晴れときどきブログ。

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【小説】Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉(石田 衣良)

2009年08月31日 | 


IWGPシリーズ第七弾。

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<あらすじ>
振り込め詐欺グループからの脱却を手助けせよ。「要町テレフォンマン」
絵画商法の“ヴィーナス”に恋をしたオタク少年「詐欺師のヴィーナス」
連続放火魔の反抗を少年放火犯と共に阻止せよ。「バーン・ダウン・ザ・ハウス」
マコト、俳優デビュー?キング・タカシとの友情「Gボーイズ冬戦争」

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IWGP2の「水のなかの目」を読んでからをオススメする今作。
イチオシはやはりサブタイトルにもなっている
「Gボーイズ冬戦争」です。
マコトとタカシの友情が熱い!
安心して背中を預けられる友人って本当に貴重な財産です。

あと、「バーン・ダウン・ザ・ハウス」で
ユウキがおばあちゃんに謝りに行くシーンでは
思わず涙腺崩壊で胸が苦しくなりました。
おばあちゃんが出てくる話には弱いんですよ・・・。

放火犯がその家の子ども、といった
同じようなシチュエーションが(といっても犯人は兄ですが)
「5年3組リョウタ組」にも出てくるわけですが、
自分の家に火をつける子どもの気持ち、
難しいけれど何となくわかるような気もします。
自分を取り巻く世界をぶっ壊すため、家に火をつける。
悲しいけれど、極限まで追い詰められたら他に道は選べないのかも。

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タカシが思う存分活躍しちゃうよ度:★★★★