少し前の事になりますがせっかくなので記しておきます。
C:起動HDD-単発
D:データHDD-MIRROR2発構成
という感じで2007年に導入した HP ML115 ですが、これまで順調に稼働してきたものの遂にトラブル発生です。
起動時にRAIDBIOSにて以下の表示。
Detecting arrays ...
0 Degraded NVIDIA MIRROR 465.76G
1 Degraded NVIDIA MIRROR 465.76G
こんなメッセージが出るようになってしまいましたが、普通に動いていたので忙しさと面倒さからしばらく放置してました。
しばらくしてチェックしてみると、ミラーリングの設定をしてある2台のHDDがそれぞれ別個にOS上から認識されて、DとEになっていた。元々Dとして使っていたので普通にDだけ更新されていた状態でした。
それぞれフィジカルだと 0.0 と 0.1 としておこう。RAIDBIOS上の操作では2台が共に Degraded という表示で、再構築などは受け付けられなかった。0.1はデグレった直後の状態のままで、0.0が普通にDとして使われていた格好だ。
色々と調べてみたが、HP ML115での再構築実践の記事がこれぞ！というのが見つからず。同じくミラーで使っているDebian on LANTANKでは、HDDに異常が出ると異常が出た方のディスクが自動的に排除されて正常な方だけで運転され、そのままコマンドで再構築を試みることも出来たので、WindowsXPでもなんとかなるのでは、、、と調べるも、XP上からRAIDのコントロールをした事例が見つからなかった。
NVIDIAのMediaShieldというツールを含むnForce関係のドライバを最新にしてみてもRAIDの管理ツールは出てこない。悩んだあげくついつい更新されていない（と思われる）0.1のMBRを消してみたりしたが結局リビルドまでたどり着けなかった。とりあえず同容量のHDD買ってくる事に。
XPのログを調べると、2/23にDに不良ブロックがあるというエラーが出て、4/23にDとEの識別子が同じだというのが出ていたので、4/23にデグレったものと思われる。
> 4/23 Distributed Link Tracking Client
> D のボリューム ID はリセットされました。E の ID と重複していました: 分散リンク トラッキ ングはこの ID を使って、シェルのショートカットや OLE リンクなどのファイル リンクが何らかの理由で破損した場合に、これらのリンクを自動的に修復します。
数日してから意を決して本体を開け作業開始。データは一応NASに待避したが、0.0が最新の状態なのでそちらを外して万が一に備える。0.0を新しいHDDと交換してRAIDBIOSに入ると無事に認識＆リビルドが実行出来た。
が、MBRを消してしまった側からのリビルドのため、2時間かけて行った再構築で出来上がったのは空で未フォーマットな状態でした。ぷ。たぶん500GBで2時間くらい。出かけたのでしっかと計測した訳ではないが。
帰ってきてから念のためにRAID領域にchkdskをかけて不良ブロックの無い事を確認。これは1時間くらいか。障害が起きてデグレったまではいいけど、XPからもRAIDBIOSからも0.0が悪いのか0.1が悪いのか判然としなかったので調べた。
という事は外した旧0.0が悪いのか、、、と思ったが、その旧0.0からのデータコピーもFastcopyで2時間ほどで無事に終えてしまった。まだ旧0.0のchkdskはかけていないが、HDDそのものはどちらも悪く無いような印象。はてさてフムー。
-------------------------------------------------
FastCopy(ver1.98) start at 2009/05/10 19:55:06
<Source> E:
<DestDir> D:
<Command> 差分（サイズ・日付）
CreateFile(アクセスが拒否されました。5) : D:System Volume InformationMountPointManagerRemoteDatabase
TotalRead = 278954.8 MB
TotalWrite = 278954.8 MB
TotalFiles = 117070 (11478)
TotalTime= 9363.31 sec
TransRate= 29.79 MB/s
FileRate = 12.50 files/s
Result : (ErrFiles : 1 / ErrDirs : 0)
-------------------------------------------------
イメージコピーした方が早そうだけどRAID構成なのでなんとなく動作に不安が。Volume情報まで上書きするとやばそうだし。
結果再構築は終えたものの、どちらのHDDが原因だったんだー！？という事が判然とせずに今に至るという感じです。ううむ。
RAIDは万が一の時にデータを救える確率が上がるのはいいけど、なまじ「復旧させないといけない」という面倒くささがある。RAIDなぞ組まずに定期的にコピーした方が楽っちゃ楽なのかもしれませんが。まあ今回ので手順は追えた気がするので、今度はいつ壊れても大丈夫だぞという教訓で。
・デグレったら即チェックデスクをかけてHDDに異常があるか確認
・異常が出た方を外して新しいのと交換してRAIDBIOSからリビルド
・異常が無い場合は、、、とりあえずどっちかを予備と交換
こういう時は、いっそ完全に壊れてくれた方が原因がはっきりして気分的には楽ですね。
画像集はこちらでございます。
http://picasaweb.google.co.jp/kanchaso/090510raidrebuild#
■ <2010年9月20日追記>
1年ちょっとぶりにデグレった！
もうこれは「なんちゃってデグレ」とでも言うべき現象。
-----Windowsのエラーログ
イベントの種類: エラー
イベント ソース: PlugPlayManager
イベント カテゴリ: なし
イベント ID: 12
日付: 2010/09/20
時刻: 8:28:27
ユーザー: N/A
コンピュータ: HP-ML115
説明:
デバイス 'NVIDIA nForce RAID Device' (SCSI\Array&Ven_NVIDIA&Prod_Raid_Disk&Rev_\4&9062c49&0&110) は、最初に取り外しの準備が行われずにシステムから消滅しました。
詳細な情報は、http://go.microsoft.com/fwlink/events.asp の [ヘルプとサポート センター] を参照してください。
データ:
0000: 00 00 00 00 ....
-----おわり
まだ寝てた時間帯に勝手にアレイが抜けちゃった的なログ。
LinuxのソフトウェアRAIDでもたまにありますけど、このマシンでXPの場合はなんちゃってデグレの時に簡単に再構築出来ないという歯がゆさが～。
・とりあえず起動してミラー構成してた両玉をチェック（自動修復なし）→異常なし
・片方を予備のドライブと交換（以前デグレって外しておいたもの）
・RAIDBIOSに入って、交換した方をコンテナからDeleteして、RebuildからAddしてステータスがRebuildに
本来は外す前にDeleteした方がいいのかな。そもそも外さなくてもDelete→Rebuild→Add出来たのかも。
この辺は次回のデグレ時にやってみたいと思います。いや、なるべくやりたくないけど！
C:起動HDD-単発
D:データHDD-MIRROR2発構成
という感じで2007年に導入した HP ML115 ですが、これまで順調に稼働してきたものの遂にトラブル発生です。
起動時にRAIDBIOSにて以下の表示。
Detecting arrays ...
0 Degraded NVIDIA MIRROR 465.76G
1 Degraded NVIDIA MIRROR 465.76G
こんなメッセージが出るようになってしまいましたが、普通に動いていたので忙しさと面倒さからしばらく放置してました。
しばらくしてチェックしてみると、ミラーリングの設定をしてある2台のHDDがそれぞれ別個にOS上から認識されて、DとEになっていた。元々Dとして使っていたので普通にDだけ更新されていた状態でした。
それぞれフィジカルだと 0.0 と 0.1 としておこう。RAIDBIOS上の操作では2台が共に Degraded という表示で、再構築などは受け付けられなかった。0.1はデグレった直後の状態のままで、0.0が普通にDとして使われていた格好だ。
色々と調べてみたが、HP ML115での再構築実践の記事がこれぞ！というのが見つからず。同じくミラーで使っているDebian on LANTANKでは、HDDに異常が出ると異常が出た方のディスクが自動的に排除されて正常な方だけで運転され、そのままコマンドで再構築を試みることも出来たので、WindowsXPでもなんとかなるのでは、、、と調べるも、XP上からRAIDのコントロールをした事例が見つからなかった。
NVIDIAのMediaShieldというツールを含むnForce関係のドライバを最新にしてみてもRAIDの管理ツールは出てこない。悩んだあげくついつい更新されていない（と思われる）0.1のMBRを消してみたりしたが結局リビルドまでたどり着けなかった。とりあえず同容量のHDD買ってくる事に。
XPのログを調べると、2/23にDに不良ブロックがあるというエラーが出て、4/23にDとEの識別子が同じだというのが出ていたので、4/23にデグレったものと思われる。
> 4/23 Distributed Link Tracking Client
> D のボリューム ID はリセットされました。E の ID と重複していました: 分散リンク トラッキ ングはこの ID を使って、シェルのショートカットや OLE リンクなどのファイル リンクが何らかの理由で破損した場合に、これらのリンクを自動的に修復します。
数日してから意を決して本体を開け作業開始。データは一応NASに待避したが、0.0が最新の状態なのでそちらを外して万が一に備える。0.0を新しいHDDと交換してRAIDBIOSに入ると無事に認識＆リビルドが実行出来た。
が、MBRを消してしまった側からのリビルドのため、2時間かけて行った再構築で出来上がったのは空で未フォーマットな状態でした。ぷ。たぶん500GBで2時間くらい。出かけたのでしっかと計測した訳ではないが。
帰ってきてから念のためにRAID領域にchkdskをかけて不良ブロックの無い事を確認。これは1時間くらいか。障害が起きてデグレったまではいいけど、XPからもRAIDBIOSからも0.0が悪いのか0.1が悪いのか判然としなかったので調べた。
という事は外した旧0.0が悪いのか、、、と思ったが、その旧0.0からのデータコピーもFastcopyで2時間ほどで無事に終えてしまった。まだ旧0.0のchkdskはかけていないが、HDDそのものはどちらも悪く無いような印象。はてさてフムー。
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FastCopy(ver1.98) start at 2009/05/10 19:55:06
<Source> E:
<DestDir> D:
<Command> 差分（サイズ・日付）
CreateFile(アクセスが拒否されました。5) : D:System Volume InformationMountPointManagerRemoteDatabase
TotalRead = 278954.8 MB
TotalWrite = 278954.8 MB
TotalFiles = 117070 (11478)
TotalTime= 9363.31 sec
TransRate= 29.79 MB/s
FileRate = 12.50 files/s
Result : (ErrFiles : 1 / ErrDirs : 0)
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イメージコピーした方が早そうだけどRAID構成なのでなんとなく動作に不安が。Volume情報まで上書きするとやばそうだし。
結果再構築は終えたものの、どちらのHDDが原因だったんだー！？という事が判然とせずに今に至るという感じです。ううむ。
RAIDは万が一の時にデータを救える確率が上がるのはいいけど、なまじ「復旧させないといけない」という面倒くささがある。RAIDなぞ組まずに定期的にコピーした方が楽っちゃ楽なのかもしれませんが。まあ今回ので手順は追えた気がするので、今度はいつ壊れても大丈夫だぞという教訓で。
・デグレったら即チェックデスクをかけてHDDに異常があるか確認
・異常が出た方を外して新しいのと交換してRAIDBIOSからリビルド
・異常が無い場合は、、、とりあえずどっちかを予備と交換
こういう時は、いっそ完全に壊れてくれた方が原因がはっきりして気分的には楽ですね。
画像集はこちらでございます。
http://picasaweb.google.co.jp/kanchaso/090510raidrebuild#
■ <2010年9月20日追記>
1年ちょっとぶりにデグレった！
もうこれは「なんちゃってデグレ」とでも言うべき現象。
-----Windowsのエラーログ
イベントの種類: エラー
イベント ソース: PlugPlayManager
イベント カテゴリ: なし
イベント ID: 12
日付: 2010/09/20
時刻: 8:28:27
ユーザー: N/A
コンピュータ: HP-ML115
説明:
デバイス 'NVIDIA nForce RAID Device' (SCSI\Array&Ven_NVIDIA&Prod_Raid_Disk&Rev_\4&9062c49&0&110) は、最初に取り外しの準備が行われずにシステムから消滅しました。
詳細な情報は、http://go.microsoft.com/fwlink/events.asp の [ヘルプとサポート センター] を参照してください。
データ:
0000: 00 00 00 00 ....
-----おわり
まだ寝てた時間帯に勝手にアレイが抜けちゃった的なログ。
LinuxのソフトウェアRAIDでもたまにありますけど、このマシンでXPの場合はなんちゃってデグレの時に簡単に再構築出来ないという歯がゆさが～。
・とりあえず起動してミラー構成してた両玉をチェック（自動修復なし）→異常なし
・片方を予備のドライブと交換（以前デグレって外しておいたもの）
・RAIDBIOSに入って、交換した方をコンテナからDeleteして、RebuildからAddしてステータスがRebuildに
本来は外す前にDeleteした方がいいのかな。そもそも外さなくてもDelete→Rebuild→Add出来たのかも。
この辺は次回のデグレ時にやってみたいと思います。いや、なるべくやりたくないけど！