ニューヨーク州司法試験(NY BARとも言う)について、簡単にメモを書いてみたいと思います。
試験の日数は2日です。
●1日目:NY州法のテスト
1日目の午前(3時間)は論文試験3問と択一50問
1日目の午後(3時間)は論文試験2問(90分)と90分の”MPT”
※MPT:マルチパフォーマンステスト。架空の法律、判例、事件等を与えられて、その資料を基に法的な見解を出す論文試験。見解メモなどを作成する。
<論文出題範囲>
Agency
Conflict of Laws
Commercial Paper
Corporations
Domestic Relations
Federal Jurisdiction
Future Interests
Insurance
New York Practice
New York Professional Responsibility
Partnership
Secured Transactions
Trusts
Wills
Worker's Compensation
MBE科目(NY州法で違いがあればそれを適用)
●2日目:全州に共通するテスト
2日目の午前(3時間):MBE100問
2日目の午後(3時間):MBE100問
”MBE”が3時間×2になっています。MBEは200問で構成されている全州(もしくはほぼ全州な)共通の法を扱った択一問題です。200問ありますが、そのうち10問はTOEICのように採点されないダミー問題だそうです。
※MBE:マルチステートバーイグザム。
<MBE出題範囲>
Constitutional Law 31問
Contracts/Sales 33問
Criminal Law & Criminal Procedure 33問
Evidence 31問
Real Property 31問
Torts 31問
これらの素点は、
・論文:40%
・MBE:40%
・NY択一:10%
・MPT:10%
の重みづけで評価されまして、偏差値の修正が入った後に、合計で665点/1000点で合格できるようです。
なお、そのほかNY州弁護士資格を取得するためにはMPRE(全州共通の法曹倫理テスト。NYBARとは別に実施)及びプロボノ(法律業務のボランティア。50時間。今年から必要に…(泣))をクリアする必要があります。
噂によれば、論文試験はそんなに大きな差が出ず(各10点満点中、5点でも取れれば上出来らしい)、NY択一(MBEの知識と共通する点もあり)とMPT(事前の法律知識は不要(架空の法律なので))は配点が低いので、日本人の場合はMBEでどこまで点が伸ばせるかが勝負なようです。
ところでなんでアメリカの司法試験(や法曹)をBARって言うのかなとずっと気になってたんですが、
WIKIPEDIAの説明を借りれば、BARは法律関係だと次のような意味があるそうで、
>・Bar (law), the division of a courtroom between working and public areas; the process of qualifying to practice law; or the legal profession
>・Bar association, a professional body of lawyers
>・Bar examination, a test for lawyers
先日読んでいた書籍("101 Things I Learned in Law School")によれば、一点目の"BAR"が語源だそうで。つまり、法廷には傍聴席と関係者(裁判官、弁護士、原告、被告)席の間に敷居がありますが、この閲覧席と傍聴者席を分ける敷居(バー)を超えるには資格が必要なので(守衛や記録係は別ですが…)、転じて関係者や試験自体をBARというようになったとか。
最後に、過去の論文問題と回答例はこちらにあります。
<http://www.nybarexam.org/ExamQuestions/ExamQuestions.htm>
試験の日数は2日です。
●1日目:NY州法のテスト
1日目の午前(3時間)は論文試験3問と択一50問
1日目の午後(3時間)は論文試験2問(90分)と90分の”MPT”
※MPT:マルチパフォーマンステスト。架空の法律、判例、事件等を与えられて、その資料を基に法的な見解を出す論文試験。見解メモなどを作成する。
<論文出題範囲>
Agency
Conflict of Laws
Commercial Paper
Corporations
Domestic Relations
Federal Jurisdiction
Future Interests
Insurance
New York Practice
New York Professional Responsibility
Partnership
Secured Transactions
Trusts
Wills
Worker's Compensation
MBE科目(NY州法で違いがあればそれを適用)
●2日目:全州に共通するテスト
2日目の午前(3時間):MBE100問
2日目の午後(3時間):MBE100問
”MBE”が3時間×2になっています。MBEは200問で構成されている全州(もしくはほぼ全州な)共通の法を扱った択一問題です。200問ありますが、そのうち10問はTOEICのように採点されないダミー問題だそうです。
※MBE:マルチステートバーイグザム。
<MBE出題範囲>
Constitutional Law 31問
Contracts/Sales 33問
Criminal Law & Criminal Procedure 33問
Evidence 31問
Real Property 31問
Torts 31問
これらの素点は、
・論文:40%
・MBE:40%
・NY択一:10%
・MPT:10%
の重みづけで評価されまして、偏差値の修正が入った後に、合計で665点/1000点で合格できるようです。
なお、そのほかNY州弁護士資格を取得するためにはMPRE(全州共通の法曹倫理テスト。NYBARとは別に実施)及びプロボノ(法律業務のボランティア。50時間。今年から必要に…(泣))をクリアする必要があります。
噂によれば、論文試験はそんなに大きな差が出ず(各10点満点中、5点でも取れれば上出来らしい)、NY択一(MBEの知識と共通する点もあり)とMPT(事前の法律知識は不要(架空の法律なので))は配点が低いので、日本人の場合はMBEでどこまで点が伸ばせるかが勝負なようです。
ところでなんでアメリカの司法試験(や法曹)をBARって言うのかなとずっと気になってたんですが、
WIKIPEDIAの説明を借りれば、BARは法律関係だと次のような意味があるそうで、
>・Bar (law), the division of a courtroom between working and public areas; the process of qualifying to practice law; or the legal profession
>・Bar association, a professional body of lawyers
>・Bar examination, a test for lawyers
先日読んでいた書籍("101 Things I Learned in Law School")によれば、一点目の"BAR"が語源だそうで。つまり、法廷には傍聴席と関係者(裁判官、弁護士、原告、被告)席の間に敷居がありますが、この閲覧席と傍聴者席を分ける敷居(バー)を超えるには資格が必要なので(守衛や記録係は別ですが…)、転じて関係者や試験自体をBARというようになったとか。
最後に、過去の論文問題と回答例はこちらにあります。
<http://www.nybarexam.org/ExamQuestions/ExamQuestions.htm>