残った枯れ葉が、時折微かに吹く北風に煽られ、真っ青な冬晴れの空から、はらはらと舞い落ちてくる。
使命を終えた枯れ葉が、大空の北風の中で、舞っている。
山々は、もう冬の佇まいを見せ始めている。

人気の少ない登山道を、かさかさと落ち葉を踏む足音を楽しみながら歩くのは、とても楽しい。
地面の露出した場所は、凍結し始めているのが、登山靴の感触として伝わってくる。
山々は、足早に冬支度を始め、これから数ヶ月、地面も凍る厳しい冬を過ごす。



先週の日曜日は、教室の仕事で休みはつぶれ、2週間ぶりの休日。
週休2日を返上して、唯一日曜日を休日としてから、もう大分経つ。

12月7日・日曜日、午前5時に起床。
26階から、夜空を望むと、まだオリオンが輝く。
完全装備で1階に降り、いざ「カセイ」へ向けて出発。



外へ出ると、東の空が明るんできました


今日は、「カセイ」到着後、カセイ人ではなく「鬼」を制服!
その後、上下降のアルバイトをして「札金」を拝み、そして「馬」に乗り「御前」にまかり出て、「神楽」を楽しんだ後、最後は「猿」に会いに行く。
そんな遠大な遠征計画を実行に移した。



「何のこっちゃ?」
よく分からないのは、ごもっとも。
山好きは、ははーんと、気づくはずです。

今日の登山行程

富士急行・禾生駅→九鬼山→札金峠→馬立山
→御前山→神楽山→中央本線・猿橋駅


禾生駅(かせい)では、10人ほどの登山者が降りましたが、私を除いては、高川山へ向かう人たちでした。



JR線車両は、我が故郷・新津製造車両でした
鉄道の町・新津は、今はその最盛期の面影を捜すのは難しい
それでも、電車の車輌製造をして、その名前を刻んでいます


8時55分、禾生駅を出発。

国道139号線を大月方面に向かい、落合橋を渡った右手の道を登山標識に従い歩きます。

この行程では、登山標識がしっかりしていて、まず迷う心配はありません。



珍しい川の上の水道橋
その中を水が流れています


すぐに左右に二手の登山ルートがありますが、左手の愛宕神社方面に向かいます。
右手ルートは、路面が凍結した時期に、下りに利用するとよいでしょう。

愛宕神社を過ぎて登山道に入ると、辺りの空気は冬のそれでした。
早速手袋を着けます。この時期から、手袋を忘れると大変です。
歩き始めると、体は火照ってくるのですが、その熱エネルギーは、手の指まで温めてはくれません。



朝日に輝く、霜柱


もうすっかり落葉した雑木林の枝が、青空に向かって突き刺すように伸びています。
3週間ぶりの山登りですが、その間に晩秋から初冬に衣替えした山々がそこにありました。





しばらく急坂を登ると稜線に出ます。そこから、富士山を大きく望むことが出来ます。
今朝は冷え込んだ分、くっきりと不二の山が望まれました。





稜線をしばらく進むと、左右二手のルート表示がありますが、左手の「新登山道」の方が稜線に付けられているので、爽快な登りが出来るでしょう。

急坂を登り切ると、そこが富士見平で、いわば富士山方面の展望台となっています。

10時10分、九鬼山到着。
頂上からは、滝子山・百蔵山・扇山方面を眺望することが出来ます。
残念ながら、富士山は木々の合間からわずかながら望まれる程度です。





最近では九鬼山は、昨年1月に高川山とペアで登り、今年の3月に倉岳山・高畑山から縦走して立ち寄っています。

九鬼山から札金峠に向けて下降する登山道は、岩場もあり、スリップに注意する必要があります。

雲一つ無いと言う形容が大げさではない、快晴の一日でした。
時折登山道を振り返れば、その青空に冠雪した富士山を見ることが出来ます。
何と贅沢な山登りでしょうか。

11時42分、馬立山に着き、そこで昼食をとりました。
馬立山は、残念ながら低木に囲まれて、眺望はありません。

12時43分、御前山に到着。
ここは、今回のルート随一の眺望を楽しむことが出来ます。
熱々の紅茶を入れ、しばし富士を含む周囲の山々の眺めを楽しみました。



道志の山々



午後の太陽を照り返す富士


神楽山は、眺望もなくCATVのアンテナが設置された所で、通過点でしかありません。

14時10分、猿橋駅に到着し、数分後の高尾行きの電車に乗り込みました。

もう少しこの尾根が続いていたら、2時間くらい歩き続けたかった、まさに登山日和の一日でした。



帰宅後、ベランダから見る夕焼けに染まる今日最後の富士山


【参考標準歩程】

禾生駅→0.15→愛宕神社→1.10→九鬼山→0.50→札金峠
→0.50→馬立山→0.50→御前山→0.15→神楽山
→0.40→中央本線・猿橋駅
(合計4時間50分)


(後記)

山へ向かう電車の中で、パソコンにすでに保存したデジカメの写真を、消去していました。
一枚、一枚消去していて、「アッ!」
調子に乗って、パソコンにまだ保存していなかった分まで、消去してしまったのです。

永遠に、戻ることのない画像。
私の生きている一瞬を切り取った画像が、戻らない!

空しくなってきましたが、…待てよ!

消去した画像を嘆く前に、何事にも代え難い筈の、一刻いっこくを、私は大切に過ごしているのだろうか?

写真に残す一瞬よりも、永久に戻らない貴重な時間を、心に刻むように、意味あるものとして、日々送っているだろうか?

ちょっと考えさせられた、出来事でした。




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マッキーの山登り:秦野駅~鶴巻温泉の丘陵・里山散策…子供たちに自然の楽しさを教えよう!

2008年11月17日 | 日帰りの山登り
…秦野駅…いつもは丹沢山系や大山へのバスを利用するだけの駅ですが、昨日11月16日(日)は、気軽に里山散策を楽しめるコースの起点として、この駅を利用しました。

曇天で時折細かい雨により時雨れるあいにくの天候でしたが、そういう時こそ、日頃歩かないこうした丘陵地帯の散策は、適しているかも知れません。

私の山菜師匠Yさんと、彼の『新ハイキング』関連の山の仲間で、春の山菜採りにご一緒したTさんと、夏の伊豆下田でシュノーケリング以来のAさんの計4人で、秋の深まった里山の散策に、小田急線新宿駅に朝集合しました。

今回のコースは、
秦野駅→浅間山→権現山→弘法山→吾妻山→弘法の湯→鶴巻温泉駅
歩程は約2時間30分・約7km。

権現山(243.5m)、弘法山(235m)、吾妻山(155m)といった低山をハイキングして、最後に駅近くの温泉に入ってビールで乾杯するお気軽コースです。


まず、秦野駅から歩き始めてわずかな市街地に、『弘法の清水』があります。
かなりの水量で湧き出している清水で、まず喉を潤し、いざ出発です。



弘法の清水


しばらく行くと、『弘法山公園入口』という看板を目印に県道を離れ、小さな橋を渡ると登山口に到着します。

初めはかなりきつい階段が続き、その急坂が終わったところが『浅間山』です。

眺望は良さそうですが、今回は靄にけむっていました。



擬木でできたメルヘンチックな公衆トイレ


『権現山』頂上までは、このルート2番目にして最後の急坂があります。

権現山頂上には、八角堂のような形体の展望台があり、天気が良ければ眺望を楽しむことが出来るでしょう。



頂上の展望台


この頂上一帯は、桜の木が植えられ、その季節にはお花見も、楽しく出来そうです。


木々が周囲を囲み、広場には釈迦堂・鐘楼・乳の井戸がある3番目のピークは、弘法山です。



鐘楼と井戸


井戸は使えなくしてありますが、その横に手動のポンプによって水をくみ出すことが出来るようになっています。

子供が喜びそうな、施設です。


最後は、吾妻神社の碑が建っている『吾妻山』です。



山頭火「うしろすがたの しぐれていくか」の世界のような靄の立ちこめる登山道


この散策路は、小田急線に沿って続いていて、吾妻山から、街並みに向かって下ると、鶴巻温泉にたどり着きます。

今回は、天候の都合で昼食は『弘法の里湯』の蕎麦屋さんで食べました。

入浴後は、休憩室でビールで一杯やり、至近距離の鶴巻温泉駅から帰途につきました。


このコース紹介は、偶然『新ハイキング』の12月号に詳細が載っていますので参考にしてください。



ところで、都市での生活者が自然に触れる最も身近な存在は、公園や街路樹そして多くの人は、ベランダのプランターに植えられた植物などでしょう。

それらは、自然といっても管理された自然ですので、もっと自然にある自然を楽しむには、郊外の高尾山や奥多摩や奥武蔵の山々に出かけると良いでしょう。

今回ハイキングした丘陵地帯は、かつて当たり前のように存在した、田舎の町や村の周りにある低山を、生活と密接に関連させながら、大切にその共同体で維持管理してきた、そうした『里山』の面影を見ることが出来ます。

都市化された地域では、そうした自然を人工的に都市に取り込み、憩いの場・出会いの場としての『公園』、『街路樹』、高層ビルの谷間の『スクエアー』が設置されています。

秋も深まると、そうした場所の落ち葉の清掃が大変な時期となりますが、落葉広葉樹は、夏には日影を作り、冬は落葉しその下に日向をつくり人々に潤いを与えます。



紅葉した木々


しかし、そうした管理された自然ではなく、時には子供たちを本物の自然の中で遊ばせることは、とても大切なことです。

落葉した葉は、やがて自然に土に帰り、再び木々の栄養となる、そうした生態系が、本当の自然にはあるからです。

昨日歩いた町の近くの丘陵地帯でさえ『熊に注意』の看板がありました。

様々な植物が生え、昆虫や草食動物・肉食動物がいて、地面にはキノコや小さな生き物がいっぱいいる世界…そうした生態系が維持されてこそ、本物の自然なのです!



古木の生命力


そうした本物の自然に親しむ機会を、子供に与えることは、知識として自然を学ぶ以上に重要です。

出来れば、そうした自然の奥深さを子供たちに伝えるガイド(中高年の方の活用)がいれば、より一層貴重な体験になるはずです。




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マッキーの山登り:『奥多摩・オロセ尾根からタワ尾根・ウトウの頭』

2008年09月19日 | 日帰りの山登り
9月15日(敬老の日),私の『山菜』・『シュノーケリング』の師匠Yさんと、奥多摩にある『ウトウの頭』に登ってきました。

今回は、単に山登りするだけではなく、『キノコ狩り』をすることも目的でした。

キノコについてほとんど知識の無かった私にとって、Yさんは『キノコ狩り師匠』と言う、もう一つの肩書きを持つに至ったのでした。

Yさんとは、山で知り合い、『類は友を呼ぶ』…と言うか、どちらかというと私側に立てば『朱に交われば赤くなる』…とでも言うか、どうも私が願いつつも今までやってこなかった領域の先輩らしい。

当日は天候が心配されたものの、終日薄曇りで、汗かきの私としては好都合の日和でした。



『オロセ尾根からタワ尾根・篶坂ノ丸・ウトウの頭ヘ』

8時22分に奥多摩駅に到着した私達は、8時33分発の東日原行きのバスに乗りました。
バスの乗客の半数は、途中川乗橋で下車し川苔山に向かい、私たちは9時に終点東日原バス停に到着。

バス停で降りた人たちは、私たち2名を除いては、鷹ノ巣山方面や蕎麦粒山方面の登山者だったようです。



日原川の山々


私たちは、バス停からそのまま直進し、橋を渡り日原渓流釣り場を左に折れ、日原川沿いの日原林道をしばらく歩き、9時50分八丁橋に到着しました。



増水した日原川で釣りをする人


橋を渡り孫惣谷(まごそうだに)林道に入り20分ほど歩くと、林道右手にオロセ尾根に通じる作業道の木の階段がありますので、登山口を間違えることはありません。

ここから本格的な山登りが始まり、しばらくは手入れされたスギ林の中の九十九折りの作業道を歩きます。



キノコの一種・ツチグリ


高度を上げていくと植林された針葉樹林から、自然のままの広葉樹林帯になり、いよいよ『キノコ狩り』の開始!

この作業道は、そのまま行くとオロセ尾根を右手に見てはずれていくので、途中で登りやすい斜面を見つけて、尾根筋を目指して斜面を登りました。

目指すお宝『食用のキノコ』は、至る所に生えているわけではありませんでした。
キノコをチェックしつつも、オロセ尾根の道無き道を登る楽しみを堪能して、12時30分タワ尾根上の篶坂ノ丸(すずさかのまる)に到着し、そこで30分ほど休憩と昼食をとりました。





昼過ぎより、山全体に薄いガスが掛かり、展望はききませんでしたが、樹林帯は墨絵の世界のようでした。



薄くガスがかかり始めたタワ尾根を行くYさん


昼食後、篶坂ノ丸からタワ尾根を登り、35分でウトウの頭に到達。

ウトウの頭(アタマ)には、A4サイズの『ウトウの絵』が木に括り付けられていました。



ウトウの頭にある『ウトウの絵』・裏にも……


この『ウトウ』については、私が感じ入った話がありますので、後で詳しくお話ししましょう。

山頂で、Yさんが持参したデザートのぶどうを頂き(いつもありがとうございます!)、20分ほど山頂で休憩した後、13時35分道すがら再びキノコをチェックしながら、下山を開始しました。



『ウトウの頭から日原鍾乳洞へ下山』



今回の最大の収穫・ナラタケ



ホウキタケの一種



美味そうな肉質のキノコですが、毒キノコのツキヨタケ
暗闇で白色のひだが青白く発光し、毒キノコ中毒例の多くがツキヨタケによるそうです



マシュマロのようにかわいいキノコ
欧米では「死の天使」 (Destroying Angel) という異名をもつ、テングタケの一種ドクツルタケ


篶坂ノ丸に戻り、タワ尾根上の金袋山(きんたいさん)・人形山を通り、人形山の少し先にある『ミズナラの巨木』に対面。



ミズナラの巨木を前に、スケールチェック用に立っていただいたY師匠
柵で囲まれているので、奥にある巨木は、この写真よりもっと大きい!


樹木も巨木・老木となると、何百年いや時に何千年という幾星霜をその幹に刻み、私たちを圧倒する存在感があります。

このタワ尾根にあるミズナラの巨木は、その生命力を誇張するためにデフォルメされた日本画に描かれた老木のように、腰をかがめながらも、それでも天に向かって枝葉を高く突き上げ、精一杯生きようとする意志を感じさせます。



ギンリョウソウ(銀竜草)別名ゆうれい草とも呼ばれる葉緑体を持たない植物


一石山を経由し、尾根から左に付いている急なジグザグ道をひたすら降りると、16時5分小川谷林道に出ました。



一石山神社の清水で、汗を流すYさん


その登山道出口から、日原鍾乳洞・一石山神社は、すぐ間近です。
17時22分東日原発のバスには少し間がり、鍾乳洞の茶店に入ってビールで乾杯しました。


私にとって、奥多摩でも今まで登っていないこの山域は、自然のままの広葉樹林も広がっていて、紅葉の時期から初冬にかけてまた訪れてみたい所でした。



【コースタイム】
奥多摩駅~0.25~東日原バス停~0.50~八丁橋~0.20~オロセ尾根登り口~1.45~篶坂ノ丸~0.35~ウトウの頭~1.20~ミズナラの巨木~0.10~一石山~0.35~小川谷林道登山口~0.25~東日原バス停
【歩程合計:6時間】

作業道・登山道とも道はしっかりしていて、赤テープ等で指示ははっきりしている。
注意する点は、作業道からオロセ尾根に取り付くタイミングと、下りで1ヶ所左へそれる尾根(右への指示有り)に入り込まないようにすること。



『帰宅後早速作った料理』

今日の収穫『ナラタケ』を入れた料理を作りました。

料理名:『キノコの薄味煮』



【材料】
ナラタケ(山の収穫)、エノキ、鶏のもも肉、豆腐、出汁、ポン酢


【作り方】
耐火容器に出汁を入れ、そこにキノコを入れてラップをして、5分~6分電子レンジで加熱します。
鍋でお湯を沸かし、鶏のもも肉と豆腐を入れて火が通るまで茹でます。
皿にキノコ・鶏肉・豆腐を入れて、ポン酢をかけて食べました。
(キノコの鍋料理を、電子レンジを使って簡単に作ったわけです。)



一足早い紅葉した落ち葉



『“知って悲しきウトウの頭”…後で調べて感動した話』

登った山のピーク『ウトウの頭(あたま)』の『ウトウ』についての話です。

実は、ウトウが鳥の名前であることや、ウトウを『善知鳥』と書くこと、そしてその鳥がどういった鳥なのかを山へ行く前にネットで調べるまで、私は知りませんでした。

山のピーク名を一般的に『頭(かしら)』と呼ぶことが多いのですが、今回のピークは『頭(あたま)』と、ちょっと生々しい呼び方をします。

『ウトウの頭』にある『ウトウの油彩画』の裏をめくって見ると、

「陸奥の卒土の浜なる呼子鳥鳴くなる声はうとう安方」

と言う藤原定家の歌が木彫りされていました。





残念ながら、その歌は初めて目にするもので、その時は歌の意味するところが理解できませんでした。


以下は、この「ウトウの歌」について帰宅後にネットを使って調べたものです。

『ウトウの巣は、崖の岩棚に穴を掘って作り、とても親子の情愛が濃い鳥であると言われています。朝巣を離れた親鳥が、餌をもって帰る際に「うとう(憂たふ:心配してたが大丈夫だったか?)」と鳴き、土中の子は「やすかた(安かた:安心して!)」と応えて迎えるそうです。』

こんな声で鳴く鳥が、遙か卒土(辺境)の浜にいると聞かされて、人間に勝るとも劣らないこの鳥の親子の情愛に、藤原定家は感動したのでしょう。


もう一つ、青森市が善知鳥村と言われた当時から建つ善知鳥神社の栞に、ウトウについての西行法師の歌があるそうです。

「子を思う涙の雨の笠の上にかかるもわびしやすかたの鳥」

『ウトウを捕る猟師は、親鳥をまねて「うとう」と声をかけ、それに安心して巣穴から出てくる雛を捕まえる。これを見て親鳥は悲しみ血の涙を降らせるので、猟師は蓑と笠をつけるのだ、と言う内容の歌です。』

ヤスカタもまたウトウと同義語で使われていることが、この歌から分かります。

またこの歌は、西行らしくウトウの親子の情愛を、物寂しい物語を絡めて一層際だたせているように思います。


これらの歌をふまえて謡曲『善知鳥』が生まれたと言います。

奥多摩の『ウトウの頭』のいわれは、以下のような言い伝えとして、地元の老人によって語られているそうです。

『ウトウの頭のカシラというのは沢の頂を意味します。ウトウ沢の頂がウトウの頭ということになります。ウトウ沢はタワ尾根の西、孫惣谷側の沢の名前です。謡曲の『善知鳥』はご存じですか? あれは猟師が地獄で苦しめられるという内容でしたね。そのように猟師が難渋して苦しめられる沢というので、善知鳥沢というようになったそうです。』


人は自分の知識で構築した世界の中で、物事を見聞きし、考え判断しているように思います。

その人の知識が広く深ければ、より豊かな世界で生きることが出来ると言うことになります。

『ウトウの頭』…山に登って、そして帰宅して、いずれも学ぶことの多い山でした。





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マッキーの山登り:奇岩怪石を楽しむ石老山(せきろうざん)

2008年09月08日 | 日帰りの山登り
9月7日(日)、事前の天気予報は、いまいち良くありませんでした。
そこで、前日に行き先は石老山と決めて、翌朝の天候次第でどうするかを最終決定することに。
朝起きて空を仰ぐと、少し晴れ間ものぞいていて、天候は心配なさそうでした。
計画通り、1ヶ月ぶりに山登り出発

都営新宿線から、京王線高尾山口行き急行に乗り換えました。
“何か気恥ずかしいほど、登山者が少ないぞ
こんな天気予報で、山登りに出かける人は、よほど物好きな人(私も含め山好きなという意味で)なのかな
事前の天気予報が悪かったせいか、いつもでしたら多くの中年グループ登山者が乗り込んでくるはずですが、ほとんどいませんでした。

高尾駅でJRに乗り換えます。
高尾駅の構内の立ち食い蕎麦屋で、朝食として天ぷら蕎麦を食べました。
ここの掻き揚げ天ぷらがとても美味しいので、私は山登りで高尾駅を経由する時、よくこの立ち食い蕎麦屋を利用します。

8時28分相模湖駅に着き、33分発の三ヶ木行きのバスに乗り、8時45分石老山入口バス停で降りました。
登山者は、やはり私一人。



秋が間近・キバナコスモス


“暑いぞ天気は良いぞ
バス停から、しばらく舗装道路を登山口の「相模湖病院」まで歩きます。
ミンミンゼミが、“まだ夏は終わっちゃいないぞ”とても言うかのように、鳴いています。
しかし、道路脇の自然の萩の花(秋の七草)やキバナコスモスが、そろそろ咲き始めていました。



道路脇の萩の花


9時。登山口の標識のある病院脇の階段を上ると、そのすぐ先から山登りが始まります。
ここしばらく夕刻から雷雨が続き、そのため登山路は水が流れ、苔生した敷石は滑りやすくなっていました。



登山道



水が流れる登山道


屏風岩・仁王岩・駒立岩・力試岩など奇岩怪石が登山道のここ彼処にあり、目を楽しませてくれます。
この山の登山道は、階段状に登るところが多いので、中高年の登山者は、こうした岩を愛でながら、ゆっくりとした歩調で登った方がよいでしょう。



登山道


しばらく登ると、石老山顕鏡寺に着きます。
この寺は、平安時代の851年、源海法師により創建されたという真言宗の古刹です。



顕鏡寺


境内には、イチョウの古木や、源海法師が住居としたと言われている道志岩窟などがあります。



岩窟の中


登山道は、その山門をくぐり、岩窟前を通って朱色の鳥居をくぐって上へと続きます。
蓮華岩・大天狗岩・鏡岩・虎伏岩と奇岩が続き、その先に奥の院の祠が奉られています。



巨岩に囲まれた奥の院


八方岩・試岩の前を通り、ベンチとテーブルが設置してある融合平展望台を過ぎると、勾配も緩やかになります。



八方岩…四方見渡すことが出来ます


気温はさほど高くはないのですが、湿度の高い樹林帯の登りでは、汗っかきの私は、タオルを絞るほど汗をかきます。

サーと、私の体を涼風が吹き抜けました。
稜線に出ると、風が心地よく、どこか秋の気配さえ感じさせます。

“ミーン・ミン・ミン・ミン・ミーン” 
“ツクツクボーシ・ツクツクボーシ・ツクツクボーシ”
山腹からミンミンゼミとツクツクボウシの競演が続いていましたが、登るにつれツクツクボウシが優勢となり、夏の終わりを告げていました。

10時10分、石老山頂上に到着しました。
頂上には、テーブルとベンチが設置されていて、丹沢方面に展望が開けています。
頂上に、登山者が一人。


石老山山頂


そういえば、登山道で一人追い抜いたほか、下山道でも登山者はいなかったので、その日山で出会った登山者は、2人のみ!

天気の良いときには富士山まで望むことができる眺望は、霞のため微かに丹沢山系の山が望まれる程度でした。
10時30分。昼食を簡単に済ませ、下山開始。



振り向けば、石老山


30分ほどで、大明神展望台に着き、しばし最後の展望を楽しみました。
このルートでは、最も眺望が利く場所で、特に相模湖を鳥瞰する景色を楽しむことができます。



展望台から相模湖を望む


下りルートには、登りのような奇岩怪石は在りませんが、やはり礫岩が露出していて、生徒に見せる手頃な礫岩を一つ採集しました。



登山道で見つけたキノコ 勾配に沿っていっぱい出ていました


登山道が終わると舗装道路になり、相模湖休養村キャンプ場を通り過ぎます。
道なりに歩くとやがて民家のある通りとなり、相模湖渡し場を通り過ぎて、ピクニックランド前のバス停につきました。



渡し場前の道標


珍しく道路に囲まれた三角形の場所に在るバス停から、相模湖駅行きのバスに乗り帰途につきました。



民家の萩の花


この日は、天気予報が悪かったせいで、アウトドアを控えた方が多かったようです。
石老山は、歩程が短く、午前中を中心に登れたので、天候は申し分なくラッキーでした。
しかし、予報通り夕刻より天候が崩れ、各地で雷雨となり被害が出ました。
今年の天候は、例年に比べて異常なように感じますが、これも地球温暖化のせいでしょうか。

石老山は、初心者コースとして、様々な山の楽しさを教えてくれる山です。
結構人気のある山ですが、石老山を中心にするルートが限定されるところが玉に瑕です。



石老山の奇岩は、礫岩で出来ています


ところで、この石老山の奇岩怪石は、礫岩で出来ています。
それは、遙か昔太平洋に浮かぶ“ひょっこりひょうたん島” であった丹沢山系が、フィリピン海プレートに乗ってきて、日本列島に衝突した時に形成されたと言われています。
その後伊豆半島も、同様にして、日本列島に衝突して丹沢山系が隆起し今のような姿になったそうです。

これらの造山運動は、プレートテクトニクス理論で説明され、たとえばインドプレートがユーラシアプレートとぶつかり、ヒマラヤ山脈やチベット高原が出来たのと同じ理由で起きたものです。

このプレートテクトニクス理論は、大きな地震が起きる原因を説明するときにも使われますので、覚えておくと良いでしょう。

石老山の奇岩怪石は、この様な自然の計り知れないエネルギーによって形成されました。
“石に宿った力”…それは伊達では、なかったのです。



【参考標準歩程時間】石老山入口バス停~0.15~石老山登山口(相模湖病院)~0.20~顕鏡寺~0.35~融合平展望台~0.35~石老山山頂~0.40~大明神展望台~0.30~相模湖休養村キャンプ場~0.25~ピクニックランド前バス停
(合計:3時間20分)



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マッキーの山登り:奥多摩の馬頭刈山(まずかりやま)

2008年07月24日 | 日帰りの山登り
7月20日(日)、「山酒会」のメンバーの友人と3人で奥多摩にある馬頭刈山に登りました。
馬頭刈山は大岳山から南東に派生する馬頭刈尾根にあり、鶴脚山(916m)と並んで双子山になっています。

「山酒会」とは、今回一緒に登ったTさんが中心となり、産経新聞の現職および退職者が主なメンバーの山の会で、月1回の例会の山登りを中心に活動しています。
山に登っては酒を呑み、酒を呑んでは登る山の会です。

私も、メンバーですが、最近は都合がつかずに、活動にはほとんど参加していません。
メンバーは、この週末26日と27日に、チャーターしたバスで、月山と鳥海山を連続で登ることになっています。

この会の特徴は、貸し切りバスを使って、かなり安価な交通費で、百名山を中心に登山を楽しんでいることです。
中高年が多いので、安全登山を心がけ、無理をしないのも特徴です。
また、年1回必ず海外の登山に挑戦し、ヨーロッパアルプス・ユングフラウ・メンヒ、ヒマラヤトレッキング・ゴーギョピークなど、変化のある登山をしています。
今年は、8月に台湾の玉山(3952m)に登る予定になっています。

Tさんと私は、1991年にヨーロッパアルプスに一緒に挑戦した仲です。
彼は、それ以来、毎年海外の山にアタックし、私と一回り上の同じ干支であるにも関わらず、意欲的に山に登っています。
その様子に興味のある方は、以下の彼のホームページをご覧下さい。

http://www.geocities.jp/ktanaka0119/T1.htm

馬頭刈山の話に戻りましょう。
新宿でホリデー快速あきかわ3号に乗車して、武蔵五日市駅で下車。
駅前のバス停では、中高年の登山者がいつもの通りすでに列をなしていました。
私たちは、西東京バスの上養沢行きに10分ほど乗り、軍道バス停で降りました。
バス停脇(標識有り)の道を入り、標識に従い民家の中を抜ける登り勾配の舗装道路をしばらく行くと、登山道入口に着きます。

    
                       登山道入口

ここからは、樹林帯の中の登山道を登り続けます。
この時期にしては、さほど気温は上がっていないようでしたが、汗っかきの私はタオルを絞り絞り登りました。

尾根に出ると、樹齢数百年もあろうかと思われる巨大檜の樹林の中を歩きます。
樹林を抜ける風が爽やかです。
至る所にある、石碑を見ると、この山は地元の信仰を集めた所だったようです。

     

かつては、かなり立派な社があったと思われる高明神社跡を通り過ぎ、しばらく行くと光明山に到着。
視界は無く、登りのちょっとしたピークと言った感じの所です。

     

そこからしばらく行くと、ベンチが設置されている馬頭刈山山頂(884m)です。
木々の合間から、御前山方面と、笹尾根方面の両方を見ることが出来ます。
馬頭刈山山頂で冷えたビールで喉を潤し、昼食を取りました。

     

馬頭刈山を後に、しばらく下降した後、再び登り返したところに鶴脚山山頂(916m)があります。
ここは樹林の中の通過点に過ぎず、しばらく行くと片面が開けた所に鶴脚山の標識のある場所があります。
休憩するならこの場所がよいでしょう。

鶴脚山を越えてしばらく行くと、千足尾根の下り登山道分岐点にたどり着きます。
直進すると、大岳山方面です。
千足尾根の急坂を下り続けると、民家のある舗装道路に出ます。
その道路をしばらく歩くと、雑貨屋さんの前にある「千足バス停」にたどり着きました。
その雑貨屋で山酒会の二人は、早速ビールを買い求め飲み始めました。

バス時間が大分あるので、私たちは舗装道路をバス停にして4つ歩いて「払沢の滝入口バス停」まで歩くことにしました。
ここまで来たのだからと、払沢の滝を見物することに。
払沢の滝は、北秋川の支流セド沢にあり、東京地方で一番の滝としてよく知られています。
仏具の払子(ほっす)に形が似ていることから、かつては「払子の滝」と呼ばれていたそうです。
4段の瀑で構成されており、全体では落差は60m、奥行き50mあると言われていますが、実際に見えるのは落差25mほどの第4段の部分だけです。

     

滝を堪能した後、再び戻り、バス停前の豆腐屋で、ゆず豆腐とごま豆腐と絹豆腐三丁を購入。
数年前の春に、浅間尾根を下って、この払沢の滝を見物した後、この豆腐屋で購入したゆず豆腐をその場で食べた時の、その豆腐のうまかったこと。
折しも、その山里の春祭りで、お囃子も聞こえてきたことを想い出します。

私たちは、時間も大分あるので、バス便の多い2つ先の「本宿役場前バス停」まで再び歩くことにしました。
途中、地元の農産物を売っている店で、ナスときゅうりを購入。
私のザックは、豆腐と野菜でずしりと重くなりました。
本宿役場前バス停で、私が登山途中摘んできた三つ葉を三等分して、各自のお土産としました。

私は帰宅後、氷を入れた器の中に、買ってきた豆腐と三つ葉を浮かべ、その冷や奴を肴にビールでのどを潤したのでした。


器は、高内秀剛の織部
高内秀剛の織部は、この作家の力量を感じさせます

(標準登山時間)
軍道バス停~1.30~高明山~0.30~馬頭刈山~1.20~千足バス停




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マッキーの山登り:山登りの楽しみ…ワラビ採り

2008年06月16日 | 日帰りの山登り
昨日6月15日(日)、私の山仲間、いや私の山菜の師匠Y氏と、ワラビ採りに行きました

バス停から、すぐに中腹まで幾つかの民家が点在する山道を、私達は歩き始めました。
道端には、そこかしこにミツバが生えていて、早速山菜採りの開始です。
山菜採り2回目の新人としては、またもやミツバの周りのミツバもどきとの違いに、最初は戸惑いました。
しかし、間もなく見分けの要領が分かってくると、初回よりも師匠の手間を取らせずに、ミツバを採集することが出来ました


民家のある所を過ぎると、山道周りに、黄色い実を付けた木イチゴが見られるようになります。



実を一杯つけた木イチゴ


私は、小さいときから、看護婦(看護師)だった母から、「山に生えている木の実を、むやみやたらに食べてはいけない。」と言われてきました。
そのせいもあり、この年になっても、滅多なことでは、自然に生えている木の実を食べることはありませんでした。
今回、この禁を破り、師匠を信頼して「禁断の木イチゴ」を食べてしまいました。
師匠からは、[山登りの経験が長いのに、食べたことがなかったんですか」と驚かれました。

師匠はと言うと、歩きながら、至る所の木イチゴを、山猿になったが如くに、手当たり次第食べ続けるのでした。
木イチゴの味覚は、結構甘みがあり、中の小さなつぶつぶの種子を気にしなければ、とても美味しい実です。
木イチゴにも、赤い実をつける種類もあり、その実は黄色の実よりも味が強いように思いました。



甘みがあり美味しい木イチゴ


[禁断の味]で、想い出すことが、私には一つあります。
私が小学生の時の遊びとして、「アメリカザリガニ捕り」がありました。
糸の先に、ザリガニの尾の肉を付けて、棒の先にその糸を付け、ザリガニを捕るのです。
捕ったザリガニは、たいていはその遊びが終わると、また放してやります。

しかしある日、友達がザリガニで一杯になったバケツを手に、「俺の家にきて、このザリガニ食べないか。」と言い出しました。
「そんなの、本当に食べれるんか。」
私が、そう聞き返すと、
「これがまた、うめえんだよね。」
とその友達は言うのです。
私はちょっと躊躇しましたが、好奇心も手伝って、結局はのこのこと、その友達についていきました。

しばらくして、真っ赤にゆで上がったアメリカザリガニが、食卓の上に置かれました。
おっかなびっくりそれを口に入れた私でしたが、食べてみると、塩ゆでされたアメリカザリガニは、まさにロブスター(その当時は無論知らない)の味でした。

家に帰ってから、そのことを母に話すと、「肝臓ジストマが多いので、そういった物は食べてはいけないと言っていたでしょ。」と、怒られてしまいました

この我が家の「ザリガニ食事件」は、魯山人がタニシを食べて肝臓ジストマによって亡くなった事が、話題になった後のことでした。
無論、この出来事は、私は後に知ったことですが、母は知っていたのかも知れません。



エゴノキ


話は、大分ずれてしまいましたが、木イチゴの木が見当たらなくなる所まで登ると、いよいよ今回の目的のワラビが、少しずつ目につき始めました。

採らなかったワラビが大きくなると、これがシダの仲間かと見紛うほど大きな植物に育ってしまいます。



蝶も飛んでいます


ワラビがあるところは、密集して生えていて、まだ葉を出さない適当に伸びたワラビを採集します。
そこでは、短時間で面白いほど美味しそうなワラビが取れました。

その場を離れ、山道を登りながら、ワラビが密集している場所に来ると、再び適当に育ったワラビを採ります。
そうこうするうちに、私の軽かったザックは、採ったワラビでずしりと重くなりました
山登りで、帰りのザックが重くなる、そんな経験は、滅多にないことです。


帰りの電車では、師匠は缶酎ハイを手に、満足そうな笑顔を見せていましたが、実は私は体調不良で、医者からアルコールと運動は2~3週間禁止のお達しが出ていたのです
その禁を破り、山には登ったが、合わせてアルコールとなると、やはりまずいか
わたしは、師匠の缶酎ハイを横目で見やりながら、のどを鳴らしたのでした。



収穫のワラビ



そして、ミツバ!


帰宅後、早速あくぬきし湯がいたワラビは、食卓に上りました。
写真には、冷酒が写っていますが、無論飲みませんでした



美味しいワラビ(備前小皿は柴岡紘一作)…飲みたかった


シャワー後(入浴も禁止)私は、山の恵みに感謝して、エコな気分に浸りながら、ワラビを味わったのでした。
ナチュラリストY氏にも、感謝しながら、乾杯!(したかった



藤田喬平の手吹きベニスグラス



三木忠の鯰箸置き(この人は、「鯰の~}を多く手掛けている陶芸家)
漆塗りのお盆表に、堂本印象が絵を描いています



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マッキーの山登り:ミシュラン三つ星・陣馬山~景信山~城山~高尾山

2008年06月04日 | 日帰りの山登り
6月1日(日)、ほぼ1ヶ月ぶりに、山へ出かけました。行き先は、高尾山域。

この日、何かしらアウトドアをした方は、初夏の光の強さと、4月くらいの気温の清々しさを、存分に楽しんだことでしょう。


朝、藤野駅バス停を9時8分に出る和田行きのバスに乗りました。
登山客が多く、臨時のバスが出て、私は2台目の最初の乗客となりました。

陣馬登山口バス停で降り、右側に続く道を歩き始めます。
すぐに、左手に一ノ尾根へと続く道を見送り、まっすぐに陣馬の温泉へと向かう道を歩きました。



朝の初夏の光が差す林道脇の沢


20分ほど歩くと、左手に栃谷尾根に至る舗装道路があります。
そこから10分ほどで、左手の道を選択します。
いずれも、案内板がありますので、その指示に従って歩きます。



林道脇のホタルブクロ

最後の案内板は、民家の玄関を指しています。
民家の前の、畑に続く山道を登りますので、初めての方は、この分岐点に注意する必要があります。

畑の中の小道をしばらく行くと、いつしか登山道らしくなってきます。
畑の中に、無人の作物の販売小屋が有り、私はやぶきた茶を300円で購入しました。



山のスロープを利用して造られた初夏の茶畑 


藤野方面から、陣馬山を目指す場合、和田まで行ってそこから登る方法と、陣馬登山口から、一ノ尾根経由か、栃谷尾根経由、または奈良子尾根経由があります。

今回の栃谷尾根は、本格的登山道へ至るのに、舗装道路を40分ほど歩くことになります。

舗装道路を通らずに、姫谷温泉の前に直接出る道を、陣馬山からの下りに利用したことがありますが、今はこの道はあるのかどうか?



登山道 見上げれば 夏の空


山を包む光は、もう初夏のようです。それも当然、6月下旬が夏至ですから、今は7月中旬の光の強さと同じと言うことになります。

しかし、数日天候が悪かったせいか、気温はこの日、終日あまり上がらずに、6月にしては珍しく清々しい登山日和の一日でした。



フタリシズカ(センリョウ科センリョウ属)
花穂は2個のものが多いが、1~5個つくものもある


陣馬山への登りは、4月に山菜採りを経験したせいで、どうも周りの植物が気にかかります。

高尾山に自生する植物は、1300種を超えていているそうです。
メガロポリス東京の足下に、こうした自然が保全されていると言うことは、素晴らしいことです。



珍しい斑入りの綺麗な葉を持つ植物 この一株だけでした



至る所にモリアオガエルの卵


陣馬山には、11時に到着。
陣馬山のシンボル・白馬の像が、初夏の青空に背伸びするように立っていました。



陣馬山頂上の白馬の像


陣馬山は、子供が小さかった頃、和田峠まで車で来て、数え切れないほどよく登ったものでした。

和田峠からは、階段を登る道ではなく、その左手から登る緩やかな坂道を行きました。
小さな子供の手を取って登った、その時の手のぬくもりを、私は今でも思い出します。
最近は、この道も大変整備され、20年前から比較すると、頂上もとても綺麗になりました。
小さな子供と来られたら、ぜひ登りは緩やかな坂道を、下りは階段を使うと良いでしょう。

今回は、残念ながら富士山は、地平線付近の雲に隠れて、裾野だけが見えていました。
高尾山の山域では、最も綺麗な富士を、この山の頂上で見ることが出来ます。

15分休憩して、明王峠を経由し堂所山を巻いて、景信山へ向かいます。


景信山へは、12時40分に着き、南東が開けたベンチで昼食をとりました。

ここからは、城山・高尾山が望まれ、南に大山・丹沢山系の山々、また南西に条件が良ければ富士山を綺麗に見ることが出来ます。



奥の円錐形の山が大山 左手の城山頂上に電波塔が見えます


13時景信山を出発して、とても滑りやすい登山道を、小仏峠へ向けて下ります。
小仏峠を通過し13時36分に城山到着。

しばし、城山で休憩しました。
トイレ脇にピンクの花を咲かせていた高木の名前は何というのでしょうか。



ピンクの花を一杯付けた高木


一丁平では、ヤマボウシその他の花が咲いていました。
ここのヤマボウシは、樹上から垂れるように、足下まで少しピンクがかった白い花を、見事に付けていました。



ヤマボウシ



アイリスの仲間かな?


高尾のモミジ平を巻く様に、南側に付いている登山道は、昨年の秋から間伐されて、気持ちの良い巻き道となりました。

以前は、この道を通る登山者は大変少なかったのですが、整備された結果か、最近はこの道を通る方が断然増えました。

今回この道は、マルバウツギとガクウツギが至る所に咲き乱れ、花のプロムナードと化していました。
一見の価値があると思います。



マルウツギ(ユキノシタ科の植物)
「♪卯の花の匂う垣根に~♪」の卯の花は、ウツギの花



コゴメウツギ(ウツギに似た花を咲かすバラ科の植物)


実は、見慣れている、これらの花の名前を、私は知りませんでした。
植物図鑑を持った中年のご婦人2人連れにお聞きして、初めて今回覚えました。



ガクウツギ(ガクアジサイに似たユキノシタ科の清楚な花)


「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と言いますが、相手の方の迷惑にならなければ、知らないことは、聞くのが一番です。
特に、知らない山域で道に不安を覚えたら、早めに外の登山者に聞くことです。



マルウツギとガクウツギが咲き乱れる登山道



庭木によく見られる白いエゴノキの花


高尾山14時45分到着。
稲荷山コースを初めて下りました。
少なくともこのコースは、50回を超える回数登っているのに、下りから眺めると、初めて通るコースのように感じられるのは、不思議です。

頭の中に思い浮かべることが出来るほど、コースを知り尽くしているつもりが、逆方向から見て歩くと、全く違って見えるものだと言うことが、よく分かります。

高尾山口駅16時45分到着。



マルウツギの花にとまる1センチ足らずの小さな小さなチョウ
(このチョウの名前を知っている方は、教えて欲しいのですが)


奥多摩・三頭山から続く笹尾根は、醍醐丸まで区切れることなく続いています。

和田峠でその尾根続きの登山道は終わり、そこから登り返すと、陣馬山・堂所山・景信山・城山・高尾山と、いつも登山者で賑わう、高尾の山域となります。

高尾山は、昨年発売されたミシュランの旅行ガイドにおいて、日本を代表する観光地と並んで、三つ星を与えられました。

その影響もあり、高尾山を訪れる観光客数が、V字型に盛り返し、外国人観光客も増加したと言うことです。

高尾山をこよなく愛する人たちは、このニュースを聞いて、「そっとしておいて欲しい。」と思った方が多かったかも知れません。
これ以上、観光地化して欲しくない。それが。本音ではなかったでしょうか。

高尾山から城山へ至る登山道では、至る所に新たな登山道が付けられ、そのため植物の養生のために、最近は登山道脇にロープを張られる始末です。

これは、自然環境の保全を理解しない、一部登山者の行為によって起きているように思います。

丹沢の大倉尾根(大分植物の養生が進んでいるようですが)のようになってしまう前に、対策を講じると共に、登山者マナーを徹底させることが必要でしょう。



白いガクウツギの花



高尾山系の山登りとしては、今回のメインルートの他に、以下の山域の登山路もあります。

◎展望は少ないけれども登りごたえのある北高尾ルート
2008.1.28北高尾山稜縦走…1年で最も寒い時期の山登り


◎それから南に位置する南高尾ルート
2008.02.18南高尾山稜…冬の日だまりハイク

今回のメインルートを含め、3つのルートに大まかに分けることが出来ます。
(興味ある方は、以前のブログを参照ください)




【標準タイム】
陣馬登山口バス停~0.30~林道分岐~1.30~陣馬山~0.40~明王峠~1.20~景信山~0.55~城山~0.50~高尾山(稲荷山コース)~1.00~高尾山口駅 
 合計タイム6時間45分

【今回の歩程タイム】
陣馬登山口バス停9:20~9:40林道分岐~11:00陣馬山11:15~明王峠~12:40景信山13:00~13:36城山14:00~14:45高尾山14:50(稲荷山コース)~16:45高尾山口駅 
 合計タイム5時間21分



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新潟にもあった白山・親友との山登り

2008年05月04日 | 日帰りの山登り
今日も、新潟から、携帯による投稿です。ちょっと気を抜くと、打った文面が消えてしまう、忍耐の作業です。
また、携帯では、原稿作成中に「最大サイズを越えたので~」の表記が出て、貼り付けた画像がバッテン印になり、実際見ることができません。そういうことで、不備な点については、ご了承を。


毎年ゴールデンウィークに帰省した折りに、中学校時代からの親友と、新潟の山に登っています。

今年は、昨日5月3日に白山に登りました。白山と言っても、新潟にある山です。標高1012メートルの白山は、古くから信仰の対象として、多くの人に登られてきました。

慈光寺という名刹をスタート地点とし、登り2時間・下り1時間強の山登りです。



慈光寺の山門


樹齢数百年の杉並木と路傍に並ぶ石仏に、歴史を感じます。



杉並木



参道の路傍に並ぶ石仏

慈光寺は、禅宗の修行寺で、かつては多くの修行僧が居たと言うことです。


白いイカリソウ

登山道に入ると、しばらくは急坂が続きます。


白いサクラソウ


友人は、N市の消防司令。忙しい合間を工面し、毎年私に付き合ってくれます。

日頃訓練されているファイアマン、体力的には、とてもではないが、かなわない。

新緑の美しい登山道を、足下の高山植物を愛でながら登りました。


スミレ



カタクリ


特に多い高山植物は、ショウジョバカマとイワウチワそれにスミレです。



イワウチワ



ショウジョバカマ


また、ツツジとツバキとコブシやあじさいの一種の木々の花も、目を楽しませてくれます。


ツバキ








頂上に着くと、視界は大きく開け、間近に粟ヶ岳・五頭山、遠く雪を頂いた飯豊連峰を望むことが出来ます。



粟ヶ岳


飯豊連峰遠望


新潟平野は、田んぼに水を引いて、一面水没しているように見えます。




山々の雪融け水が、少しずつ水田に水を供給し続けるのでしょう。

これも山の恵みと言っても良いでしょう。連休が終わる頃には、田植えが済みます。

周りの景色を楽しみながら昼食を取りました。頂上で、1時間ほど休憩し、登りとは別ルートで下りました。



新緑のブナ林を歩く



マンサクの花


途中、巨大なブナの古木に出会いました。風雪に耐え、幾年月か経た古木は、風格さえ漂わせていました。



ブナの古木


下りの終点は、慈光寺境内で、そこに湧く霊験あらたかな清水に、喉を潤したのでした。

帰り道、日帰り入浴の温泉施設で、汗を洗い流し、実家に帰宅しました。

天候にも恵まれ、楽しい山登りができました。



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マッキーの山登り:春の山の恵みに感謝する…楽しい山菜採りの一日

2008年04月28日 | 日帰りの山登り
4月27日(日)、記憶では私の人生二度目の山菜採りに、山へ出かけました。

わたしの以前のブログで、3月16日の山登りの帰りに、禾生駅で山の話題で意気投合した男性の方の話を紹介しました。

その方は、毎年春4月に、山の仲間と山菜採りに行くのを、恒例としているとのことでした。私が、山菜についてほとんど知識はないけれども、機会があれば行ってみたいと思っている旨を話すと、「お誘いしますよ。」とのことでした。

と言うことで、私が小学生の低学年の頃、父に連れられて蕗を採りに行って以来、実に…年ぶりで、山菜採りに出かけた次第です。


私たちは、ようやく冬が過ぎ、春がやってくると、満開の桜の木の下で花を愛で、宴を催し、春が今年もやって来た喜びを、みんなと共有します。

春が来ると、これから農耕が始まるのだと言う喜びを感じるように、私たちの体の中に農耕民族の感性が、DNAとして組み込まれているかのようです。

私たちは、ずっと昔から、自然の恩恵を受け、その恵みに感謝してきたのでしょう。
そして縄文の太古から、春一斉に芽吹く山菜を、神に感謝しつつ食してきたのです。


今回の山菜採りの行き先は、新参者の私が暴露してはまずいかも知れませんので、残念ながら伏せておくことにします。

この恒例の春の山菜採りは、20年近くも続いているとのことで、駅前に集合した私を含めた10人の人たちの平均年齢は、?十歳位でしょう。

駅から20分ほど歩くと山道となり、グループの面々は、いつの間にか左手にスーパーのビニール袋を持ち、山菜を集め始めました。

まず、私の第一関門は、ミツバの採集でした。何故かというと、ミツバが群生している場所には、ミツバと見分けのつかない、ミツバそっくりの植物が生えているからです。



左がミツバです


しばらくの間は、採っては近くの人に尋ねることにしました。
「それは違うね。葉の葉脈が~」
「それは、ミツバですね。」
左手に、ミツバと判定された葉を持ち、それを見ながら照らし合わせて、採りました。



ニリンソウ



ヤブレガサ


私が、わずかばかりの山菜を採っている間に、ベテランの皆さんは、目ざとく様々な山菜を袋に入れていきます。



モミジガサ



沢の水で、山菜を洗います


稜線に、一服できる平坦な場所があり、そこで採ったばかりの山菜を料理し、春の味覚を味わいながらの宴となりました。



山菜を、湯がいています



山菜の油炒め


その後、そこからしばらく登ると、私の見覚えのある、何回か通った登山道にたどり着きました。そこで、今回の山菜採りのおよその場所が、頭の地図上で、納得できました。

天候も午後には薄日が差し、暖かな山菜採り日和の一日でした。帰りに駅に向かう道すがら、グループの女性の方が、「本当に、山菜採りは、幸せな気分に浸れるわね。」と話しているのを耳にして、同感だなと思いました。


帰宅後、お土産の山菜を妻とともに料理しました。今日の収穫は、実物の山菜だけでなく、仕入れてきたばかりの山菜の知識だったかも知れません。



ハナイカダのおひたし



モミジガサの油炒め



カンゾウ・酢味噌を付けて食べます


料理中は、妻も初めて見る山菜に興味津々でしたが、作った私の作品のおかずには、私が考えているほどに子供達は反応しなかったのが残念です。



山椒の佃煮



山菜の天ぷら


今の子供達は、春の山の恵みとして山菜を食し自然を味わうことに、そんなに感動を覚えなくなっているのでしょう。



翌日の今日の弁当になった、残りの天ぷら卵とじ…天ぷらの残りはこれに限る!
(上の写真の料理を含めて、料理人は全て私です…男子は厨房に入るべし!)


「蕗の、あの苦みのある味覚を味わうと、春が来たのを実感するんだよ。」

「ツクシを小さい時は、よく食べたものだよ。毎年春が来ると、ツクシを食べたくなるね。」

食文化は、最も大切な伝統文化なのに、日本古来のこうした山の恵みを味わい大切にすることを、飽食の時代に生きる今の子供達に求めることは、だんだん難しいことになってきているようです。

だからこそ、山の自然を大切にしつつ、山で取れる自然の恵みを味わう食文化を、後世にも伝えていくことが必要だと思います。




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マッキーの山登り:美楽舎仲間と春の高尾山を満喫したハイキング

2008年04月07日 | 日帰りの山登り
4月6日(日)は、私が参加している美術愛好家の集まりである「美楽舎」の仲間2人と、春の高尾山へ出かけました。

最初の予定では、13日でしたが、参加者の都合により、6日になりました。

天候が心配されましたが、予想がだんだん良い方向に変更になり、当日は雲一つ無い快晴。

私を除く2人は、常には山に登られる方ではなかったので、行き先は気楽に登れる高尾山としました。

朝、高尾山口駅前に9時に集合し、変化があって面白い「琵琶滝コース」で頂上を目指します。

山麓は、桜が満開。登るにつれ、木々の新芽が、目に優しく春の息吹を感じさせます。



新芽が目に爽やかです


最後の登りの階段は、各自の体力に合わせ、あわてずに登ります。

気温も上昇し、皆さんいい汗をかいているようでした。



思ったよりも、体力ありそう


予定より大分早く、10時15分に高尾山頂に到着。

残念ながら、頂上の桜の並木は、つぼみは大分ふくらんでいましたが、まだ咲くには至っていませんでした。(来週13日には、満開ではないでしょうか)

まだまだ全体を雪で白く覆った富士山が、春の霞の中にとけ込みそうにそびえています。

頂上で一服し、頂上下から、左の巻き道を通って城山へ向かいます。

このルートは、わりと人が少なく、昨年末からの間伐で、明るく歩きやすい登山道となっています。

桜も種類と場所によって、疎らではありますが咲いていました。



登山道を彩る、コブシの白、桜のピンク


途中東屋で休憩し、メインルートとの合流地点へ向かいます。

途中で、植物を観察している女性グループから、センボンヤリと言うキク科の植物を、教えてもらいました。



教えてもらった、センボンヤリ


山では、ルーペ持参で植物を観察している人たちも、結構見かけます。

山登りには、「こうだ」と言うものはなく、スポーツとして目一杯汗をかくのもよし、自然を愛でながら写真三昧もよし、山野草を観察ながらゆっくりハイキングを楽しむのもよし。

自分にあった山登りの楽しさを、各自が見つければよいのだと思います。

一丁平で、昼食にしました。3分咲きの桜の下で、ちょっぴりアルコールも入った「お弁当タ~イム」でした。

(「お弁当タ~イム」とは、以前私の教室にいた生徒が、講習のお昼時に、いつも嬉しそうに「お弁当タ~イム」と言いながら、持参のお弁当を広げたのを、思い出したからです。)

一丁平からは、アルコール(たいした量ではない)が入ったせいか、中年3人組は、無理せずに亀足となって城山へ向かいました。

城山は、スイセンが咲き乱れ、登山客で一杯でした。



一面のスイセンが、春の陽光に輝いています


城山は、春はスイセン、秋はヒガンバナで一杯に彩られます。

無論、どなたかが管理しているのでしょう。年々その花の数が増えているように感じます。

アルコールの入った中年亀足3人は、春うららの南面する草原で、しばしの「お昼寝タ~イム」を決めこみました。



気持ちよさそうな、お二人さん


昼寝の後は、皆さん「足が軽くなった。」と言いながら、小仏峠を経由して、小仏バス停までのんびり下りました。

最近は2台出るバスに、タイミング良く座ることができました。

高尾駅でお二人と別れ、心地よい疲れを感じながら帰途につきました。…と言いたいのですが、電車に乗るやいなや、花粉症のために、鼻水が止まらなかったのでした。



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マッキーの山登り:梁川駅・倉岳山から高畑山そして九鬼山・禾生駅

2008年03月17日 | 日帰りの山登り
昨年の早春以来、中央線沿線のこの山域に、1年ぶりで足を踏み入れました。そして、今回は、梁川からいつしか「かせい」まで歩いたのでした。

私の仕事は、夜が遅いので前夜も12時に寝て、早朝4時過ぎに起床。準備をして5時に家を出ました。

春分も間近というのに、外はまだ真っ暗でした。

新宿線から、笹塚で京王線に乗り換えると、いつものように朝帰りの若者のラッシュアワーでした。明大前でも、渋谷からの朝帰りの若者達が、新宿若者族でいっぱいの列車に入ってきました。

高尾で乗り換え、梁川駅で降りましたが、降りた登山者は、私一人でした。


梁川駅前の橋から、春の霞にけむる山里

梁川駅を、7時40分に出発。駅前の国道20号線を越えた所に架かっている橋を渡り、しばらく舗装道路を歩くと、右手に標識のある登山道入口があります。


倉岳山への登山道入口

明瞭な登山道を、月夜根沢に沿って高度を上げていきます。途中下山してくる地元の老人に出会いました。早朝、何か「掘り出し物」でもあったのでしょうか。

登山者の少ない山域の一人歩きは、熊などが出ないか少し心配になります。老人にそのことを聞いてみると、この山域には、熊はいないそうです。イノシシは結構多いそうです。

今日は、九鬼山までだと言うと、「そりゃあ遠いねえ。朝も早いし、若いから(若くもないけれど)大丈夫だろうけれどね。頑張ってね。」と、激励されてしまいました。

朝靄に少し煙った朝の林の中を、高度を上げていくと、朝日に照らされた尾根に到着します。9時ちょうどに立野峠に着きました。

そこから、尾根伝いの登山道を歩きます。右手は、檜を中心とした針葉樹林帯。左手南面は、落葉広葉樹林帯にきれいに分けられています。人の手が入っているからでしょうか。


倉岳山への登り、左右で植生が異なっている

倉岳山へは、急坂を登ります。倉岳山は、左右の峠にはさまれた、半独立峰と言った位置にあります。

登山道からは、春の淡い霞の向こうに、道志の山々や、丹沢の山々が、かすんで見えました。

頂上直下の南面した日当たりの良い急坂を登り切ると、倉岳山山頂です。


南面した、明るい落葉樹林

秀麗富岳12景に指定されている、倉岳山からは、少しずつ取れてきた霞の向こうに、冠雪した、富士山を望むことができました。


倉岳山山頂から、春の霞のかかった富士山を望む

やっぱり、富士山を見ることが出来るか否かは、頂上に登ったときの達成感にも関わってくるように思います。私も、日本人なんですね。

倉岳山は、北面も開けていて、頂上からの展望は大変良いところです。

鳥沢駅と梁川駅を使い、高畑山と倉岳山を結んだ山歩きは、ポピュラーなコースとして、この山域の中でも、多くの方に登られているようです。

倉岳山を後にして、穴路峠まで大きく下ります。そこから再び登り返したところに、高畑山があります。

高畑山は、南だけが開け、そこに倉岳山に負けず劣らず素晴らしい富士山を望むことができます。


高畑山から、富士山を望む

高畑山から、東に延びる尾根伝いに、倉岳山・矢平山・高柄山と続き、上野原駅まで伸びるコースは、登山者が割と多く入っています。

しかし、高畑山から西に延び、九鬼山にいたるコースは、私の以前の地図では、点線で記載されていたコースです。

最近の地図では、実線で記載されるようになっているので、かなり登山者が入っているものと思いましたが、高畑山から、西の登山道に足を踏み入れたとたん、登山道の幅は狭くなり、低木の小枝などの藪が少しうるさくなります。

大桑山を越えて、突坂峠までは、春の静かな日だまりハイクには、最高の場所でした。

残念ながら、このコースの突坂峠から鈴ヶ音峠まで、舗装の林道歩きを強いられます。

鈴ヶ音峠からは、猿橋まで下りることもできるので、体力に自信が無ければ、そうしたコースを選択できます。

鈴ヶ音峠から再び登り返します。登山道入口から少し行ったところで、右手に巻き道らしい踏み後がありますが、少し行くと崩落で行き止まりとなっていますので、入り込まないように。やはり、経験則として、知らない登山道では、常に尾根筋の道を選択した方が無難です。

鈴ヶ音峠から登りを歩いていると、12時のチャイムが響いてきました。鈴の音ではなく、それはゴルフ場のチャイムでした。南面する樹林帯を大きく切り開いたそのゴルフコースは、自然破壊の何物でもないだろうと思うのですが。(ゴルフをされる方は、ごめんなさい。)


登山道から、遙か遠くなった、倉岳山と高畑山を望む

桐木差山・高指を通り、静かな山道を歩きます。このコースの前半ほどの起伏は無く、歩きやすいのですが、落ち葉が積もったこの時期の登山道は、分かりづらいところもあり、的確なルートファインディングのできる経験者と登った方がこのコースは無難でしょう。


落ち葉で分かりづらくなっている登山道

2時25分、九鬼山に到着。九鬼山頂上は、北西方向が大きく開けていますが、富士山を見るためには、直下に富士山を望む場所が設置されていますので、そこで展望を楽しむことになります。


高川山を貫く、リニア実験線

2時40分九鬼山から、下山開始。


春に一番に人々の目にするチョウチョ。それは、キチョウです。成虫で冬越しする、数少ないチョウだからです。下りの登山道で多く見られました。羽を閉じると、落ち葉色。さて、この写真のどこにキチョウがいるか分かりますか?

3時40分禾生(かせい)駅到着。4時30分まで列車の時間待ち。禾生駅で、中年登山者と意気投合。帰りの列車の中でも、缶酎ハイを片手に、山談義に花を咲かせた次第です。


《参考歩程時間》
梁川駅~0.25~登山道入口~1.15~立野峠~0.35~倉岳山~0.15~穴路峠~0.35~高畑山~0.30~大桑山~0.30~突坂峠~0.20~鈴ヶ音峠~0.35~高指~2.20~九鬼山~1.15~禾生駅  合計8時間35分(昭文社)


《実際の歩程時間》
梁川駅7:40~8:00登山道入口~9:00立野峠~9:25倉岳山9:45~穴路峠~10:25高畑山10:35~11:05大桑山11:10~11:30突坂峠~11:50鈴ヶ音峠~12:20高指12:40~14:25九鬼山14:40~15:40禾生駅  合計6時間50分


写真のキチョウの居場所は、上から1/3、右から2/5の位置にある、少し白っぽく写っているのが、キチョウです。



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マッキーの山登り:正丸峠・伊豆ヶ岳・子ノ権現・竹寺・小殿バス停

2008年03月03日 | 日帰りの山登り
3月2日(日)、今年4回目の山登りです。行き先は、奥武蔵の伊豆ヶ岳です。

 昨年は、2月初旬に芦ヶ久保駅からスタートして、二子山・武川岳・山伏峠・伊豆ヶ岳を通り、子ノ権現から吾野に下りる、すこし長いコースでした。

今年は、正丸駅からスタートしました。


朝の風がまだ冷たい、朝の正丸駅


きつく斜めに切ってあるので、錯覚で左に傾いているように感じる。
実際は、写真よりも傾斜は大きく感じるので、みんな「何だこれは」と言いながら下る。だから私は、この階段を「何だこれはの階段」と呼んでいる。


伊豆ヶ岳への登り道

 正丸峠への道を分ける地点で、道を左に入る直登ルートを選択しました。2月に降った雪が、昼間は表面が溶け、朝方に凍結することを繰り返すと、登山道はアイスバーン状態になります。


つるつるに凍結した登りの登山道


今日は、やはり危険かな?男坂

 頻繁にこの山に登っている方が、今日は最悪のコンディションだと、話していました。ただ、きつく凍結した登山道はこの登りだけで、尾根伝いには、あまり雪は見られませんでした。

 伊豆ヶ岳頂上は、もう少し暖かくなると、登山者で賑わっているのですが、時間も早かったせいか、正丸駅から往復するという登山者のみでした。しかし、頂上直下で、テント泊をしている方がいました。風が吹き抜ける場所で、大丈夫だったのかな?


頂上吹き抜ける風の中、テント泊?



春の淡い日差しの中、春はもうすぐそこに来ている山々

 伊豆ヶ岳から東屋がある古御岳そして高畑山、中ノ沢ノ頭を越えて、天目指峠へ一旦下ります。登山途中で、舗装された車道に出るのは、ちょっと興ざめした気分になるものです。


春の杉林 気持ちよかったが、しかし… 家へ帰ってから……!

 天目指峠から、登り返して少し行くと、寺の鐘の音が聞こえてきます。子の権現はもうじきです。子の権現の手前に、右側が開け眺望の良い日溜まりがあります。

 このルートで、一番暖かそうな所を、皆さん知っているようで、登山者数人が食事をとっていました。私も、シートを敷いて、カップラーメンを食べました。最近はコンロ持参の昼食よりも、ポットのお湯で作るカップラーメンの簡便さに魅力を感じています。

 私の隣のおじいさんは、登山歴40年のベテランで、この山域についても詳しい方でした。実は私は、子ノ権現から地図では点線で記載されている、大高山・天覚山に抜ける尾根道を今日は通ってみようかとも考えていました。しかし、その方の話では、ちょっと分かりづらい道だそうで、季節的にも今回はあきらめて、竹寺を経由して、小殿バス停まで下りることにしました。


雪ではありません 一面が春の淡い木漏れ日 幻想的でした

竹寺の本堂は、春の陽光に満たされ、杉の古木の中に静かに佇んでいました。


竹寺の本堂


福寿草の花も咲いていました

竹寺からは、小殿バス停は30分ちょっとです。


ゼブラストライプの下り登山道

 小殿バス停から飯能までは、50分ほどで着きました。飯能駅ではちょうど特急が出るところでしたので、410円の特急券を奮発して、帰路につきました。

 今回の登山道は、多くは杉林を通っていました。帰りの電車の中で、鼻がムズムズして、くしゃみを数回しました。「来たかな?」それは、やはり的中しました。

 家に帰ってから、私の鼻は、吸い込んだ花粉を、押し流すために、止めどもなく鼻水を流し続けたのでした。ついに、花粉症の季節に、一気に突入した3月初めの日曜山登りでした。

《標準参考歩程時間》
正丸駅~0.15~正丸峠分岐~1.30~伊豆ヶ岳~0.20~古御岳~0.20~高畑山~0.40~天目指峠~0.50~子ノ権現~1.10~竹寺~0.35~小殿バス停 歩程時間:5時間40分

《今回の実際の歩程時間》
正丸駅8:05~8:22正丸峠分岐~9:27伊豆ヶ岳9:45~10:05古御岳10:10~10:35高畑山10:40~天目指峠~12:00子ノ権現12:30~13:00竹寺13:30~14:00小殿バス停  実際歩程時間:4時間10分


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マッキーの山登り:南高尾山稜…冬の日だまりハイク

2008年02月18日 | 日帰りの山登り
 まだまだ寒い日が続いています。近所のクロガネモチの老木が、春の到来を待ち遠しげに、澄み渡った青空を仰いでいるようでした。


近所に生えているクロガネモチの老木

 先週の日曜日は、風邪気味で寝込んでいましたが、体調も戻り,気軽に行ける山…高尾山に出かけました。「たかが高尾山、されど高尾山」バリエーション豊富なルートを、数多く持つ高尾山稜は、なかなか飽きることをさせてくれません。

 6時過ぎに起床。東京マラソンが開催される2月17日(日曜日)、晴天の朝を迎えました。昨年は、確か天候も悪く、寒々とした朝でした。私も沿道で、旗を振って選手を応援しました。私は、一流選手の走りと一般ランナーの走りを目の当たりにして、一流選手の身体能力の高さに、驚愕しました。

 都営新宿線に乗っていると、各駅でランナーの皆さんが、荷物を背負って乗り込んできました。選手たちは、皆さん緊張気味で、物静かに新宿駅で下りていきました。

 8時35分高尾山口駅を出発。今年に入って3回目の山行き…3回目の高尾山。1回目はメインルート。2回目は北高尾山稜。今回は南高尾山稜です。

 早朝相当冷え込んだとみえて、琵琶滝コースの登山道は、数回の積雪が凍結していて、スリップを注意しながら登りました。

 高尾山頂に9時32分到着。快晴の空に富士山が雲を少したなびかせながら、その雄姿を現していました。


早朝の冬の富士山

 高尾山を下って、20分ほど城山方面に歩くと、大垂水峠への分岐があります。昨年11月には、城山直下の登山道を大垂水峠へ下りました。高尾のメインルートから大垂水峠へ下る道は、今回のルートを含め3ルートあります。この時期凍結箇所が多いので、最も勾配の少ない今回のルートがお勧めです。

 登山道は、下の写真のように、南面しているとまったく雪がなく、北面している場所は、冬山の佇まいです。その変化は、とても面白いもので、登山道を歩いている気分は、春になったり、再び冬になったり、それを繰り返します。


南向きの登山道は春の陽光


北面の登山道は凍結しスリップ注意

 10時30分大垂水峠にある歩道橋を渡りました。ここからが、南高尾山稜と呼ばれているエリアです。最初大洞山への登りは勾配があり、凍結箇所もあり、注意して登ります。南高尾では、北面した急勾配のせいか、凍結を注意する唯一の場所です。軽アイゼンをつけている登山者ともすれ違いました。

 坂道を登り切ると大洞山です。視界はなく、大きな案内板とベンチが設置されています。いつも、ここには一服している登山者がいます。


案内の上に小さな雪だるまが

 大洞山を後にして少し行くと、こんぴら山の分岐点があります。左手に行くと、こんぴら山。右手が巻き道です。こんぴら山からは、間違えて峰を直進しないこと。鉄塔を過ぎたら間違えた道です。その先にもうっすらと踏み後があり、土地の人が言うには、木こり道が続いていて、その先へ行くこともできるとか。今度試してみたいと思っています。

 巻き道とこんぴら山の下りとが合流する場所を過ぎしばらく行くと、中沢山下にテーブルとベンチが設置された休憩場所があります。日が差さず、少し薄暗い場所ですが、団体が休憩するには良い場所です。私もここで昼食をとりました。今回は、いつもの鍋焼きうどんではなく、ポットのお湯を使ったカップラーメンです。やはり、冬は熱々の食事に限ります。ポットの湯は、冬にも拘わらず帰宅後にも、まだ熱湯でした。

 この休憩場所を過ぎると南面が開け、日だまりハイクにはもってこいの気持ちの良い登山道が続きます。しばらく歩くと、登山道途中にこのルート随一の景観を楽しめる場所があります。遠方に丹沢山系を望み、足下にはエメラルドグリーンの津久井湖を見渡すことができます。道の脇に沿ってベンチが設置されているので、しばし休憩しました。


南高尾登山道随一の景観

 12時過ぎに、三沢峠に到着。ここは、初めての方は三差路の道の選択に注意する必要があります。大きな案内板にも、高尾への登山道は表記されてなく、誰かがマジックで後から登山道を書き入れたようです。

 1990年発行の、昭文社の地図には、三沢峠から高尾に抜ける登山道は未記入です。また、登山道に設置されている案内板は、全て梅の木平への古くからある登山道への案内ですので注意が必要です。

 手元の2005年発行の地図には、実線で高尾までの道が載っています。かつて点線で表された道が実線になっていたり、この様に記載されていなかった道が、新しい地図には載っていたりすることは間々あることです。地図は、最新のものを使った方が無難でしょう。


整備され過ぎて、階段が多いのが気になる

 進行方向左ななめの道を選択し、草戸山へ向かいます。草戸山には、休憩施設があります。ここから、案内板に従い、高尾方面への道を選択します。尾根伝いのアップダウンのある道を歩きます。


草月流も真っ青な、大胆な湾曲を描く木の枝

 今回は、時間に余裕があったので、始めて高尾まで歩くことにしました。四辻という地点で、高尾山口駅に下りる登山道を左に見て直進します。ここから、予想外にアップダウンを繰り返します。地図上では、45分の行程ですが、もっと掛かりそうです。

 やがて民家と言うより、住宅街を右に見て、住宅街の脇の崖の上を歩きます。やがて住宅街に下りる道があり、登山道も終わりだと思いきや、左手に金毘羅神社経由高尾駅という手書きの小さな案内板に従い、またもや山道に入り込みます。

 そこからの道がもっとへんてこりんで、山道になったり、民家の庭先や塀の脇を通り抜けたりしながら、やがて金毘羅神社に到着しました。そこから参道とは名ばかりの細い山道を下ると、突然舗装された駅への道に出ます。


小さな社に続く石段前の金毘羅神社鳥居

 道の右手から、登山者が歩いてくるところを見ると、金毘羅神社を経由しないで、民家の間を抜ける近道があるようでした。でも、今までに経験のない、なんだか不思議な下山道でした。

 14時45分高尾駅に到着し、帰路につきました。


(参考標準歩程タイム)
高尾山口駅~1.20~高尾山~0.25~大垂水峠分岐~0.40~大垂水峠~0.35~大洞山~0.25~中沢山下ベンチ~1.15~三沢峠~0.30~草戸山~1.00~四辻~0.50~高尾駅
合計7時間

(今回の歩程タイム)
高尾山口駅~0.57~高尾山~0.50~大垂水峠~0.22~大洞山~0.20~中沢山下ベンチ~0.45~三沢峠~0.20~草戸山~0.50~四辻~0.55~高尾駅
合計5時間19分




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