現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第102回:フィクション

2017-02-02 06:44:57 | 日記

「小池百合子東京都知事は支持者をもっともっと増やさなくてはいけない」

 Nはこう言って仲間を見た。

「東京にはいっぱいいるよ」

「東京だけでは不十分だ。日本全国、いや世界各国に支持者を増やさないと」

「将来総理になるための布石だよね」

「それもあるけど、世界の主要都市のネットワークをつくるためだ」

 Nはまた仲間を見る。

「大都市連合だ」

「国とはまた別組織かい」

「そう・・・」

 Nは

「国会議員に小池党に参加する人はいないかな」

「いるんじゃないの」

 Nは仲間を見てニヤリと笑った。