ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

久しぶりに、お初天神の「夕霧そば 瓢亭」へ。

2018-07-02 20:00:00 | うまいもん
遠方からのあるお客さんが、梅田で蕎麦を食べたいとおっしゃった。

「…大阪まで来て、蕎麦?」

とは、さすがに言えない(笑)。
むしろ、久しぶりにウマい蕎麦を食べるいい機会だ。

向かったのは、こちら。

お初天神横の「夕霧そば 瓢亭」である。

ここはもう随分昔に、先輩に連れて来られた記憶があるのだがそれももう15年以上は昔の事だ。
それほどまでに、大阪で蕎麦というのは選択肢に上がって来ないのである。

ここの名物は、柚子が香る「夕霧そば」。

1人前1,150円もするのだが、コレだせ暑いと私なら3枚ぐらいはツルッといってしまうので予算オーバー(笑)。

結局、温かい蕎麦の中で私が最も好きな「鴨なんば」にしてみた。

久しぶりに入る店内は、そのレイアウトすらも完全に忘れてしまっていたがここが梅田の真ん中である事が全く分からないほどの落ち着いた異空間だ。
お客も年齢的にアッパーな、いかにも常連さんばかりだ。

鴨なんば・1,000円が着丼。

おぉ、この極限まで薄い色のダシの中で泳ぐ蕎麦。
見ただけでプリプリとした歯ごたえが伝わってくる鴨肉。

箸を上げてみる。

立ち昇るダシの香りが素晴らしい。

鴨なんばは麺・ダシ・具とも、期待を全く裏切らないハイクオリティぶりだった。
色同様塩加減も控えめで、奥深い味わいのダシ。
蕎麦は柚子を練り込んだ夕霧そばではなく普通の黒蕎麦だが、香りも食感も実にいい。
見た目以上に弾力ある鴨肉も、緑が鮮やかなネギも、文句なしのウマさだ。

術後間もなく半年とはいえ術後の養生期であるがゆえ、普段は麺類のダシは塩分を気にして必ず残すのだが、さすがに今日だけは全て飲み干した。
お客さんの前だし、15年以上ぶりだし、なんせ原価の半分以上はカツオと昆布のコストなのだから(笑)…