ともに協力してなにかを成し遂げようとすることは、協力し合うもの同士がどちらにもメリットがなければならない。それがビジネスの世界ではWIN-WINの関係と呼ばれている。あるものの利益のためにだけ進める協力や統合は、決して成功しない。楽天とTBSが経営統合で揉めているが、この基本にそっていなければ、無理やり経営統合が成功しても、本当の成功とはいえないし、必ずや後に問題が生じるだろう。どちらかの利益だけに進める統合は協力とは言えない。それは、支配と服従の関係に過ぎない。楽天とTBSの争いの詳細はうかがい知ることはできないが、両者の争いに群がるハゲタカのような銀行、投資家、コンサルタント会社だけが儲かるだけの話のような気がしてならない。戦争で、争うものに兵器を売って儲ける武器製造企業と、企業の買収に資金やノウハウを伝授し利益をむさぼる企業とは、ある意味同じようなものだ。結局、損をするのは弱者である従業員、消費者ではないかと思ってしまう。一足す一が二よりも大きいことが、協力し合うということなのに、最近の企業買収、プロ野球界の揉め事を見ていると、なんだか経営者の頭の中を疑いたくなる。
お前達も、何事にも協力し合うということは、一足す一が二より大きいということを忘れるな。

お前達も、何事にも協力し合うということは、一足す一が二より大きいということを忘れるな。
