イーハトーブの幽霊 (C・NOVELS) | |
内田 康夫 | |
中央公論社 |
こんばんは
竹財くんがBSプレミアムで宮沢賢治さんのお話のアニメ・実写化の番組にご出演と聞いて…
入院中にこんな本を読んだことを思い出しました。
宮沢賢治さん作ではなくて、内田泰夫さんのミステリーなんですが(浅見さんが推理するシリーズ)
病棟の本棚から(たぶん退院時に患者さんたちがおいていってくださったもの)、面白そうな本を選んできたので、浅見シリーズ初めてです。内田さん自体、初めてです
ミステリー自体は、犯人も動機もTVのサスペンスを観たようなお話で、映像が目に浮かぶようでした(笑)
さっと読めて、安心して?楽しめる感じ。
ただ、その中で、私がとても興味深く読んだのは、始めのほうの宮沢賢治に対する主人公浅見の解釈みたいなところ。
あの、「雨ニモ負ケズ」を書いた宮沢賢治さん。
イメージ的には、いい人。才能がある人。素晴らしい人。
でも、作品はちょっと暗いイメージがある。
でもでもきっと立派な人だろうと。
この内田さんは、宮沢賢治の心の暗部を想像してました。
(小説の中で、浅見さんに想像させていたんですけどね)
もうはっきり覚えてはいないのですが
私の中にすとんと落ちるような…
宮沢賢治の「雨にも負けず」がこういう気持ちで書かれているのだとしたら、彼の作品が腑に落ちると言うか。
彼は本当は…素晴らしい人で素晴らしい気持ちで「雨にも負けず」を書いたわけではないのか
頭がよくて、良すぎて、ドロドロ?した人だという解釈が、
なるほど!なるほど!と思ったんですよね~
こういう考え方があったんだ~面白いな~と。
私にとっては、この本を読んでよかった~と思える一番のツボでした。
ということで、ちょっと自分的にストンと落ちた宮沢賢治さんの作品を竹財くんのおかげで興味を持って観る機会を与えてもらった気分です
楽しみにしています。
「カウンターのふたり」は、まだまだだと思っていたら、だいぶ近づいてきましたね
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます