妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回想(10)ブラウス

2013-02-09 17:54:28 | 介護の回想

アルツハイマー病の妻 現在要介護5 全介助で老健に入所しています

認知症の初期の頃が ふと思い出すことがあります。

懐かしく思ったりします。

今振り返ってもう一度綴ってみます。


平成17年 要介護2で 特養のデイサービスを利用していた時・・・

食べ物から、着るものなんでも 好き 嫌い と判別していた。


着る物で記憶に残っていることがあります。

スーパーに買い物に行った時 衣料品売り場でブラウスを買ってきました・・

本人も納得して選んだと思うが、家で着てみて「色が嫌い」といって着る気はなかった、

ので、今着ているのと同じようなものを探してみます。と、

連絡帳に記入しました~~!!


施設からの便りに・・・

このブラウス着替えに持たせました。


入浴後 このブラウスを見て「私のでない」と言ったので

職員さんが「このブラウス旦那さんが買ってくれたのですよ」と伝えると

直ぐに解かって嬉しいのか納得して着てくれました。

と、連絡帳に記されてました。


この頃は まだ心が通っていたと解かりますが 今は「心は生きている」と実感したことがない・・

また、着る物も 食べ物も 好き嫌いの判別はありません


以前 口にしなかったトマト 酢の物 なんでも食べます

味覚が無くなったようだ・・・

味わって食べている様子は見られない・・・

聞いても何の反応もありません

うなづくこともありません


意思の疎通が出来ていた頃の出来事がやたらと思い出す