外が荒れている。
雨戸が唸る。
寝る体勢に入ってから、外のことが気になってきた。
飛んでしまうものがなかったかしら、ゴミ箱はしっかり蓋してあるかしら、20年ものの室外ゴミ箱は蓋のロックが甘い。自転車は倒れないかしら?
札幌の吹雪を思い出す。引っ越したばかりで知らなかった。夜中にバルコニーでガラガラガランランラワンラン。
物干し竿が落下した。
今の家では、物干し竿は常に下に置いている。
明日、息子が帰省するのに、新幹線は大丈夫かしら。
明日はギターサークルの活動日。
実は金曜日に雨が降る確率滅茶高い。ギターの師匠は龍神様付きの雨男。いつから続いているだろう、ここのところずっと金曜日毎に雨だ。
不思議な事に、師匠が歩き始めると雨が降る。
明日は師匠の友人が長野か上京されるとのこと、流石、嵐を呼ぶ男かい!
眠っている間に通り過ぎますように。
心がざわつく、
心細い嵐の夜。
が、
中国の爆発、
ロシアのシリア空爆
嵐よりもっと怖い、得体の知れない人間のやること。
荒れた空も、荒れる前の夕焼け空も、ながめていたら、地球がまわっているのを感じて深呼吸する。
生きてるなと思う。
緩々と終わりに向かっていても、地球上の生物だもの。受け入れ右往左往して、壊れたら直してまた生きる。
どこに飛んでいくかわからない爆弾に未来はない。
民間人が血染めの布に巻かれていた。なんでなん。
日本の周りにどれだけならず者がいることやら。
戸締りしっかりしよう。