前回のブログ記事 【 2024年アメリカ皆既日食遠征(その3) 】からの続きです。
ダラスに到着したのは皆既日食前日の4月7日(日)の8時過ぎ。その日のうちに観望場所の下見をしたことは前回のブログ記事に書いたとおりです。
羽田からダラスまで11時間半という長時間の飛行と到着したその日のうちに下見までしたのでとても眠く、ホテルに戻ってから2時間ほど仮眠し21時半に目覚めました。窓から外を見ると道路が濡れています。仮眠中に雨が少し降ったようです。
明日4月8日(月)の日食本番を控え、持参した望遠鏡の仮組み立てを行い24時に就寝。
深夜2時半ごろ、雷鳴と強い雨音で目が覚めました。雨粒が強風で窓に打ちつけられ、まるで嵐でした。耳栓をしてベッドに戻りました。

4月8日7時半に起床し8階のベランダから撮影。明け方の嵐はまるでなかったかのようです。
出かける支度をし再び外の様子を見ると、

あらら、完全な曇りに変わっていました。9時40分に撮影。
治安と天候を考慮し宿泊ホテルの駐車場で皆既日食を見ることに決めました。まさみさんと合流し駐車場まで歩いていきます。
駐車場には既に100人以上の観客が集まっていました。駐車場は結構広いので、場所取りは自由です。

望遠鏡を組立てている私です。まさみさんが動画からキャプチャーした静止画を提供してくれました。
欠け始めるまでまだ時間の余裕があると思っていたところ、まさみさんから「もう欠け始めているようですよ」という声が。
そんな馬鹿な! 私も確認すると、もう既に半分以上も欠けています。ヒェ〜(泣)
そうです。1時間も間違えていました。(なぜそんな単純な間違いをしたか、その理由は後述)
急いで、焦って、望遠鏡を組立てます。皆既の8分ほど前に組立て完了。(汗)

13時35分、皆既が始まる6分前の撮影です。薄い雲が太陽面を通過しています。画像は天頂方向を上にしています。

カルフォルニアから来たという4人のファミリーが望遠鏡で見たいというので、お見せしています。遠くの街路灯が夕方と勘違いして一斉に点灯しています。近くの街路灯も皆既開始直前に一斉点灯。
さあ、いよいよ13時40分57秒に皆既開始です。しかし、直前に雲に覆われてしまい太陽方向が全く見えません。

皆既開始の4秒後の13時41分01秒に北東方向を撮影。
まだ太陽の方向には厚い雲があって見えないため、朝焼け夕焼け模様を撮影しましたが今回はあまり赤くなりません。

皆既開始の49秒後の13時41分46秒に撮影。そろそろ雲間から見えそうな気配。
皆既の中心時間をすぎた13時42分頃に雲の切れ目からコロナをまとった黒い太陽が見え始めました。周囲から凄い歓声がわきあがります。
さあ、撮影しようとして「あれ?カメラのファインダー画面に太陽が見えないぞ? ファミリーに見せた時にズレた?」とブツブツ言いながら微動装置で導入を試みましたが導入できません。
望遠鏡で撮影することを諦め、裸眼で楽しむことに。時々スマホで撮影も。

皆既開始2分49秒後の13時43分46秒に撮影。右下は金星です。
13時43分55秒に皆既終了。

13時44分00秒に撮影。雲間のダイヤモンドリングです。大勢の観客から拍手が湧き上がりました。トラブルがあったものの1分ほど裸眼で皆既日食を見ることができました。
望遠鏡で撮影や眼視観察もできなかった理由、もうお分かりですね。そうです、太陽用の減光フィルターを皆既直前に外し忘れていたからです。
皆既日食遠征9回目にして考えられない初歩的ミスをしてしまいました。(泣)
時間を1時間遅く間違えて焦っていたことも一つの要因でしょうね。
とはいえ、裸眼で全方位のコロナと赤く光るプロミネンスも確認できました。

皆既終了後、お隣で日食を見ていた人に撮影してもらいました。
皆既中に望遠鏡で見ることができないという失敗をしたせいで、私の顔がこわばっています。(笑)
望遠鏡を分解し、ホテルに戻り各自の部屋で少し休憩。
日食が始まる9時過ぎには曇天で皆既日食を見るのは絶望的とも思えただけに、皆既日食が見えたお祝いに2人でテキサスステーキを食べるため出かけることにしました。
ところで、なぜ時刻を1時間も間違えてしまったのか。
その原因は私が使っている SkySafari というアプリにありました。11月上旬から3月中旬までダラスは世界時から6時間遅れで日本からは15時間遅れています。アメリカは3月中旬からサマータイム制を実施しているため、ダラスは世界時から5時間遅れで日本からは14時間遅れとなります。
ところが、SkySafari でダラスの位置に設定すると4月であっても世界時から6時間遅れという表示になったため、手動で5時間遅れに修正。表示は6時間遅れであっても、日付によってサマータイムの自動補正をして実際は5時間遅れということを帰国してから確認しました。余計な手動補正してしまったことから1時間の間違いをしてしまったというお粗末でした。
ブログ記事 【 2024年アメリカ皆既日食遠征(その5) 】に続きます。
ダラスに到着したのは皆既日食前日の4月7日(日)の8時過ぎ。その日のうちに観望場所の下見をしたことは前回のブログ記事に書いたとおりです。
羽田からダラスまで11時間半という長時間の飛行と到着したその日のうちに下見までしたのでとても眠く、ホテルに戻ってから2時間ほど仮眠し21時半に目覚めました。窓から外を見ると道路が濡れています。仮眠中に雨が少し降ったようです。
明日4月8日(月)の日食本番を控え、持参した望遠鏡の仮組み立てを行い24時に就寝。
深夜2時半ごろ、雷鳴と強い雨音で目が覚めました。雨粒が強風で窓に打ちつけられ、まるで嵐でした。耳栓をしてベッドに戻りました。

4月8日7時半に起床し8階のベランダから撮影。明け方の嵐はまるでなかったかのようです。
出かける支度をし再び外の様子を見ると、

あらら、完全な曇りに変わっていました。9時40分に撮影。
治安と天候を考慮し宿泊ホテルの駐車場で皆既日食を見ることに決めました。まさみさんと合流し駐車場まで歩いていきます。
駐車場には既に100人以上の観客が集まっていました。駐車場は結構広いので、場所取りは自由です。

望遠鏡を組立てている私です。まさみさんが動画からキャプチャーした静止画を提供してくれました。
欠け始めるまでまだ時間の余裕があると思っていたところ、まさみさんから「もう欠け始めているようですよ」という声が。
そんな馬鹿な! 私も確認すると、もう既に半分以上も欠けています。ヒェ〜(泣)
そうです。1時間も間違えていました。(なぜそんな単純な間違いをしたか、その理由は後述)
急いで、焦って、望遠鏡を組立てます。皆既の8分ほど前に組立て完了。(汗)

13時35分、皆既が始まる6分前の撮影です。薄い雲が太陽面を通過しています。画像は天頂方向を上にしています。

カルフォルニアから来たという4人のファミリーが望遠鏡で見たいというので、お見せしています。遠くの街路灯が夕方と勘違いして一斉に点灯しています。近くの街路灯も皆既開始直前に一斉点灯。
さあ、いよいよ13時40分57秒に皆既開始です。しかし、直前に雲に覆われてしまい太陽方向が全く見えません。

皆既開始の4秒後の13時41分01秒に北東方向を撮影。
まだ太陽の方向には厚い雲があって見えないため、朝焼け夕焼け模様を撮影しましたが今回はあまり赤くなりません。

皆既開始の49秒後の13時41分46秒に撮影。そろそろ雲間から見えそうな気配。
皆既の中心時間をすぎた13時42分頃に雲の切れ目からコロナをまとった黒い太陽が見え始めました。周囲から凄い歓声がわきあがります。
さあ、撮影しようとして「あれ?カメラのファインダー画面に太陽が見えないぞ? ファミリーに見せた時にズレた?」とブツブツ言いながら微動装置で導入を試みましたが導入できません。
望遠鏡で撮影することを諦め、裸眼で楽しむことに。時々スマホで撮影も。

皆既開始2分49秒後の13時43分46秒に撮影。右下は金星です。
13時43分55秒に皆既終了。

13時44分00秒に撮影。雲間のダイヤモンドリングです。大勢の観客から拍手が湧き上がりました。トラブルがあったものの1分ほど裸眼で皆既日食を見ることができました。
望遠鏡で撮影や眼視観察もできなかった理由、もうお分かりですね。そうです、太陽用の減光フィルターを皆既直前に外し忘れていたからです。
皆既日食遠征9回目にして考えられない初歩的ミスをしてしまいました。(泣)
時間を1時間遅く間違えて焦っていたことも一つの要因でしょうね。
とはいえ、裸眼で全方位のコロナと赤く光るプロミネンスも確認できました。

皆既終了後、お隣で日食を見ていた人に撮影してもらいました。
皆既中に望遠鏡で見ることができないという失敗をしたせいで、私の顔がこわばっています。(笑)
望遠鏡を分解し、ホテルに戻り各自の部屋で少し休憩。
日食が始まる9時過ぎには曇天で皆既日食を見るのは絶望的とも思えただけに、皆既日食が見えたお祝いに2人でテキサスステーキを食べるため出かけることにしました。
ところで、なぜ時刻を1時間も間違えてしまったのか。
その原因は私が使っている SkySafari というアプリにありました。11月上旬から3月中旬までダラスは世界時から6時間遅れで日本からは15時間遅れています。アメリカは3月中旬からサマータイム制を実施しているため、ダラスは世界時から5時間遅れで日本からは14時間遅れとなります。
ところが、SkySafari でダラスの位置に設定すると4月であっても世界時から6時間遅れという表示になったため、手動で5時間遅れに修正。表示は6時間遅れであっても、日付によってサマータイムの自動補正をして実際は5時間遅れということを帰国してから確認しました。余計な手動補正してしまったことから1時間の間違いをしてしまったというお粗末でした。
ブログ記事 【 2024年アメリカ皆既日食遠征(その5) 】に続きます。
私もダラスで皆既日食を撮影しましたが、晴れて良かったですね。
当日朝まで北へ移動しようかと悩んでいましたが、とどまって正解でした。
私も移動するかどうか悩んでいました。
結果オーライでした。(笑)
お互い、見ることができラッキーでしたね。
youtubeで「LAフォトときどき」で検索していただければ、トップページで当日の動画を参照できますので、お時間あるときにご参照してみてください。
Youtube拝見しました。
皆既日食の雰囲気がよく出ている動画だと思います。記念になりますね。
私のいる場所(ダラスフォトワース空港Cターミナル付近)よりも雲が少なくてラッキーでした。
今回のYoutubeは良い記念になりました。
第一接触から第二接触までは雲が流れてきて時々太陽が雲で覆われる事もありましたが、皆既日食が始まる前から晴れ間が広がってしっかり撮影できたので良かったです。
2017年にはオレゴン州セーラムでも撮影していたので、私のチャンネル内「北米横断皆既日食2017 オレゴン州セーラムでの皆既日食撮影初体験記録!Preparing for a 2024 Total Solar Eclipse (2017 review)」もお時間あるときにでも参照してみてください。
LAフォトときどきさんが制作されたYoutubeを拝見しました。
なんと、私の知人が乾杯シーンに写っていることを発見。
世間は狭いですね。
>世間は狭いですね。
それはビックリです。
次回はスペインですかね(笑