トランスの巻き数比を調べる場合、一次側をドライブする電源(普通はCR発振器)の出力抵抗によって巻き数比が変動するように見えます。これは電源の出力抵抗とトランスの一次インダクタンスが関係しあうからで、一次インダクタンスが低いのに出力抵抗が高いのは誤差の原因になります。
これを解決するには出力抵抗の思い切り低いCR発振器が有れば良いのですが、本機はCR発振回路の後ろに電力増幅器がついていて、出力を10V(最大)にして負荷を4Ωまで下げられます。3Ωにするとシャットダウンします。つまり25Wの出力があるわけです。
この発振器を使い周波数を十分高くすればトランスの一次インダクタンスが小さい場合でも不都合は無いので便利に使っています。
ジェネラルラジオ社からは出力インピーダンスを高いほうからごく低いほうまで変えられる発振器が出ていますが、トランスやチョークを測るとき必要なものでしょう。
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