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なら斬り開く?!

アジもホッケも、物事さえをも、斬り開く。

恐怖のフライト

2007年03月11日 | 虚事

次の瞬間、俺とやつは空港にいた。

「さて、ここから飛行機に乗って、
 外国で殺し合いをしようではないか」

ここで俺にはひとつの疑問が生まれた。
「何故おまえの瞬間移動で行かないんだ?」

するとやつは、
「俺の瞬間移動は、成田空港にしか行けないのだ…」とつぶやく。

俺は同情しながらも、何故か妙に納得した。

その直後「あっ!!」と思う。
俺は今パスポートを持ちあわせていない。

「ふはははは!」不気味にやつはほくそえむ。

「わしを誰だと思っておる、日本国外務大臣じゃぞ。
 わしが「パスポート」と言えば、それがパスポートになるのじゃ」

俺はその言葉に安心し、二人で飛行機に乗り込んだ。

戦慄の予感

2007年03月11日 | 虚事

アヒルがいきなり、隣にいる男に問いかけた。

「おまえがおれに声帯をくれる人間か?」
「いや違う、人違いだろう」男がそう答えると、

「なら隣の人間を殺せ!」アヒルが叫んだ。

突然、隣のやつの目つきが変わる。
だが俺はそれにひるむことなく、こう言ってやった。

「おい、おまえ。殺し合うのはいいが、ここではマズい。
 人目があり過ぎて、なにかと面倒だ」

「そうだな、そのほうがよさそうだ」
そしてやつは右手の人差し指をひたいにあてて、力を込めた。

一瞬で俺とやつは消えた。

やつは瞬間移動を使いこなせる達人だった…。