現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第113回:フィクション

2017-02-14 01:49:46 | 日記

「小池百合子都知事が天下を取るにはどうすればいいのNさん」

「おれにいいアイデアが有る」

「教えてよ」

「うん」

 Nは小池百合子が日本のトップになる方法を語り始めた。

「全国の地方自治体で小池都知事と馬が合いそうな首長と友好都市提携をするのだ。例えば宮城県。ここに首都圏が必要とする製品を作る工場を建てるのだ。宮城県は潤うと思うよ。なるべく過疎地がいい。小池都知事の考えに賛同して動いてくれる首長は多いと思うよ」

 Nはニヤリと笑った。

「東京ネットワークかい」

「そうだ」

 みんなNのアイデアに驚嘆するのだった。

「小池百合子氏の天下が取れる道が見えてきたなNさん」

 Nはまたニヤリと笑った。