不意に私の頬を、風に吹かれた一枚の落ち葉が打った。
見上げれば、木々にわずかばかり残った枯れ葉が、時折微かに吹く北風に煽られ、真っ青な冬晴れの空から、はらはらと舞い落ちてくる。
使命を終えた枯れ葉が、大空の北風の中で、舞っている。
山々は、もう冬の佇まいを見せ始めている。
人気の少ない登山道を、かさかさと落ち葉を踏む足音を楽しみながら歩くのは、とても楽しい。
地面の露出した場所は、凍結し始めているのが、登山靴の感触として伝わってくる。
山々は、足早に冬支度を始め、これから数ヶ月、地面も凍る厳しい冬を過ごす。
先週の日曜日は、教室の仕事で休みはつぶれ、2週間ぶりの休日。
週休2日を返上して、唯一日曜日を休日としてから、もう大分経つ。
12月7日・日曜日、午前5時に起床。
26階から、夜空を望むと、まだオリオンが輝く。
完全装備で1階に降り、いざ「カセイ」へ向けて出発。
外へ出ると、東の空が明るんできました
今日は、「カセイ」到着後、カセイ人ではなく「鬼」を制服!
その後、上下降のアルバイトをして「札金」を拝み、そして「馬」に乗り「御前」にまかり出て、「神楽」を楽しんだ後、最後は「猿」に会いに行く。
そんな遠大な遠征計画を実行に移した。
「何のこっちゃ?」
よく分からないのは、ごもっとも。
山好きは、ははーんと、気づくはずです。
今日の登山行程
富士急行・禾生駅→九鬼山→札金峠→馬立山
→御前山→神楽山→中央本線・猿橋駅
禾生駅(かせい)では、10人ほどの登山者が降りましたが、私を除いては、高川山へ向かう人たちでした。
JR線車両は、我が故郷・新津製造車両でした
鉄道の町・新津は、今はその最盛期の面影を捜すのは難しい
それでも、電車の車輌製造をして、その名前を刻んでいます
8時55分、禾生駅を出発。
国道139号線を大月方面に向かい、落合橋を渡った右手の道を登山標識に従い歩きます。
この行程では、登山標識がしっかりしていて、まず迷う心配はありません。
珍しい川の上の水道橋
その中を水が流れています
すぐに左右に二手の登山ルートがありますが、左手の愛宕神社方面に向かいます。
右手ルートは、路面が凍結した時期に、下りに利用するとよいでしょう。
愛宕神社を過ぎて登山道に入ると、辺りの空気は冬のそれでした。
早速手袋を着けます。この時期から、手袋を忘れると大変です。
歩き始めると、体は火照ってくるのですが、その熱エネルギーは、手の指まで温めてはくれません。
朝日に輝く、霜柱
もうすっかり落葉した雑木林の枝が、青空に向かって突き刺すように伸びています。
3週間ぶりの山登りですが、その間に晩秋から初冬に衣替えした山々がそこにありました。
しばらく急坂を登ると稜線に出ます。そこから、富士山を大きく望むことが出来ます。
今朝は冷え込んだ分、くっきりと不二の山が望まれました。
稜線をしばらく進むと、左右二手のルート表示がありますが、左手の「新登山道」の方が稜線に付けられているので、爽快な登りが出来るでしょう。
急坂を登り切ると、そこが富士見平で、いわば富士山方面の展望台となっています。
10時10分、九鬼山到着。
頂上からは、滝子山・百蔵山・扇山方面を眺望することが出来ます。
残念ながら、富士山は木々の合間からわずかながら望まれる程度です。
最近では九鬼山は、昨年1月に高川山とペアで登り、今年の3月に倉岳山・高畑山から縦走して立ち寄っています。
九鬼山から札金峠に向けて下降する登山道は、岩場もあり、スリップに注意する必要があります。
雲一つ無いと言う形容が大げさではない、快晴の一日でした。
時折登山道を振り返れば、その青空に冠雪した富士山を見ることが出来ます。
何と贅沢な山登りでしょうか。
11時42分、馬立山に着き、そこで昼食をとりました。
馬立山は、残念ながら低木に囲まれて、眺望はありません。
12時43分、御前山に到着。
ここは、今回のルート随一の眺望を楽しむことが出来ます。
熱々の紅茶を入れ、しばし富士を含む周囲の山々の眺めを楽しみました。
道志の山々
午後の太陽を照り返す富士
神楽山は、眺望もなくCATVのアンテナが設置された所で、通過点でしかありません。
14時10分、猿橋駅に到着し、数分後の高尾行きの電車に乗り込みました。
もう少しこの尾根が続いていたら、2時間くらい歩き続けたかった、まさに登山日和の一日でした。
帰宅後、ベランダから見る夕焼けに染まる今日最後の富士山
【参考標準歩程】
禾生駅→0.15→愛宕神社→1.10→九鬼山→0.50→札金峠
→0.50→馬立山→0.50→御前山→0.15→神楽山
→0.40→中央本線・猿橋駅
(合計4時間50分)
(後記)
山へ向かう電車の中で、パソコンにすでに保存したデジカメの写真を、消去していました。
一枚、一枚消去していて、「アッ!」
調子に乗って、パソコンにまだ保存していなかった分まで、消去してしまったのです。
永遠に、戻ることのない画像。
私の生きている一瞬を切り取った画像が、戻らない!
空しくなってきましたが、…待てよ!
消去した画像を嘆く前に、何事にも代え難い筈の、一刻いっこくを、私は大切に過ごしているのだろうか?
写真に残す一瞬よりも、永久に戻らない貴重な時間を、心に刻むように、意味あるものとして、日々送っているだろうか?
ちょっと考えさせられた、出来事でした。
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見上げれば、木々にわずかばかり残った枯れ葉が、時折微かに吹く北風に煽られ、真っ青な冬晴れの空から、はらはらと舞い落ちてくる。
使命を終えた枯れ葉が、大空の北風の中で、舞っている。
山々は、もう冬の佇まいを見せ始めている。
人気の少ない登山道を、かさかさと落ち葉を踏む足音を楽しみながら歩くのは、とても楽しい。
地面の露出した場所は、凍結し始めているのが、登山靴の感触として伝わってくる。
山々は、足早に冬支度を始め、これから数ヶ月、地面も凍る厳しい冬を過ごす。
先週の日曜日は、教室の仕事で休みはつぶれ、2週間ぶりの休日。
週休2日を返上して、唯一日曜日を休日としてから、もう大分経つ。
12月7日・日曜日、午前5時に起床。
26階から、夜空を望むと、まだオリオンが輝く。
完全装備で1階に降り、いざ「カセイ」へ向けて出発。
外へ出ると、東の空が明るんできました
今日は、「カセイ」到着後、カセイ人ではなく「鬼」を制服!
その後、上下降のアルバイトをして「札金」を拝み、そして「馬」に乗り「御前」にまかり出て、「神楽」を楽しんだ後、最後は「猿」に会いに行く。
そんな遠大な遠征計画を実行に移した。
「何のこっちゃ?」
よく分からないのは、ごもっとも。
山好きは、ははーんと、気づくはずです。
今日の登山行程
富士急行・禾生駅→九鬼山→札金峠→馬立山
→御前山→神楽山→中央本線・猿橋駅
禾生駅(かせい)では、10人ほどの登山者が降りましたが、私を除いては、高川山へ向かう人たちでした。
JR線車両は、我が故郷・新津製造車両でした
鉄道の町・新津は、今はその最盛期の面影を捜すのは難しい
それでも、電車の車輌製造をして、その名前を刻んでいます
8時55分、禾生駅を出発。
国道139号線を大月方面に向かい、落合橋を渡った右手の道を登山標識に従い歩きます。
この行程では、登山標識がしっかりしていて、まず迷う心配はありません。
珍しい川の上の水道橋
その中を水が流れています
すぐに左右に二手の登山ルートがありますが、左手の愛宕神社方面に向かいます。
右手ルートは、路面が凍結した時期に、下りに利用するとよいでしょう。
愛宕神社を過ぎて登山道に入ると、辺りの空気は冬のそれでした。
早速手袋を着けます。この時期から、手袋を忘れると大変です。
歩き始めると、体は火照ってくるのですが、その熱エネルギーは、手の指まで温めてはくれません。
朝日に輝く、霜柱
もうすっかり落葉した雑木林の枝が、青空に向かって突き刺すように伸びています。
3週間ぶりの山登りですが、その間に晩秋から初冬に衣替えした山々がそこにありました。
しばらく急坂を登ると稜線に出ます。そこから、富士山を大きく望むことが出来ます。
今朝は冷え込んだ分、くっきりと不二の山が望まれました。
稜線をしばらく進むと、左右二手のルート表示がありますが、左手の「新登山道」の方が稜線に付けられているので、爽快な登りが出来るでしょう。
急坂を登り切ると、そこが富士見平で、いわば富士山方面の展望台となっています。
10時10分、九鬼山到着。
頂上からは、滝子山・百蔵山・扇山方面を眺望することが出来ます。
残念ながら、富士山は木々の合間からわずかながら望まれる程度です。
最近では九鬼山は、昨年1月に高川山とペアで登り、今年の3月に倉岳山・高畑山から縦走して立ち寄っています。
九鬼山から札金峠に向けて下降する登山道は、岩場もあり、スリップに注意する必要があります。
雲一つ無いと言う形容が大げさではない、快晴の一日でした。
時折登山道を振り返れば、その青空に冠雪した富士山を見ることが出来ます。
何と贅沢な山登りでしょうか。
11時42分、馬立山に着き、そこで昼食をとりました。
馬立山は、残念ながら低木に囲まれて、眺望はありません。
12時43分、御前山に到着。
ここは、今回のルート随一の眺望を楽しむことが出来ます。
熱々の紅茶を入れ、しばし富士を含む周囲の山々の眺めを楽しみました。
道志の山々
午後の太陽を照り返す富士
神楽山は、眺望もなくCATVのアンテナが設置された所で、通過点でしかありません。
14時10分、猿橋駅に到着し、数分後の高尾行きの電車に乗り込みました。
もう少しこの尾根が続いていたら、2時間くらい歩き続けたかった、まさに登山日和の一日でした。
帰宅後、ベランダから見る夕焼けに染まる今日最後の富士山
【参考標準歩程】
禾生駅→0.15→愛宕神社→1.10→九鬼山→0.50→札金峠
→0.50→馬立山→0.50→御前山→0.15→神楽山
→0.40→中央本線・猿橋駅
(合計4時間50分)
(後記)
山へ向かう電車の中で、パソコンにすでに保存したデジカメの写真を、消去していました。
一枚、一枚消去していて、「アッ!」
調子に乗って、パソコンにまだ保存していなかった分まで、消去してしまったのです。
永遠に、戻ることのない画像。
私の生きている一瞬を切り取った画像が、戻らない!
空しくなってきましたが、…待てよ!
消去した画像を嘆く前に、何事にも代え難い筈の、一刻いっこくを、私は大切に過ごしているのだろうか?
写真に残す一瞬よりも、永久に戻らない貴重な時間を、心に刻むように、意味あるものとして、日々送っているだろうか?
ちょっと考えさせられた、出来事でした。
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