このいいことなんか何もない世の中で

生きていても何もいいことがない目的も何も分からないこの世界で、毎日なんとか楽しく生きていく。

妖婆死棺の呪い

2014年07月06日 | 映画・DVD
その昔の1997年頃、fj.rec.moviesという所で投稿
記事を見かけてから、ずっとお目にかかりたかった
この作品。
やっと出会えた

1967年ロシアの映画。
ロシアの有名な文豪ゴーゴリの原作。
TV公開版やビデオ版、劇場版と微妙にタイトルが
違っていて「魔女伝説・ヴィー」というタイトル
もある。

「こんな映画なんだけどタイトル教えて」が元記事
だったために、ストーリーやオチ(オチは投稿記事
とは若干異なるものだったけど。この辺は投稿者の
記憶をもとに書いていたのでしょう)は大体既知で
はあったものの、なかなか楽しく観ることが出来て
よかった

満足。悲願達成

そもそも何故1967年作のこいつが近年になって
某大型レンタル店の棚に陳列されたのかは謎だ
が…。
まぁ、見れたのだから幸運としか言いようがない。
見つけた時は目が点になった。
って、調べると、どうもリメイクの噂がある
ようだ。
その関係でDVD化されたのかもしれない。

ストーリーは、ある神学生が主人公。
若くして亡くなった農村(これがまた超怪しくて
なかなか特異な村)の娘の遺言で指名を受け、
彼女の魂を弔うために3日3晩教会にこもって
祈りを捧げようとする

だが、毎夜娘の魂に憑依した(?)魔女が現れる。
神学生は恐怖におののきながらも、魔女から見
えない円陣の中で毎晩必死にやり過ごそう
とする
のだが、3日目の最後の夜にとうとう...。
という話。

この時代にこのような多種多様な化け物の創作
&実現が出来ているのは素晴らしいと思った。
やっぱ何事もバリエーションは大事。
ゲームでも、モンスターのバリエーションが
少なく、たいてい二足歩行人間型、たまに色違
い、なんてのは興醒める。

ところで、この話の「大挙して出て来る化け物」
のシチュエーション。
何処かで見たことある。しかも何回も。
例えば鬼太郎。確かにこの円陣(魔方陣)の中で
やり過ごす
、しかも普通の妖怪は見えないこの中
が、ある妖怪だけには見ることが出来て
(死棺の
方は二つ目、鬼太郎では一つ目だったかな)、、、
という所が全く同じ。
また、(鶏が鳴いたから/明るくなったから)朝だと
思ったら、、、という所は牡丹燈篭とか恐怖新聞
とか、もう数限りない。
※私がかつて見た投稿記事は、鶏のトリックで朝
 だと思ったら実はまだ朝ではなくて騙されて、
 というものだった。
 が、実際はちょっと異なっていた。
 だから結果的にはこっちはこの映画には当たら
 ないのだが。

よくあるパターンなのかもしれないが、鬼太郎の
方は時間的に「死棺」ネタを拾っているのかも
しれない。。。 
有名でよく出来た映画なので、それだとしても
オマージュで許されるのかもしれないね。
(ん、でも1967年か。微妙かも)

朝まで頑張れば、というのはホラーのお約束だか
ら、この辺は古来より世界で伝わる共通認識なの
かな。
しかし、これは最近のホラーにはすっかり無くな
ってしまった概念
だなぁ。

嫌で嫌で昼間の内に村を毎日逃げ出そうとする
人間くさい神学生
酒を飲みまくって勢いで教会に入っていく(半ば
強制的に入れられ、鍵をかけられるのだけど)所
は、なんか毎日の怠惰な自分を見るようで親近感
を感じまくり
だった。
※嫌々毎朝家を出ていく。昼間は心に円陣書いて
 必死に耐える。
 とても他人事とは思えない。笑

映画は良かった。80点

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。