個人的にはIEは滅多に使わない。現在はMozillaのFirefoxをメインで使っている。
CNETで最新の
1.0に関する記事があったので記憶を掘り起こす。
初めてGUIのWebブラウザを使ったのは、1995年ごろにSGI IndyのIRIX(UNIX)か、Apple MacOS7(当時は漢字Talkだったか?)上で動いていたネットスケープだったように記憶している。IRIXはMosaicも入ってたかな。バージョンは覚えていないが2.0bとか1.8とか、その程度の段階だったと思う。当時は自分が興味を引くようなWebは数えるほどしか無かったので、必要に迫られて海外の技術系のサイトを見に行く時くらいしか使わなかったものだ。
少しするとWindows95が登場し、簡単にインターネットに接続できるようになったため、学術系や企業から爆発的に普及が始まっていった。同じ頃に仕事用としてWin95の端末が使えるようになったので、ウェブとメールやニュースが統合して使えたネットスケープの愛用が始まった。当時からIEも搭載されていたが、表示に癖があった為にほとんど使わなかったと思う。元々ネットスケープがWebブラウザの標準として地位を固めていた頃であり、ページ製作者もネットスケープで調整したページを公開しているのにIEでは表示ができないなど、当時からIEは独自の機能の優先させるような作りだった。好き好んでWebを見るような連中は、ほとんどがネットスケープを入れていた時代だった。
ネットスケープのバージョンが4.0になる頃には日本でもISDN等が普及し、一般家庭からもインターネットに接続する環境が整い始め、Windows標準のIEの利用率が上がると共に、ジオシティーズ等の簡単にWWW上に自分のページを公開できる所もあらわれて、インターネットは一般的なものとなってきた。と、共に「わざわざダウンロードに時間をかけてインストールが必要」なソフトのシェアは徐々に下がっていくのだった。それでもIEの独自機能が気に入らなかったので、ネットスケープを使い続けていた。あとはComposerと呼ばれるHTMLエディターを搭載していたのも良かった。
技術系ではまだまだシェアを有していたネットスケープも、遂にバージョン4.5~7にかけて雲行きが怪しくなって来た。色々な問題があったようだが、更新のペースが遅くなり周囲が待ち望んでいた5.0のリリースがされないままに、AOLに買収されてしまうのであった。多分この時にネットスケープは完全にシェア争いでの負けを選んでしまったのだろう。特にAOLは独自のソフトウェアだけでユーザーを囲い込むような戦法をとっていた接続業者だったので、オープンソース系の技術者には嫌われていた節があったと思う。
1年くらいはモンモンとしてネットスケープを使い続けたが、この間にWWWではIE独自の機能をちりばめたWebページが氾濫するようになり、ユーザー側もIEを使わざるを得ない状況が出来上がってしまった。完全にネットスケープ愛用者が少数派になってしまった。
その後はAOL/NetscapeとIEの間で標準化などを巡ってゴチャゴチャあった気がするが、AOLの買収時に独立したMozillaがようやく日本語化のメドもたって国内でも情報が公開されはじめた。2001年ごろにはバージョン0.9も日本語化済みで
もじら組で公開されたりして、しぶしぶIEを使っていた連中が一気に飛びついた。気がする。ワライ。
Mozillaも多機能統一環境だったために動作が重くなるなどの症状が出始めたが、そこはオープンな環境が功を奏したのかしないのか、ブラウザとメールが分離された製品が投入されて現在に至る訳でございます。
メールはBecky!を愛用しているので現在のThunderbirdは残念ながら試用くらいでしか使っていないが、HTMLエディタとブラウザとしては、Mozilla/Firefoxは手放せない環境になってます。Mozilla系がシェアを盛り返してきているからか、今ではIE独自のタグを埋め込んだWebページも減ってきているので嬉しい限りだ。
バージョンの新しいMozillaに飛びついてクラッシュするのを楽しみに?していた頃が懐かしいですわ。chmoreを消せ!。
そして最近、正式に日本版Mozillaをサポートする
Mozilla Japanも発足したりしています。
Webとブラウザの歴史については
ここが解りやすそうです。
文中の内容はあちこちで前後している可能性があります。ツッコミ歓迎かも。