本と映画の日々  そして、ゆめのつづき

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第三回本屋大賞 “映像では絶対に見せられない。”小説の面白さ

2006年03月05日 | 
映画 「陽気なギャングが地球を回す」


第三回本屋大賞
ノミネート作品(一次投票通過11作)※五十音順
大賞発表は4月5日ですが、

いつもの癖で、大賞の予想をして見ました。
本命◎
対抗○

 『県庁の星』            桂望実(小学館)
 『告白』               町田康(中央公論新社)
○『サウスバウンド』        奥田英朗(角川書店)
○『さくら』              西加奈子(小学館)
○『死神の精度』          伊坂幸太郎(文藝春秋)
 『その日のまえに』        重松清(文藝春秋)
 『東京タワー
  オカンとボクと、時々、オトン』  リリー・フランキー(扶桑社)
 『ナラタージュ』           島本理生(角川書店)
◎『魔王』               伊坂幸太郎(講談社)
 『ベルカ、吠えないのか?』     古川日出男(文藝春秋)
 『容疑者Xの献身』         東 野圭吾(文藝春秋)

 
 2003年度 第一回の本屋大賞 『博士の愛した数式』 小川洋子
 2004年度 第二回の本屋大賞 『夜のピクニック』  恩田 陸

 この二作が本屋大賞の傾向性を示したと思う。
 
①二人とも本好きにはかなり知られていたが、
 一般的なベストセラー作家とまでは、いっていなかった。
     ・・・伊坂幸太郎もしかり

②そして、女性作家、(女性的ニュアンスの分かる作家)
  ・・・伊坂幸太郎 軟弱な感じで、母性をくすぐる。
            
③いつ賞を取ってもおかしくないのに
  まだ大きな賞(直木賞とか・・・)に無縁だった。・・・伊坂幸太郎

以上の条件をみたしているので、本命は、
伊坂 幸太郎 (いさか こうたろう)

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒。
1996年、『悪党たちが目にしみる』で
第13回サントリーミステリー大賞に佳作入選後、
2000年『オーデュボンの祈り』で
第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューする。
清冽な感姓とパズル的な構成が解け合った独自の作風を開拓し、
第4長編『重力ピエロ』は大好評を博した。
他の著作に『ラッシュライフ』『陽気なギャングが地球を回す』がある。

2004年 『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞を受賞
短篇『死神の精度』で日本推理作家協会賞短篇部門を受賞


WEB 本の雑誌「作家の読書道」より
http://www.webdokusho.com/rensai/sakka/michi31.html

伊坂幸太郎インタビュー
「佐藤哲也さんの『イラハイ』、最高です。-中略-
(冒険が始まったので、ウーサンは走った)っていう、
そういう表現だけで幸せな気持ちになります。
すごく小説的でしょう? 
映像では絶対に見せられない。
小説を読む喜びってこういうことなのかなって気づきました。」

“映像では絶対に見せられない。”

・・・これには納得です。
映像が浮かぶように文章にする、というのが、
文章作法のイロハだと思っていたのに・・・

目から鱗が落ちた・・・。

私的には『陽気なギャングが地球を回す』が、
伊坂作品の中ではベストだ。
映画化されるので、映像化できえないエッセンスをいかにして
映像化するか・・・「棒たおし」前田哲監督のセンスの
見せ所だ。

『アヒルと鴨のコインロッカー』も良かった。
なぜ、本屋を襲撃して広辞苑を盗むのか・・・・
これは、映像化は、かなり難しい・・・・。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
発表が楽しみですね♪ (ぱち)
2006-03-06 22:16:40
トラックバックありがとうございました。

伊坂さんのアンテナって、

誰でも受け取れる位置で、

ちょっとずらした大きな驚きを見つけてくる。そんな風に思っています。

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トラックバック&訪問ありがとうございます♪ (金魚)
2006-03-07 23:09:50
発表は4月ですよね?大好きな伊坂幸太郎さんや奥田英朗さんがノミネートされているので、楽しみにしてます(^-^)/
返信する
<金魚さん (hito2km)
2006-03-09 12:58:55
コメント有難うございます。

奥田英朗は、クライムノベルが

おもしろい。「邪魔」「最悪」



伊坂幸太郎「重力ピエロ」も不思議な小説でした。



謎のグラフィティアートと遺伝子と、放火・・

三題噺し・・・



なぜ タイトルが「重力ピエロ」なのかは、

いまでもわからない・・。
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