私が住む札幌の住宅街でM57(こと座リング星雲、こと座ドーナツ星雲)がどのように見えるか2024年9月3日(火)の夜に検証してみました。
札幌の日の入りは18時06分。日の入り少し前に自宅屋上のスライディングルーフ(開閉式屋根)を開け、口径40cm反射望遠鏡を外気に慣らします。
市民薄明が終わった直後の18時48分に望遠鏡をM57に向けました。太陽高度はマイナス7.5度と空はかなり明るいものの、口径40cm反射100倍でM57の穴の開いた様子が見えました。口径15cm屈折60倍だと空が明るすぎてM57の存在のみ確認できました。
18時55分に口径15cm屈折60倍でもM57の穴がようやく確認できました。この時の太陽高度はマイナス8.8度。
30分ほど経過後まだ薄明中ですが、スマホを使いM57をコリメート法で撮影してみます。コリメート法というのは接眼鏡を覗く眼の代わりに撮影カメラを当てがい撮影するお手軽な撮影法です。

15等級あるいは16等級といわれるM57の中心星がスマホでも写せました。写野は0.13度×0.13度ほどです。
口径40cmF10反射望遠鏡+スカイグローフィルター+XW20mm接眼鏡+スマホ(Galaxy SC-54A)を使い2024年9月3日19時29分にコリメート撮影。露出10秒、感度ISO3200、合成焦点距離14,000mm相当、撮影時の太陽高度はマイナス14.5度。
なお、2021年まで古いガラケー「ガラパゴス携帯」を13年間も使っていました。フルマニュアル撮影が可能なスマホをドコモショップで紹介され2021年3月に購入したのが現在使用中のスマホ「Galaxy SC-54A」です。オート撮影だと上手く写せない天体撮影でもマニュアル撮影だとビックリするほど良く写せることがあります。

ステラナビゲーターという天文アプリの追加恒星データUSNO-A2.0星表を参照し、M57近傍の恒星等級を小数点第2位まで小数点を省いて表示しました。
M57のすぐ東側(左側)の明るい恒星は11.76等級で口径40cm100倍だと眼視でもハッキリと見えましたが、西側(右側)の暗い恒星は16.24等級と暗く眼視では見えませんでした。
なお、天文年鑑2024年版347ページによると、M57の見かけの大きさは83×59秒角です。
市街地の空の明るさと口径40cm反射の集光力不足のため中心星を眼視では確認できません。天文薄明終了後の夜空の明るさをSQM装置で測定するとSQM値17.9でした。裸眼だと3等星の後半がようやく見える程度です。
夜空が明るい市街地ですが、口径40cmでM57を詳しく観察すると星雲が歪んだ「おむすび」のような形状もわかります。なお、色彩の違いは全く分からず単に白っぽく見えるだけで、場所による濃淡の違いが僅かに確かめられる程度です。
(以前、空の暗い場所に設置された口径100cm級の望遠鏡でM57を眼視で見る機会があり、その際にM57の色彩を僅かに感じたことがあります。)
4種類のフィルターを交換しながら見え味を確かめてみると、M57が一番見やすかったのはNBN-PVというフィルターでした。今回確かめたフィルターは他にQBP、LPS-P2、スカイグローフィルターです。
20時16分に撤収。気温は21度でした。札幌は秋の風情です。
札幌の日の入りは18時06分。日の入り少し前に自宅屋上のスライディングルーフ(開閉式屋根)を開け、口径40cm反射望遠鏡を外気に慣らします。
市民薄明が終わった直後の18時48分に望遠鏡をM57に向けました。太陽高度はマイナス7.5度と空はかなり明るいものの、口径40cm反射100倍でM57の穴の開いた様子が見えました。口径15cm屈折60倍だと空が明るすぎてM57の存在のみ確認できました。
18時55分に口径15cm屈折60倍でもM57の穴がようやく確認できました。この時の太陽高度はマイナス8.8度。
30分ほど経過後まだ薄明中ですが、スマホを使いM57をコリメート法で撮影してみます。コリメート法というのは接眼鏡を覗く眼の代わりに撮影カメラを当てがい撮影するお手軽な撮影法です。

15等級あるいは16等級といわれるM57の中心星がスマホでも写せました。写野は0.13度×0.13度ほどです。
口径40cmF10反射望遠鏡+スカイグローフィルター+XW20mm接眼鏡+スマホ(Galaxy SC-54A)を使い2024年9月3日19時29分にコリメート撮影。露出10秒、感度ISO3200、合成焦点距離14,000mm相当、撮影時の太陽高度はマイナス14.5度。
なお、2021年まで古いガラケー「ガラパゴス携帯」を13年間も使っていました。フルマニュアル撮影が可能なスマホをドコモショップで紹介され2021年3月に購入したのが現在使用中のスマホ「Galaxy SC-54A」です。オート撮影だと上手く写せない天体撮影でもマニュアル撮影だとビックリするほど良く写せることがあります。

ステラナビゲーターという天文アプリの追加恒星データUSNO-A2.0星表を参照し、M57近傍の恒星等級を小数点第2位まで小数点を省いて表示しました。
M57のすぐ東側(左側)の明るい恒星は11.76等級で口径40cm100倍だと眼視でもハッキリと見えましたが、西側(右側)の暗い恒星は16.24等級と暗く眼視では見えませんでした。
なお、天文年鑑2024年版347ページによると、M57の見かけの大きさは83×59秒角です。
市街地の空の明るさと口径40cm反射の集光力不足のため中心星を眼視では確認できません。天文薄明終了後の夜空の明るさをSQM装置で測定するとSQM値17.9でした。裸眼だと3等星の後半がようやく見える程度です。
夜空が明るい市街地ですが、口径40cmでM57を詳しく観察すると星雲が歪んだ「おむすび」のような形状もわかります。なお、色彩の違いは全く分からず単に白っぽく見えるだけで、場所による濃淡の違いが僅かに確かめられる程度です。
(以前、空の暗い場所に設置された口径100cm級の望遠鏡でM57を眼視で見る機会があり、その際にM57の色彩を僅かに感じたことがあります。)
4種類のフィルターを交換しながら見え味を確かめてみると、M57が一番見やすかったのはNBN-PVというフィルターでした。今回確かめたフィルターは他にQBP、LPS-P2、スカイグローフィルターです。
20時16分に撤収。気温は21度でした。札幌は秋の風情です。
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