ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

今日の1冊 孤立無業 玄田 有史 (著)

2013-12-11 03:08:46 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

少し前にまた一つレベルがあがった。まあ年齢の事です。
ここ10年は同じような生活をしている。

ドキュメント番組や新聞の片隅で最近ひそかに話題になりつつあるのがスネップだ。
労働の意思があるけど働いてない、そして人間関係が希薄になっている人達の事だ。
熟年でのリストラやニートがそのまま大人になってしまったとかね。
実は凄く増えているんだけど、この方達に共通しているのは親が死ぬ前の介護の時点で自殺を考えているということだろう。

30超えて、ろくな職歴もなければバイトすらつけないわけで。
そして何より世間は怠け者扱い。
頑張ろうにも履歴書は真っ白、という事になり悪循環。
ここ数年で「面接100社は軽く超えてる」「もう面接につかれました」との彼らの声が色んな場所にのるようになった。

どうしてこんな事になっているのだろう、とほんとに思う。

30歳を超えると急に厳しくなる転職。
リストラという名の人員整理。
そりゃブラック企業しか残ってないわけだけど、悪名高い企業ですら年齢が低い順から採用(体力ないとブラック企業で働けないしね)

40男子がいきなりほうりだされたりしたらどこが雇うのか?と。
この年齢までくるともはや東大卒でも役にたつわけがない。
経歴重視も最早凄まじい程の経歴格差がある。

昔、私もあまり詳しくないけど日本には「たたき上げ」という言葉があったらしいが今はもうないわけでしょう。

こういう40超えとかの問題、実はそうじゃないという事がわかってきた。

例えば、最初から「家事手伝い」「ニート」「無職者」まあいわゆるこの部類に若いうちから入る人がいるわけだよ。
これらの言葉に所属する位置にいる人は15歳後半から。
高校中退、中卒の人間はこれらに位置する数字が凄く高い・

若いからなんとでもなる、という人もいるかもだけど実際はそうじゃないみたいだ。
今はもう中卒の場合その時点で仕事がない。
真面目に働こうにも最初から3Kということになる。
そして、なによりこれは昔からだと思うけど、友人は高校にいってるわけで。
会う人の人数が少ないわけです。
問題は社会の階層や構造や政治がアレなので最初にこうなると今の時代はぬけれなくなるということだ。
ニートとか笑ってるうちはまだ余裕があるわけだが、まわりが25歳にもなればもうコミュニティにすら参加できない。

で、ろくに社会経験もないまま真面目に働こうにも制限がかかっていき、人間関係も希薄に。
そりゃー、、、、おれおれ詐欺が流行るのもわからんでもない(よくないけどね)

極論を言えば犯罪者ですら40超えで悪の履歴書が必要なわけでしょ?
40超えてリストラされて路頭に迷ってるリーマンが犯罪をしようにもコネクションもないし、せいぜい都合よくつかわれて逮捕要員なわけ。
悪の道すらないという(笑)

気が付いたら悲惨な状態になり、親は死に、誰とも会話せず路頭で死ぬ、みたいな予想しかできない人が世の中凄まじく増えている。
まともに社会経験を積んでも子供なんか育てられない経済なわけで、スネップの方の絶望感たるや半端ないと思ったり。

遊んで暮らせていいね、と言われるのも凄まじくプレッシャーなんだろうな、と。
前も書いたけれど、遊べるほどの金が親にあるわけもないし。

友人というか階層やコミュニティは職場環境によって左右される。
大抵の人は職場の人間関係や職場結婚とかね。
年齢とともに友人関係は変わっていくけど、スネップはもうスタート時点から厳しいわけで。

人生に冒険ができないとか、最初から高校にいけない家庭に生まれたヤツとかもいるわけでなんだか息苦しい。

せちがらい世の中だというのがよくわかる本でした。


今日の1冊 孤立無業 玄田 有史 (著)




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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。
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