河童の茶屋

雑音に惑わされず
余計なことを考えず…日々、これ好日と信じて…
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第40弾・闇の航海

2006年06月16日 11時14分28秒 | Weblog

    こんな日は・・・さすがに憂鬱になります。
    暗黒が深ければ深いほど、夜明けが美しい・・・という。
    煩悩が深ければ深いほど、悟りの道にたどり着くという。
    
    親鸞は説く。『悪人正機(しょうき)』・・・阿弥陀仏の本願なり・・・と。
    『正機』とは、仏の教えを正しき受けることの出来る人間の機根・・・
    資質・能力・・・である。この機根は全ての人間に、生まれながらにして
    平等に備わっているというのが・・・仏教の人間観です。

    皇室仏教に始まった仏教が貴族仏教・武家仏教に・・・と推移広がったが、
    一番救わなければならない一般市民には届かなかった。
    親鸞はこの状況を嘆き、『悪人正機』を説き、百姓・町民・女郎にいたる
    まで・・・救おうと考えた。

    浄土宗(法然開祖)・・・浄土真宗(親鸞)・・・時宗(一遍上人)と引き継がれ、
    全国通津浦々まで広まっていったのです。