谷渓谷

かんちゃそ谷のさらに奥底。「ハードコアで子供達に笑顔を」FOXYUN RECORDSの提供でお送りします。

仙台駅前ゲーセン事情4~金ちゃん閉店、ホーセン閉店確定

2008-04-26 23:48:45 | Weblog
実は昨年中か平成19年度内かと言われていた仙台駅前名掛丁のゲーセン「ジョイランド金ちゃん」が4月5日に遂に閉店になった。これで名掛丁に昔からあるゲーセンはほぼ姿を消し、残ったのはZOOOP!だけとなった。

仙台のアーケード街は、駅前から西に伸びる名掛丁~中央通(クリスロード)~大町通り(マーブルロード)、そして南北に伸びる一番町となるのだが、これにより東西アーケード街に残る地元ゲーセンはプレイランドエフワンだけになってしまった。大手ではナムコランドとタイトー、ダイエーなどもあるにはあるが。

この年度末には一時は一大勢力をほこり、社長が県アミューズメント施設営業者協会の会長も努めた事があるハニュウがアミューズメント事業から撤退したりと、宮城県におけるゲーセン業界の事情はかなり厳しい状況になっている気がする。

ただしこの状況は宮城県だけという訳ではなく、全国規模でも大手メーカーがアミューズメント事業の合理化・整理に向かっていたりして、何故今なのか?という疑問が浮かんだ。

仙台の場合は、ちょうど駅前(西口)のビル群が築年数や耐震問題の問題から改築などをせまられている事もあるようで、サブプライムローン問題が発覚する前まではかなり派手に土地やビルの買収も行われていたようだ。

今年でタイトーのスペースインベーダーが30周年を迎えた。そしてこれらのビルの築年数が30~40年というのはちょうどインベーダーブームとも重なる時期なのである。

ここから先は筆者の考察なのだが、現在このインベーダーブームにのって財を成し、ビルを建てたり買ったりしてゲーム屋を営んできた社長世代が次々と引退したり亡くなったりしているようなのである。
今から思い起こすとこの現象は10年も前からあるのだが、当時のブームで稼いだ社長世代は現在60半ばから70歳が多いと感じる。大手でも定年、地元ロケーターでもそろそろ隠居しようという時期の最後が今年3月までの2007年度だったのかもしれないという事だ。そして宮城で業界を運営してきた経営者も実はタイトー出身で独立した方々が多かったようである。

ゲーセンで成功し別分野に向かった企業もあれば、ゲーセンにこだわり続け一代で終わりを告げる企業もある。これらの団塊世代より少し上の気概のある経営者世代が消えていってしまう時期なのかもしれない。そしてこの意思を継いでいける若い経営者が育っていなかったという事なのであろうか。

アミューズメント業界全体がこれからどう再起をかけていくのか、そして仙台のゲーセンはこの先どうなってしまうのか。これから先もじっくりと見守っていきたいと思います。