ひからびろ 3.0

密かに輝くラクダとビロード、ロバ。お願いだから、ひからびてほしい。

「名」を乗り越える。

2011-11-15 | 思想

一方で「成熟」は、名を引き受けて、
名との葛藤を耐えていくことである。

他方で「変身」は、
名の枠組みから少なくとも半歩離れて、
自分のイメージが変わるたびに
その都度のイメージを肯定することである。

(宇野常寛+千葉雅也《対談》「成熟から変身へ」より)



たとえば「同志社大学の学部生」とか。
たとえば「23歳の男」とか。
たとえば「関西人」とか。

ぼくらはいろんな「名前」を持ってる。
それは自分から進んで獲得したものもあれば、
いつの間にか、勝手に持ってたものもある。
(「○○の息子/娘」なんてのは自分で選び取ったものじゃない)

反抗期は「名との葛藤」に耐えられなくて、
それに抵抗してごまかそうとすること。
そういう「ごまかし」をしなくなる過程は、
言い換えるなら「成熟」ということ。

ごまかしをしないで
「名」を乗り越える方法。
それが「変身」なのかも。

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