現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第115回:フィクション

2017-02-16 03:37:38 | 日記

「東京は日に日に発展していく。しかし地方の衰退は止まらない。国に地方の創生を期待しても無理なようだ。昨日も言った通り小池百合子東京都知事に期待するか。過疎に悩む地方との連携それと関西圏との連携これができれば日本の地方は蘇る」

 Nは力強くこう言った。

「小池都知事にできるかな」

「必ずできる。その方法はオレが知っているので責任持って教える」

 Nとその仲間は東京や日本の地方創生について熱っぽく語る。

「小池都知事は東京の財界と関西の財界を集めて話をした方がいい。それと過疎で苦しむ地方自治体とも」

「応じてくれるかなあ」

『日本の将来のためだ」

 Nは仲間を眼光鋭く見た。

「小池百合子都知事なら必ずできる」

 Nは自分に言い聞かすように力説するのだった。

Nは今年中に日本の地方に創生の息吹が吹かないと日本の将来が危うい事を誰よりも知っているのだ。