あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

精霊の守り人 003の4 バルサのキャラクター設定

2019-05-19 12:30:00 | 守り人シリーズ
ここでトーヤが皇子に、自分がバルサに命を救われたという話を始めます。
 バルサは、自分が用心棒として腕が立つことを宣伝したかったから、お礼は要らなかったんだと言うんですが、それなら薬までくれるはずがないって言うのです。

 バルサが、照れて顔を赤らめる表情が目に浮かぶようです。

 テレビドラマで見たときは、バルサが綾瀬はるかだったこと以外は、さほど興味はありませんでした(同郷のよしみで実写版をみたのです)。ドラマでは、どうしても少し軽くなりがちなのですが、雰囲気は想像していたよりずっと重厚で、大河ファンタジーと銘打つだけのことはありました。

(風呂のシーンはなかったけれど、皇子を救うシーンはバッチリでしたからね)。

 トーヤのシーンは『戦争直後の浮浪児』の生きざまを見るようで、胸が痛くなる気もしましたが、弁当のシーンにはタレがかかってなかった記憶があります。(うろ覚えですので堪忍ね(汗))

 命の恩人だ、とトーヤが慕うシーンがあることで、殺伐とした戦闘ばかりやってるバルサの心根が、ほんとうは優しいことがうかがえます。

 しかも意外と照れ屋なのですね(笑)

 用心棒みたいな仕事をしていると、どうしても自分以外の人間は、カネ勘定で見てしまう傾向はあるでしょうが、バルサのキャラクター設定は単調ではありません。

 二ノ妃の申し出を一旦拒否してみたり、作戦を練ってもトーヤには打ち明けなかったり、影の部分を描きながらも、そんな光があることを見せてくれるバルサ。
 ますます、魅力的な人物像だと言えるでしょう。
そんな彼女に、帝と化物の魔の手が迫ってくるのです。


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