競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

中山ダート1200mの傾向と対策 「芝を長く走れる外枠有利」は信じていいのか

2014-01-04 14:51:12 | 中山競馬

明けましておめでとうございます。

今年もリアルタイムでの馬場バイアスの出現など独自路線を淡々と書いていこうと思っています。

さて、前回エントリーの続きです。中山のダートは21日(土)の1R不良馬場から始まり、23日の11Rには稍重まで回復しました。天候はずっと晴れか曇り。含水率は継続的に減少していくという状況の中で、この3日間ダートレースは行われた訳です。

ダート1200m戦は9レースあり、その内フルゲート及び15頭立てで行われた8レース(24頭対象)を抽出し、馬番別成績をグラフ化したものがこちらです。

※人気は5番人気以下、穴馬は6番人気以上

前回エントリーをUPした後も1~7番からは1頭も絡まず、8~16番までの9頭立てのレースが続きました。

該当する8レースの中で、単勝2倍以下と圧倒的支持を受けた馬は3頭いました。その成績をみると、

12/21(土) 6R 12番ピグマリオン 単勝1.7倍 2着

12/23(月) 1R 4番アマアマ 単勝2倍 7着

         4R 8番パープルシャドウ 単勝1.8倍 8着

単勝1倍台の複勝率がどれくらいなのかは、こちらの記事が参考になります。

人気別の成績を再確認する データde出~た JRA-VAN

次に、今開催初日11/30から前々週までの良馬場で行われた結果と、上記3日間をさらに稍重、重不良馬場に分けたいつもの表で見てみましょう。

※表の見方

まず馬番を『16~13』『12~9』『8~5』『4~1』番の4つに区切ります。競馬新聞と対比しやすくするため外枠を左側、内枠を右側に配置してあります。
次に左表から見ていきます。
良人気は1~5番人気、良穴は6番人気以下が4区分から何頭馬券圏内に絡んだかを示しています。上記では良馬場を見ると『4~1』番から人気馬11頭が絡み、穴馬は2頭です。
次に右表は1~5番人気を対象に、各区分から何頭出走し、その内何頭が馬券圏内に入ったかを示しています。上記では『4~1』番から18頭が出走して11頭が3着迄に入り、その複勝率は61%となります。

今開催初週は圧倒的に内枠有利のバイアスが掛かっていました。『4~1』>『8~5』>>>>>『16~13』『12~9』という感じでした。

それが2週目になると、『4~1』>『16~13』>『12~9』>『8~5』というような流れになり、3週目には『16~13』>『12~9』>『8~5』>『4~1』と完全に外優勢のバイアスに変貌しました。ハロー掛けにより、粒度の粗い=走りやすい砂が普段は走るコースよりさらに外側から運ばれ、均されたと考えているのですがどうでしょう。

そして4週目の結果がこれまで示した通りです。

良馬場での『4~1』人気馬複勝率が61%と高率なのは、1週目と2週目の貯金が大きいですね。もしも4週目が良馬場で行われていたとしても、3週目とほぼ変わらない外枠有利の傾向だったのではないかと思います。ただでさえ外枠有利なのに、さらに馬場回復期が重なった相乗効果で外枠有利に拍車が掛かったのでしょう。

4週目の3日間は『4~1』番から5番人気以内が12頭出走し、馬券に絡んだ馬は1頭もなし。対して、『16~13』番からは9頭が出走して100%馬券に絡む。こんな極端な例は滅多にないことです。楽しませてもらいました。

年明けの馬場はどんな状態で始まるのでしょう。いつもより日程が空きましたし、入念にハロー掛けを行ってくるでしょうから、初日の午前中は無謀な勝負は避けて、しっかりと見極めるべきでしょうね。1月は9日間開催がありますし、焦る必要もありません。

では、中山ダート1200mの本当の特徴を見ていきましょう。

以下のデータは、すべて2010年春開催から2013年12月23日までのフルゲート&15頭立ての408レース、延べ1,225頭(3着同着が1レースあるため、3×408+1=1,225頭)を対象にしています。

受け止め方というのは人様々です。この結果を見て、やはり外枠有利だと結論付ける人もいるのでしょうね。しかし実際に馬券を買う時になったら、1番人気の5番から買うのは止めて2番人気の15番から流そうとか考えられるでしょうか。現実的には難しいかと思います。

こういうデータというのはサンプル数が多ければ多いほど、その結果は平均的でのっぺりとしたものになりがちです。枠順を馬券購入の対策のひとつとして考慮するならば、このエントリーの最初に取り上げたような、前日や前週などリアルな直近の結果を参考にするべきでしょうね。

もう少し細かく分類してみましょう。良馬場、稍重、重、不良の4つに分けてみます。ひとつひとつ感想は述べませんが、昨年最後の3日間と比較してみてください。


金杯当日は晴れ。この1週間、雨は全く降っておらず、含水率が低い良状態のダートに凍結防止剤が撒かれました。かなりパワーの必要な時計が掛かる状態での開幕となりそうです。

ここからは、良馬場での種牡馬別馬番成績を見ていきたいと思います。対象は上記良馬場の245レース延べ736頭(3着同着が1レースあるため、3×245+1=736頭)

まずはミスプロ系とそこから分岐したフォーティーナイナー系、そしてサンデー系を比較してご覧ください。

芝、ダート兼用タイプが多いように考えられるサンデー系が、最も芝を長く走る大外枠の成績がいいのではないかと予想していましたが、そうとも言えないようです。むしろミスプロ系産駒の大外枠の成績が突出しています。そこで、種牡馬別に探っていくと、この2頭の産駒の大外枠成績がいいのが分かりました。

アフリート産駒は揉まれない外枠がいいとは、望田氏も指摘しています。

血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

それに加えてアグネスデジタル産駒ですか。盲点というか、考えたこともなかったですね。ただ、アフリート産駒は穴馬も期待できるのに比べて、アグネスデジタル産駒はほぼ人気のみということかもしれません。サンプル数が少ないので、もう少し追跡が必要ですね。

全体的にミスプロ系は最内枠(1、2番)で結果を出していませんね。それに対してフォーティーナイナー系は最内枠を苦にはしていないようです。代表産駒サウスヴィグラスの結果を見ても、

アフリート産駒やアグネスデジタル産駒のような極端な偏りは見せていません。ただ、最内枠は人気馬なら、ということでしょうか。

サンデー系代表産駒ゴールドアリュールは

こちらは人気馬も穴馬も偏りなしと考えていいでしょう。

アフリート産駒やアグネスデジタル産駒のように、馬券に絡む馬番に偏りがある種牡馬を探してみると、

ワイルドラッシュ産駒、ファスリエフ産駒、このあたりでしょうか。

その他、代表的な種牡馬別にも以下に並べておきます。私が見えていない傾向が指摘されれば嬉しいです。



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