折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

カタツムリにはなれない

2024年05月21日 | 

植木鉢のバラ




郵便受けに地区の消防署からのチラシが入っていました。チラシの見出しは「南海トラフ巨大地震から生き延びる!」。内容は「消防署員がご自宅を訪問します。巨大地震から命を守るため、各家庭の『戸別訪問』を実施させていただきます。」と。さっと読んだだけでは何だか怪しげな気もする文言です。それでも訪問日が記載されていたのでその日は気にしていると、家からすぐの道路に大きな消防車が止まり消防隊員風の制服を着た数人が散らばって行き、しばらくするとわが家にも。怪しい人も「消防署の方から来ました・・・」と言うようですが、消防車で来られれば多分大丈夫。

戸別訪問の目的は・家庭の防災対策を聞き取り、必要な防災対策の提案なのだそうです。
・寝室に背の高い家具を置いていませんか?
・火災報知機、消火器はありますか?
・家具の転倒防止対策をされていますか?
私は寝室にはソファが1つあるだけですし、その他の質問もOKでした。が、消火器の消費期限が切れていたので買い直さねばとは思いました。

質問などは簡単に終わり「読んで参考にしてください」と袋入りのパンフレットをいただきました。お役所のパンフレットなんて面白くないと思いながらパラパラ見ていたら、エッ!???と座り直して見直すことになりました。
地図に色分けされた「液状化可能性大」の赤塗りの場所にわが家は入っているのです。震度予測も「震度6強」。

昭和19年(1944年12月)の東南海地震はマグニチュード7・9と言われていますが、今私が住んでいる場所に当時も住んでいた両親からも地震による被害は聞いた事がありません。名古屋城につながる台地ですし、縄文時代の住居跡や小さな古墳、江戸時代から現代までの暮らしの色々が地下に埋まっている場所です。「お城を造るくらいしっかりした場所だ」と言われてきたのに、今になって液状化の危険・・・と言われたって・・・。築40年の古びてきた木造家屋とはいえ大切な終の棲家と思っている家です。カタツムリのように家を背負って安全な場所へ移動するなんてできません。取り壊して作り直すほどの余裕もないですし・・・出来るのは地震が来ないことを祈ることくらい。他には何も思いつかないのも困ったことです。



カタツムリは見かけないけど庭のアジサイ 5/20


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