現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第112回:フィクション

2017-02-13 04:45:47 | 日記

「日本はいつまでたっても日本創生ができないなあ」

 Nは自分に言い聞かすようにこう言った。

「首都圏は栄えているんだけどねえ」

 Nの仲間が口を開く。

「それなんだよ。今画期的な事が日本でできるのは小池百合子東京都知事だけだよなあ。小池都知事にがんばってもらって、首都圏から日本創生を目指すか」

「具体的にはNさん・・・・・。語ってよ」

「今世界各国から日本は『日本は難民移民を絶対に受け入れない』こう非難を浴びている。この人達を首都圏に受け入れて『農業』『加工食品工場』この現場で働いてもらうんだ」

「それはいい考えだ。でも日本の国は首都圏ばかり栄える事になって格差が広がらないか」

「関西圏はまた関西圏創生のアイデアがある。聞いてくれたらあっという間に関西創生いや西日本創生ができるんだ。おれには長年温めたアイデアがあるんだ」

「小池百合子都知事なら必ず首都圏創生ができる」

 Nの鼻息は荒い。