押入れを開けたら、そこは神保町だった。
ヒトがいた。たくさんいた。
でも無視した。
なにしろそこは押入れだから。
みんなのなかでは神保町でも、僕にとっては押入れだから。
でもちょっと心苦しかった。
だから叫んだ。思うまま叫んだ。
そしたら、そこはもう神保町じゃなかった。
下落合だった。
怖くなった。不安になった。泣きたくなった。
だから振り返った。
見慣れた自分の部屋が広がっていた。
ケータイの充電しなきゃ、と彼は立ち上がった。けど、
足がしびれてた。
ヒトがいた。たくさんいた。
でも無視した。
なにしろそこは押入れだから。
みんなのなかでは神保町でも、僕にとっては押入れだから。
でもちょっと心苦しかった。
だから叫んだ。思うまま叫んだ。
そしたら、そこはもう神保町じゃなかった。
下落合だった。
怖くなった。不安になった。泣きたくなった。
だから振り返った。
見慣れた自分の部屋が広がっていた。
ケータイの充電しなきゃ、と彼は立ち上がった。けど、
足がしびれてた。