現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第101回:フィクション

2017-02-01 02:43:25 | 日記

「向かうところ敵なしの小池百合子東京都知事だが、Nさんが昨日言ったようにテロリストは最大の敵だよね。他にNさん小池百合子東京都知事の敵はいるの」

「いるよ、恐ろしい敵が」

「だれそれ」

「ビッグ・モンスターだ」

 Nの仲間はNを見つめた。

「ゴジラ??????」

「まさか」

「じゃあ何」

 みんなまたNの顔を見る。

「大災害だ」

 Nは仲間の顔を見た。

「なるほど」

 仲間は感心している。

「東京が壊滅的打撃を受けるほどの大災害が来たらどうする。常日頃から大災害に対しての対策を都民に示しておかないと」

 Nはこう言ってためいきをついた。