現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第120回:フィクション

2017-02-26 07:22:02 | 日記

「小池百合子都知事は東京都だけでなく、首都圏との交流を深め、その経済圏が機能し始めたら被災地との経済交流を深めたらいい。凄い経済圏ができる。これに刺激されて大阪を中心にして関西だけでなく西日本経済圏が出来上がると思うよ」

「Nさんは確実な東日本経済圏と西日本経済圏をどうしたらつくれるか精度の高いプランが有るんだよね」

「もちろん、聞かれればすべて話すよ。日本政府が音頭が取れないからね」

「頼むよ、今の日本の国は希望の道が無いからね。日本国民は将来に不安を抱きながら生きている」

 Nは仲間のこの言葉を聞いてフーと大きくため息をついた。

「今小池都知事には東京都だけでなく日本の将来が肩にかかっているよ」

 Nは仲間を見る。

「そうだなあ・・・・・・・」

「東京都から経済成長をというスローガンをつくろう」

「そうだ、経済成長をしないと東京も日本も将来がない」

 Nはまた仲間を見てため息をついた。 

 

 


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第119回:フィクション

2017-02-23 04:59:06 | 日記

「Nさん、小池百合子都知事もなんとか落ち着いて歩きはじめたよ。良かったね」

 Nの仲間がNにこう言って微笑んだ。

「喜ぶのはまだ早い」

「そうだよ、まわりの敵は反撃のチャンスを伺っているのだ」

 仲間が釘を刺すようにこう言う。

「豊洲市場移転問題の道筋をつけたら、小池都知事は東京都の防災計画を都民に説明をして欲しい。大災害は小池都知事の最大の的なのだ。それにテロ対策も都民に説明しなければならない」

 Nは仲間を見る。

「本当だ。羽田空港であのマレーシア・クアラルンプール空港のような事件が起きたら日本の信用は地に落ちる」

「そうだそうだ」

 みんなあの事件のような事が起きない事を願っているのだ。

「世界のユリコ・コイケにしてあげないと」

 Nはこう言って仲間を見た。


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第118回:フィクション

2017-02-21 05:22:00 | 日記

「今から小池都知事は何をやらなければいけないのNさん」

 Nの仲間がNを見た。

「うん、東京ネットワークをつくって欲しい」

「何それ」

 Nの仲間は驚いたようにNを見る。

「前にも言ったろう。過疎に悩む県や高齢化に悩む県と東京都はネットワークを構築するのだ。そして米野菜の自家売り、水産物の自家売りをするのだ。前にも言った通り日本の米は美味しいが高すぎる。漁業は衰退の一途を辿っている。これでは日本の根幹が腐ってしまう。本当は国がやらなければいけないのだが、重い腰はあがらない。情けないかぎりだ」

 Nのこの言葉に、

「成功すれば小池東京都知事は日本を救った救世主として長く語り伝えられるだろう」

 こう言うのだった。

「Nさんは頭に描いているプランを小池都知事に教えるつもりはあるんだよね」

「もちろん、東京には限りない未来があるんだから」

 Nは仲間を見て微笑んだ。

 


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第117回:フィクション

2017-02-19 04:21:57 | 日記

「石原慎太郎元知事を百条委員会に呼ぶ事は大賛成だが、あの人の心とカラダがそれに耐えられるかどうかを判断しないと、下手をすれば命を落とす可能性がある。リンチ(私刑)であってはならないからなあ」

 Nはこう言って仲間を見た。

「ホントだなあ。よぼよぼして老いが目立つ。だが責任は免れないよNさん」

「そりゃあそうだ。ただ、あのよぼよぼした足取りとおぼつかない喋りで厳しい百条委員会での答弁ができるかな。医師の判断必要だ。」

 Nはため息をついた。

「なにしろ世界の憧れ東京の築地市場の移転だからなあ。ヒ素やシアン化合物が出てくるような場所に移転はできないよ」

 こうも付け加える。

「小池さんも前任者のケツ拭きで本当に大変だが頑張ってもらわないとなあ」

「そういう事」

「世界がこの件に関して注目しているからなあ」

 Nとその仲間は顔を見合わせる。


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第116回:フィクション

2017-02-17 01:46:36 | 日記

「石原慎太郎さんはもう限界だ。参考人招致で事を説明する能力も体力もない。無理をさせれば命を落とす。君たちはどう思う」

 Nは仲間を見た。

「一応はやってもらわないと」

 仲間のひとりがこう言った。

「のらりくらりとかわして時間が過ぎるだけのような気がする」

 別の仲間が口を開く。

「小池都知事には明日に向かって歩いてもらって対策を考えてもらったほうがいい。石原慎太郎元都知事の責任は免れないが、あの老いの目立つ心と体では『ヤブをつついても何も出てこない』これが関の山だ。後の世の人に『時代の寵児石原慎太郎の最後は哀れだった』こう言われてもしようがない」

 Nはまた仲間を見る。

「小池都知事には東京と過疎地の県を結ぶ新しい経済圏をつくってもらおう。石原慎太郎氏は『小池百合子氏には総理は無理』こう言うが、都知事でこんな禍根を残した人に言われたくないよなあ」

 仲間の一人が力強くこう言った。