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ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

第77期名人戦第3局 最大級に難解な終盤

2019-05-09 09:28:00 | 将棋
 久しぶりに将棋のこと書きたいと思った、昨日の名人戦第3局。
 家に帰ってきたのが20:55くらいで、本当に最後のクライマックスを見られただけですが、その十数手だけでも相当濃密でしたね。
 佐藤名人が▲8五桂と指してしまったのを見て、10年くらい前の羽生ー三浦の名人戦の、みうみうが次の手を指せずに投了、の将棋を思い出しました。ぎりぎりの終盤を、脳みそに汗をかいて読んでいるからこそ、エアポケットが生じてぽっきりと折れてしまうという棋士の姿に、ひげめがねは感動させられます。だって人間だもの。

 実際どうだったのか?昔なら将棋世界を待つしかなかったのですが、今は(正しいかどうかはともかく)すぐに数値指標が見られるというのは幸せな時代ですね。ひげめがねは激指将棋道場4を使っていますので、皆様のソフトより精度は悪いかもしれませんが…、


▲5二角の瞬間は先手+200なので、ほぼ互角ですが、


とよぴーが進めようとした順の▽6七角の瞬間は先手必勝。こうなれば佐藤名人が1勝返せたわけですね。


▽6七角まで進めずに、▽6四銀で難解との解説ですが、それでも先手+1,400。

 ▽6七銀が相当罪深い悪手だったということですね。
 ▲5二角と打ったからにはごくごく当然の▲3四角成を、佐藤名人が指し切れなかったというのはドラマですねー。
 久しぶりに変化まで並べ返してみたくなる将棋をありがとうございました!

 なお、あくまで個人的希望ですが、ここから佐藤名人が3連勝して、最終局で豊島名人奪取、というパターンが、ひげめがねにとって最高のシナリオです。何卒よろしくお願いいたします?!

電王戦 屋敷ーponanza戦 激指将棋道場4の解析でも大接戦だった

2018-11-05 23:36:50 | 将棋
 電王戦の中でも印象に残っている屋敷九段-ponanza戦。
 中でも▽1六香の衝撃は、4年半以上たったいまでもまだ衝撃として残っています。詳しくはこちらの過去のひげめがね日記をどうぞ。
 ▽1六香の局面はさすがに先手(屋敷九段)が良いのだろう、といまだに人間的なことを考えております。

 そんな今日、西尾六段がこんなツイートを。



 じゃあうちの激指将棋道場4ならどうなのよ?


 先手が+65点!きょうびのソフトにも対抗できるぞ!(笑)。


 ちなみに▽1六香の直前の局面を解析してみると…


 やっぱり▽1六香を最善手とし、-151点で後手やや指せるとの判定。うーん、やっぱりこれは理解できない。
 いずれにせよ屋敷九段有利な局面から間違えて逆転負けというわけではなく、ひげめがねが思っていた以上にあの将棋は大接戦だったのね。
 また時間のある時に並べなおしてみたいと思います。



ブログでは世界一早い(←自称)第30回将棋ペンクラブ大賞贈呈式

2018-09-14 22:50:57 | 将棋
 今年もうかがわせていただきました。将棋ペンクラブ大賞贈呈式!
 記念すべき第30回のためか、来場者多数!そして女性比率40%以上!ほんとにすごい!


観戦記部門大賞 大川慎太郎氏「負けた増田四段からは取材を受けてもらえず、藤井四段からも局後の取材からはいい情報が得られず…。逆にその場にいたからこその観戦記が出来上がったと思っています」



文芸部門大賞 杉本昌隆七段「表紙の写真を2人で撮っていただいたのですが、どちらかの写りがよいときは、もう一方がかっこよく撮れていないことがありました。実際の表紙は…判断はお任せします(笑)」



技術部門大賞 藤井猛九段「新手の藤井なので、本にも新手を使いました。しかしやりたいようにやりすぎたので、今回ばかりは評判を気にしました」



技術部門優秀賞 永瀬拓矢七段対局のため、美馬和夫さん「永瀬先生の解説があまりに面白いため、将棋ペンクラブ大賞を狙って!本にしました」



特別賞 山本一成氏、代理ダイヤモンド社の方「藤井聡太ブームでこの本も売れました(笑)」



文芸部門優秀賞 柚月裕子氏「目指したのは『麻雀放浪記』です!」






来場された神谷八段「毎年言っていますが、棋士の受賞が多すぎます!」



同じく来場された高見叡王「叡王は余裕で防衛します!」


毎年書いていますが、受賞者、棋士の言葉はひげめげねが印象に残った部分ばかり書いたインチキ要約ですので、信頼しないように(笑)。



渡部女流王位は今年も指導対局です。目線が合いました!(←気のせい)



バトルロイヤル風間さんの似顔絵コーナーはもちろんあり。最近のバカバカしすぎるネタ、ひげめがねは大好きです!



抽選なのに、オジサンが一番貴重な物をゲットしてしまう運と姿勢はいかがなものか?(←やっかみ)
中原名人「一誠」の揮毫。中原「名人」時代ですよ!



今年も皆様ありがとうございました。

『四間飛車上達法』 名著

2018-09-09 16:55:06 | 将棋
 9月14日(金)は、重要な会議があるにも関わらず途中で抜け出して(←こんなこと書いちゃっていいの?)、第30回将棋ペンクラブ大賞贈呈式に伺う予定。
 しかし今年は日本経済新聞観戦記が選ばれず、大賞に選ばれた本を1冊も読んでいない!なんつう怠慢!!
 まあ、最近すっかり将棋指さないからね、って、『盤上の向日葵』くらい読めよ、俺!!!



 というわけで、今更ながら本日、藤井てんてーの『四間飛車上達法』を購入してきましたが…、



 なんという名著!!

 特に、対急戦に対してはこれだけの知識と心構えと読みがないといけないんだよなあ、と改めて感じ入った。

 ひげめがねは十数年前に『四間飛車の急所』全4巻を購入したが、最初の数十ページ読んだだけで放擲していた。ひげめがねには難しすぎたよ。でも、難しいながらに四間飛車のエッセンスは理解できる内容であった。
 今回の『上達法』はそのエッセンスのみを詰め込んだといった趣。本の帯にも書いてあったけど、稀にみる親切さ!もし、この本が20年前に出ていたら、ひげめがねの将棋人生は変わっていたやも。
 あまりに感動して久しぶりに盤駒出して将棋並べましたよ。

 というわけで、当日は本を持参してサインねだる機会をうかがってみます(笑)。