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ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

DCの治安について

2013-10-03 20:38:45 | アメリカ生活関連
"Stay inside!"

図書館からでようとしたら突然怖い顔をした警備員に止められました。
(大学の警備員はたいへん気まぐれで、たいていは誰かとだべっていたりするので、普段はザル警備です。気まぐれにIDの提示を要求されますが…。)

なにかと思ったら、また銃撃事件が、今度は国会前であったとのこと。同時に携帯電話にも大学から緊急連絡の自動メッセージが入っていました。
前回のネイビーヤードの時はまったく役に立ってなかった大学の緊急速報システムですが、今回はちゃんと機能していました。このあたりの対応能力は素晴らしいと思います。


今回はいまさら感もありますが、渡米前にかなり気にしていた治安について、約2か月間の感想を書いてみたいと思います。

前提として、ひとつの客観的指標としては、Crime Reportというサイトが役に立ちます。
<https://www.crimereports.com/>
こちらでDCを入れて頂くとわかりますが、ものすごい数の事件履歴が出てきます。。。
(NYとかは犯罪の多いイメージがあると思いますが、DCを見た後だと、システムの故障かと思うくらい少ないです)

そのほか、外務省もこんなサイトを出しています(Ⅰ. ワシントンDC及び近郊の治安について)。
<http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/washington_dc.html>


やっぱり、総じて、決してDCは治安がいいほうだとは思いません。
…が、何かしら行く用事あるようなところであれば、それほど悪いとも思いません(もちろん日本とは比べられないですが)。
よく言われているように、安全なエリアを意識して生活していれば、危険を感じることや、大きなトラブルに巻き込まれることはなさそうです。
(外人は夜の11時とかから「パーティーやろうぜ!」とかいってよく集まってますが…。彼らからすると、自国のほうがよっぽど危険らしいです。南米の人なんかは知り合いに強盗にあったことのない人がいないとか。)
女性は男性よりも相対的に危険に対する感度が高く、帰るときも友人と時間を合わせて帰るようにする人が少なくないみたいです。


生活圏内でもそれなりに遭遇する危険なシーンは次のパターンくらいです。まだ銃声は聞いていません。
・物乞いが駅前、公園、スーパー、薬局、ATM、繁華街の近くには多い。たまに声をかけてくる。
・ごくまれですが、ドラッグを使っているのではないかと思われるような挙動不審な人がいる。
・車の運転があらく、前方確認をしないで曲がってくる。
・信号のカウントダウンが急に20秒から0になったりする(北京でもありましたが…)。
・ガラの悪そうな人がたむろっていたり喧嘩していたりする。

良い点としては、
・あちこちで頻繁に警察官が巡回している
・大学、公的な機関、スーパーなどには警備員が常駐している
といったところでしょうか。
(ちなみに日本のお巡りさんは自転車に乗っていますが、こちらは結構セグウェイに乗っています。)

気を付けておくとよいと思われるのは以下のようなところかと思います。
・治安の悪いエリアにあまり行かない
(廃墟、窓格子の家が並ぶ地域、低所得者の多い未開発地域、道路がぼろぼろでごみの多い地域、ガラの悪い人たちがたむろっている地域など)
・暗い時間に人気のないところを一人でだらだら歩かない、きょろきょろしない、なるべく複数で歩く
・背後につけてくるひとがいたら人の多いほうに進路を変える
・あまり金をもっていそうな格好をしない(日本で地味目の服装に抑えても、こちらでは相当金持ちでおしゃれそうに見えます…)
・貴金属を人目に見えるようにしない
・車道に車がずらずら駐車されている場合は車の近くを歩かない
・あぶなそうな人に声をかけられても英語がわからないふりをして無視する
・人前で財布を出さない
・荷物をおきっぱなしにしない
・多額の紙幣をひとつの財布にすべていれて持ち歩かない
・毎日同じ時間に同じ道を通らない
・エレベーターで他人に背を向けない
・テロがありそうな政府機関や人ごみはなるべく行かない
・まちなかのゴミ箱にはあまり近づかない


ちなみに治安のいいエリア(例:高級ブランド店が並ぶようなところ)は別世界かと思うくらい日本並みに?治安がいいです…。