現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第106回:フィクション

2017-02-07 04:02:49 | 日記

「Nさん、小池都知事は今後どんな戦略を立てたらいいの」

「べらべらと言うわけにはいかないだろう」

「教えてよ。Nさんの凄さは世界中に伝わっているんだから」

「おだてても何も出ない」

 みんな大笑いをした。

「まず大阪との連携だ。維新の会といい関係をもって大阪の天下の台所復活を手伝う。そしてその次は・・・・」

「その次はなに」

 Nはため息を付いて、

「日本の政令指定都市の腐った膿を全部出す」

 こう言うのだった。

「特にどの都市なの」

「おれの故郷広島」

「なるほど、あそこも難しいもんねえ」

 小池百合子氏への期待は大きい。