goo blog サービス終了のお知らせ 

太陽の塔

2016-10-06 23:33:44 | 日記
大阪万博の太陽の塔。
修理に取り掛かる前に公開されるそうで、ニュースで映像を見た。
私は覚えている。
何も知らずに階段を登っていき、地球の生命の歴史を辿っているのだとだんだん気がついていったことを。
とても不思議な世界だった。色使いにも驚いた。
登って行ったのだから降りたのだろうけれど、どうして外に出たか、そこは覚えていない。

1時間以上アメリカ館の前に並び、アポロや月の石に辿り着くまでに、その時のミッションのひとつであった外国人に話しかけるということを達成するチャンスを狙っていた。警備員さんが外人さんだったから、勇気を出せばできる!
小柄な人で椅子に座り暇そうなおじさんがいたので、とうとう、ハロー!サインプリーズ!と言った。

おじさんは何やらチャチャッと書いてくれた。他の友達も頼んでいた。
みんなおじさんの名前だと信じてなんと読むのだろう?って頭を付き合わせてみた。
ローマ字しか習っていなかったから読めない。

後で引率の先生に見せたら苦笑いされた。何で苦笑い⁉️

キューバ

と書いてあると先生が仰る。
キューバさんっていう名前なのね〜とみんなでワイワイ納得した。
先生は何も仰らず、暫くこの大勘違いは誰にも指摘されることがなかった。

先生の苦笑いの意味にハッと気が付いたのは、ずっと時が流れて
キューバ危機の映画を観た時だ。
キューバとキューバおじさんが一致した。

アメリカ館の警備に配置されていたキューバのおじさんは、アメリカ人だと信じてサインを求めてくる滑稽な日本の田舎の小学生を、からかったのか、馬鹿にしたのか、キューバ人の誇りを示したのか。

それから、私は野外ステージで創作バレエを披露させてもらい、出演記念メダルをもらった。
このメダルは大切に保管している。その頃私とコンビを組んでいた相棒との十八番となっていた
赤獅子黒獅子という舞。今でも曲と振り付けを覚えている。
その時、母にドイツの店舗でジャガイモとフランクフルトソーセージを食べさせてもらった。
魚肉ソーセージがおやつだった当時なので、これもまた凄く驚いてむさぼり食べたように思う。
そして、国鉄の駅の待合室でシャワーのようになっていたオレンジジュースとは全く違う、本場の味のオレンジジュース。

見るもの食べるもの、驚くばかりの大阪万博だった。

それから
こんにちは〜こんにちは〜世界の国から〜
1970年のこんにちわ〜

戦争はもう2度と起きないのだ、世界中みんな仲良しになったのだと、
なんの不安もなく未来を信じたあの時11歳。

東京五輪の次は万博開催を狙っているとか?

世界の平和を祈りますとは私も口先だけで、本当に平和になる?と疑いと恐れを抱く残念な私。
9条御題目唱えてもだめなのよ。

真っ直ぐ迷いのない心に戻れる万博だったらいいなぁ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする