濃飛樹脂軌道

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急速充電器の大出力化と受電電圧の絡み。

2018-06-18 16:26:38 | 電気自動車
EV(電気自動車)乗りならご存知の通り、現在のCHAdeMO規格EV急速充電器は最大出力50kWです。
i-MiEVなら15分で80%充電できますが、リーフは初期型でも30分で80%、現行型は大容量化に伴い30分で60%程度。
日産三菱で開発中の新型軽EVも電池の大容量化が考えられます…i-MiEVやMINICAB-MiEVに搭載された東芝SCiBも次世代型チタンニオブ化合物になると容量が3倍になると想定されます。

すでにチャデモ協議会が想定した限界を超えそうです…それだけ電池容量が拡大され充電器の性能が時代遅れになりつつあります。
当のチャデモ協議会も対策として高出力150kWクラスの急速充電器を試作し、多くのEVで実験を行っているとのこと。

単純に充電電流を2倍にしているだけですが、比例して威力は倍なので納得です。
たぶん今後はこのタイプの充電器が高速道路や道の駅など混雑する充電スポットに現れていくでしょう。
こうなると今度は変電所の受電能力が問題に。現在200V受電している充電器の電圧を400V級へ変更するか、6kV高圧電気を充電器の近くに置くことも考えられます。
電圧を高くすれば配線が細くとも電圧降下や抵抗損失等は少なく工事費も低減できます。
自身高圧電気設備保守点検を生業とするため今から想定していますが…近い将来高圧受電設備(キュービクル)一体型充電器も出るかもしれません。
低圧で受電している充電器は規定により出力44kW以下。将来の大容量電池搭載EVに対応しづらいです。
そこでメーカーも高圧受電キュービクルと一体になった急速充電器を開発することで省スペース化を図ると考えました。
コンビニ用の高圧受電キュービクル(75kW前後)が省スペース化に成功しているから100kWまでなら難しくないと思います。
設置場所は日産・三菱ディーラー、高速道路SA/PA、道の駅、コンビニなど、現在混雑する充電スポットが候補になります。
高価な設備なので普及には4~5年かかるかもしれません…しかしそれが現れた暁には電気自動車が一気に普及する可能性も出てきます…軽自動車EVで300km以上走れたら多分爆発的に売れるでしょう!

新たな可能性のある新型充電器には期待しています。