山田 真哉
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(投稿しようとしたらログイン画面になって最初からやり直しだよ!)
「さおだけ」シリーズ第三弾。
上巻ではビジネスや会計の世界での「使うべき数字」に
焦点を当てていましたが、
下巻ではその逆の「禁じられた数字」に焦点を当てています。
「禁じられた数字」とは、作者が独自に定義しているもので、
それを受け取る側の思考を操作するために意図的に使われる
誤った情報としての数字を指しています。
広告に並ぶ実績率の数字や、統計のパーセンテージなどです。
「禁じられた数字」としての数字は
計算上は間違っていない場合もありますが、
情報の質を考えたときにふさわしくないという性質を持っています。
この「禁じられた数字」が生み出される土壌となっている
ビジネス社会の常識、
ビジネスと会計との関係、
そして私たちがビジネス社会において
どのように思考をめぐらせればよいのか、
という点にまで話は及んでいます。
途中で小説形式のケーススタディが挿入されていたり、
ビジネス書としてはかなり風変わり?な構成で
ちょっと違和感を覚える箇所もあります。
しかし、ビジネス書としてのとっつきのよさはさすがだと思います。
・・・他のビジネス書との比較は困難ですが。
「へぇ、こんな考え方もあるのか」と思いながら
気楽に読める一冊です。
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本論とは関係ないけど、10ヶ月で公認会計士試験に合格するってすごすぎ度:★★★